6月第1週号 人間 “信頼を築く価値観”が全ての初め。

#13 ビジネス



全ての価値観は新愛なる関係が有る中で、お互いの信頼から始まる。



エグゼクティブが感じている価値観を考える事が有りますか。
お互いが相手を信頼し、自分らの目標であるゴールに向かって行く時ほど幸せな事は無い。
これらは言うまでもないでしょう、しかし一般の人にはエグゼクティブの心が判らないのも事実です。

価値観は生まれてから40歳位になるまでにどんどんと大きくなってくる。
これは信念の発達段階と似ていますが、価値観は常に肯定的であるのに対し、信念はその多くが否定的な決め事から成り立っている。

価値観は大きいほど良い。
価値観は共有できるほどよい、
価値観は100100様であり、その価値観でさえも時代の移り変わりとともに、どんどんと成長、変化している。

静かに(Static)存在している価値観もあれば、ものすごい勢いで(dynamic)変化を遂げて成長していく価値観もある。その両方を見る事が出来るのがエグゼクティブコーチである。

それは具体的な価値観から始まって抽象的な価値観へと拡大し、増殖をしているのです。
目に見える物質的な価値から始まって、目に見えないソフト思考の価値まで全て理解出来れば先ずは全体の一片の価値は見えるでしょう。

もし貴方だけでなく、相手から見る、又エグゼクティブコーチの様な第三者的観点から見たあなたの価値観はどのように映りますか。(multi perspective
これはエグゼクティブに必要な資質と同じで普通の人には見えない大きな価値観が見えるのです。

貴方にとっての個人的な価値観には素晴らしいものがあるはずです。しかし、それは現時点における個人としての価値観であって、その中から究極の価値を見出す事、
自分の価値観と第三者、会社側から見た価値観とはどのような所が同じでそれらをお互いが共有して居ますか。又はどのような所が違いますか。 
それらの違いは明確になっていますか。

皆さんは今までの人生で何度となく自分の価値観を、いろいろな人と話しながら作成し、又は作成させてその裏の思考をさせたり、その発達段階における検証をされたことと思います。

在るときには100以上ある自分の価値観を並べたり、又は優先順位をつけたりしたことでしょう。そしてそれを順位付けしたり、(prioritize         もっと大きく拡張させたり、凝縮したり、集合にさせたり、分散させたり両極端に並べたりしたことでしょう。

それはあくまでも自分を中心とした価値観で、もし自分がエグゼクティブで在った場合には自分の価値観と会社の価値観が一致するかどうか、又はある程度の共有がなければならない、と考えたからだと思います。

しかしそれだけではまだ十分条件を満たしているとは言えません。

貴方がもっと大きな社会的な地位にある場合にはあなたの価値観が、社会的な価値観と一致するか、共有する部分が無ければなりません。

更に現在のグローバリゼーションに照らし合わせると、その価値観は今迄とは違った存在になるのです。
コーチをやっていて自分自身が一番楽しいのは、これらを後に自分に照らし合わせる事が出来るからです。

自分・クライアント自身の価値観とは、違いとは。
自分の価値観と相手の価