4月第3週号 出会い(エンカウンター)の大切さ

なぜチャンス・機会・幸せは待っていても来ないのか

#5コーチング
 
私たちの人生の一番の希望は「自分の人生を如何に幸せに送ることができるか」ということではないでしょうか。


そのためには、幸せが来るように、幸せを招き入れるようにすることです。幸せとの出会いです。

「幸せがやって来る」という表現には、幸せはどこからかやってくるというニュアンスがあります。ですから常に幸せを迎え入れる準備をしておかないと折角幸せが来ても逃してしまうことになります。
しかしそうは言っても、現実には、幸せは外からはやってくるものではありません。
人生を有意義なものにするにも、また、楽しい人生をおくるにも、ただ待っていてもそれらが都合よく来るものではないことは誰でも知っていることです。特にビジネスをしている人たちにはよく理解できることです。待っていれば良いような時代はもう遠い昔のことですね。今では幸せになる/良い時代が来るようにするためには自分自身の内からの努力なしにはそれらの想いを叶えることはできません。
そのためにコーチングでは、その幸せを叶えるための前段階として、自分が本当に欲しいモノを夢見て、それをビジュアル化するわけです。特にビジネスの場合はそれがコーチングの第一回目のゴールとなり、遥か先にあるビジョンの成功のための最初のマイルストーンとなるわけです。そしてコーチはそのための準備をすることをサポートするわけです。

ゴールを考えて計画を立てても、それを本人が自信を持って行動に移さなければ現実には何にも進展しません。しかしそう簡単に実行に移れないのが現実です。やると決めた本人でさえもなかなかスタートが切れないのです。
コーチングではこれらを遅延(Procrastination)またはズル休み/サボタージュの習慣と読んでいます。この常に目まぐるしく転回していく環境、世の中の傾向が瞬時に変わってしまう敏速(アジリティー)の時代には、自分から進んで新しいチャンスを探しに行かなければならないのです。むこうからやってくることはまずありませんし、あっても他の人がそれを浚っていってしまうのがほとんどです。待っていてはどんどん遅れ、取り残されてしまいます。「待てば海路の日和かな」「果報は寝て待て」などの昔のことわざはもう通用しなくなっているのです。事業は変革を求めて挑戦するのみです。さもないと競合他社にやられてしまします。それがまさにこのグローバル社会です。

私たちは毎日時間を無駄にして過ごしています。何もしなくても人は年をとっていくのです。時に逆らうことができないのです。チャンスもまた通り過ぎていくのです。

時間を有意義に過ごすためには遅れないようにすること、どのようにすれば最初の一歩のスタートを切ることが出来るかのプロセスを決めることです。今迄の習慣を変えることです。いろいろある遅れる理由、言い訳を取り除きましょう。

そのためには、今の自分のあるがままの姿を知らなければなりません。すなわち自分の習慣です。新しいゴールに向かうために、今いる現在地を知らないとどのようにしてゴールにたどり着くのか、どのくらいかかるのかなどが計れません。また、自分の行動を確実に行うために、今の自分は何に対して本気で取り組めるのか、内にある価値観、外からの影響力などを考え、本当に出来るかどうかの自信をつけることをしなくてはなりません。もし時間がなければ何かを捨てなければなりません。そしていろいろな人のサポートを得るための方法を自分自身がしっかりとして把握し、それらに挑戦できるような自身の心構えと資質を備えるのです。つまり自分のマスターリストを作る事から始めるのです。
自分から進んで挑戦できるような気持ちになったらもう強いものです。それらをマインドセットと言います。自分の固い意志と行動するモチベーション、それに対する自分へのコミットメントを取り付け、気持ちがセットできるまでを確実に行います。

実際のビジネスに関してはそんなに難しい事ではありません。自分のサボタージュのくせを知ること、いろいろな言い訳をする癖を知ることにより、新しいことに挑戦できるのです。ビジネスは経営に比べて短期的です。その全体を見ることが出来れば自分だけでもできます。それをセルフコーチングと言います。
現実のコーチングによって実際の課題を一つ一つやってみましょう。どのように人を成長させるか、初めの一歩を直ぐに踏み出す癖をどのようにしてつけるか、今必要でないモノを取り除くことなど、今まで出来なかったことを出来る様にするのが変容(transformation)と言ってコーチングメソッドの一つです。
チャンスは可能性・機会(potential, chance)ともいいます。この可能性を見つけ新しいところに向かうのがコーチングの基本です。機会はいくらでも目の前にあります。寝ていてはだめです。
機会(チャンス):目の前にいくらでもあるのを今まで見過ごしていたのです。興味を持つ、思わなければかなわないのが人生です。

それを掴むための方法を未だ勉強していなかったということに気付いた。
掴むための全体を知るにはいろいろな方法があります。


  • 成功の方法(Law of success
  • 引付の法則(Law of attraction
  • 目標管理(Management by objectives 

多くの人は早くから学習をして成功や失敗を繰り返し、どんどん成長していくのです。成長が早い人の方がチャンスは多く来ます(Agility)。それは間違いの無いことです。行動しなければチャンスに巡り合えない(Encounter)し、失敗しても次の方法を考えようとはしないでしょう。

そんな簡単な、当たり前のことが何故できないのでしょうか。それは今、自分が大切に持っている潜在意識(subconscious)の壁(gate keeper, filter) があるからです。コーチは様々なケースのクライアントに会い、その解決の為にどのような行動をとればよいか、何を学習すれば自分の為になるのかを研究(Action Learning) し、思考のレベルを上げていくのです。

特にエグゼクティブコーチは経験と能力のあるエグゼクティブ(クライアント)と共に進歩していきます。5年以上経営やビジネスコーチを経験して、やっとエグゼクティブコーチの最初の一歩を踏み出すことになるのです。

自分の枠の中に閉じこもっていてはだめです。そのためのアウトボックス(枠から飛び出る)をどのようにすればよいかを一緒に勉強しましょう。

詳細はまた別途。

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