自分“人生マニュアル”を持っていますか? 5月第5週号

2014年5月第5週号(#12ライフバランス
仕事のプロセスと人生は毎日繰り返しながら発達していますがその方法はどうなって居るのでしょうか。
マニュアルとは、だれが読んでも同じ結果が出たり、判らないことを教えたりしてくれるものだと思って居ましたが。


仕事のプロセスと人生は毎日繰り返しながら発達していますが、その過程はどうなっているのでしょうか。
マニュアルは様々な状況を想定して、それらの状況に対応する方法を示したもので、多くの場合、だれが読んでも同じ結果が得られたり、自分が判らないことを教えたりしてくれるものです。
もしあなたがご自分の人生のマニュアルを持っていたら、面白いと思いませんか。
自分の欲しいもの、ゴールを見つけるためのマニュアル。
自分の富を築くためのマニュアル。
自分のビジネスを成功させるマニュアル。
軸の有る自分になるためのマニュアル
幸せな自分になるためのマニュアル

もしそのマニュアルが売られていたらどうしますか。
誰でもが購入できるマニュアルです。

l  ビジネスで成功する法則
l  自分を幸せにする法則
l  成功引き寄せの法則
l  相手を自分の思い通りにする法則
l  英語が一週間で話せるようになる法則

l  他人の未来をマニュアル化することが出来る
l  自分が強くなる
l  人前で恥ずかしがらずに楽しく話せるようになる
l  ロマンスが生まれる
l  お金持ちになる
l  痩せて美しくなる
人生はもろもろのシナリオの創造の源泉ですね。                  

仕事にはマニュアルがありますが人生にはそれがありません。
両者に似通っているものと言えば、現時点をもとに、どんどんと改良、開発をしていくことです。
価値観、信念、自尊心、発達段階的な成長、ほとんどの課題で過去の繰り返しを何度も行いつつ成長しているのです。
やり方、プロセス、規則、法則と言われるそのほとんどは、同じことを繰り返しながら発展していきます。

ご自分の周りを見てください。どんなことを繰り返していますか。
毎日の生活、仕事内容、趣味(音楽(クラシック、民謡、ギター、ピアノ)、絵画、踊り、お茶,いけばな、スポーツ、(野球、サッカー、ゴルフ)などでは、余程特別なことがない限り、ビジネスも、食事も、それらはある一定のルール(繰り返し)を守っているのです。それが過去にはベストであったからという理由で。
少しずつ良い方に自然に改良されていくのですが、これらが未来のゴールにそのまま到達するとはだれも思っていません。

繰り返しているうちにどんどん進歩しているので、振り返って元の方法に戻ろうとは考えないのです。
昔目指していたゴールが今もそのままであることはありません、もっと夢が膨らんでいるはずです。

世界中が進歩しているのです。

繰り返すことで、失敗から免れるのです。
真っ白な壁
テニスの壁打ち 
壁を破るくらい打つ
新しいことが見えてくる

エベレスト登頂に挑戦する登山家は、前人未到の別の方法を考え、もっと高く厚い壁に挑戦したくなるといいます。
学べば学ぶほど、繰り返せば繰り返すほど自分のものになる、
アファーメーション。
繰り返しは潜在意識への近道のインプット、成功の第一歩です。
習慣化が無意識のうちに応用できるようになります。

その楽な状態(comfort zone)から跳びでて(challenging zone)変容することが人生の旅の目的です。

それらは結果を良くする(Performance)から進化(Evolution) そして 変容(Transformation)の違いです。
飽きるほど壁に繰り返し打ち込むことにより、次への挑戦が出来るのです。

朝起きてから寝るまで毎日毎日昨日と同じことを繰り返しているのをご存知でしょうか。それが習慣なのです。 朝になって気が付き、思考を拡大させる、そしてその習慣の拡張が価値観を膨らませていくのです。

成功するにも失敗するにも同じ繰り返しをして成長しているのです。

あなたは何かに没頭していて、知らないうちにそのことに関して何度も何度も研究したり、読み返したり、歩いている時にも頭から離れないことがありませんか。
思考の拡張、マインドセット、チャンクアップです。

あなたの今得意なことはなんですか、
それはどの様にして得意になりましたか?

Law of success, Law of attraction  と言って成功の法則、引き寄せの法則が良く出てきます。これらの法則には共通した行動があります。
アファーメーション(Affirmation)と言って自分が今、最も達成したいゴールとしていること、求めていることを手に入れたい時には、その言葉を繰り返し発言し、思い続けます。ときにはそのことを紙に書いて壁に貼って心の中に焼付かせるのです。

人生は繰り返し、自分のクセも繰り返し、良くも悪くも繰り返しの連続です。
これらをシステムと呼ぶ人もいます。
ある一定のサイクルで、エネルギーがダイナミックに活動しているからです。

仕事のプロセス・やり方も同じ意味を持っています。ストローク、フローチャート、カスケード、ステップアップ、みな自然に逆らわずに流れているのです。

繰り返しの環境に自分がいることに気がつけば、既にあなたは成功への道を歩んでいます。どうしたら自分がそのループから飛び出すことが出来るかを気づくときが来るからです(アウトボックス)。

自分の人生の考える癖をつけるのです。
毎日同じことを考えるのです、10分でも30分でも、繰り返し人生について考えるのです。
今やっていることは自分の思うゴールに向かっているのか、
最初に思ったことからどの位進んでいるのか、
道に迷って遠回りして違うことをしていないか。

ではこれらの特徴はなんでしょう。
繰り返して考えているといろいろな関係性が現れて、新しいチャンスをつかむように目標が大きくなるからです。

では逆らったらどうなるのでしょうか?
自分の胸に手を当ててください。
毎日良い本を読んでいますね。  
新しい啓蒙の本、ビジネスの成功本、有名な人の良い習慣にする本など、ものすごい成功本をあなたは毎日読んでいるはずです
どうしてこんなに本を読んでいるのに成功しないのでしょう。
その本を熟読し、自分の全てをその本の通りとして暗記し、いつ聞かれても本の内容を覚えていてもそれはあくまでも本の内容を知識として覚えただけです。

プロセスの意味はリピートと同じで、行動する指針です。
同じ流れをくむようにすることで、間違いがないことを確かめるための行動規範です。

逆らうのと同じ意味で違うことを初めてやるときのモチベーションを考えたことがありますか。
その時には特別なエネルギーが湧きませんか。
何かが必要です。
これは自動車のスタート時と同じで走り出す際のギアーは大きな力がかからないと動かないように、今迄あった流れを変える、潜在意識のバリアーを破るような行動は最初の始動エネルギーが肝心です。
ちょうど川の中の置かれた石に、川の水の流れがぶつかってその石を動かそうとしているようなものです。外からの圧力は強いのです。
小さい石は最後には流されてしまいます。
大きな石は流れを変えることが出来ます。

今グローバルという大きな流れの中で、ただ流されているのではなく、自分の得意なことをそこにとどめたり、石の存在を皆に気づかせたり(awareness)、あらたな流れをつくる(flow)ことが出来たらどんなに素晴らしいでしょう。
壁、石(barrier) と意思(mind)、意志(power will)、やる気(commitment) が大切です。

パーソナルコーチとして一番多いのがライフコーチングです。
その人の人生をどのように過ごすのが一番幸せになるのか、
その人が今迄考えたことのない未来の開拓、
その人の発達段階にあった仕様を想像できるような気づき、
可能性を見つけてあげる対話とはなんだろうか?
その人の価値観の拡大
自尊心の拡大(自信とうぬぼれ)
取り除かなければならないものへの気づき

ではプロのエグゼクティブコーチはこのようなマニュアルがない人に対して、どのようなことでその人の現在位置や未来へのシナリオが判るのでしょうか。

勿論その人の未来は常にその人の仮説であり、シナリオであります。
しかし本当のプロになるとその人との会話、コミュニケーションを通して、その人の感じや未来の匂いがするものです。
これはプロとしての感覚でしょう。

例えば株や投資のプロの人や、ベテランは自分の勘を持っています。
この会社は将来性がある匂いがする、この投資はなんとなく危ないとかの匂いの勘です。

プロになればなるほど直接的な情報、外部の分析だけには頼っていないはずです。
自分が培った勘というものがそこに働いているのです。
コーチはコーチ自身の勘、においを持っているのです。
どのようにその人を育てるかをコーチするのがトレーナー、スーパーバイザー(supervision)で、これらの人は経験に培われた人たちです。

全てが論理性の上に成り立ち、論駁性であるならば人生はみな成功するのです。

全ての人が同じ結果を求めるとしたらそのマニュアルに従うのが一番です。
問題はマニュアルがないことと、同じマニュアルを使っても千人が千人とも同じ行動をすることが出来ないのです。
それが環境であり、文化であり、職場であり、人間社会です。
また人間にはDNAというものがあり、いくら成功者と同じようにしても同じ結果にはならないのです。

さあ、あなたなら自分の未来をどのように創造しますか。自分の勘はどの位働きますか?

考えてみましょう。

続きはまたの機会に。


杉井要一郎


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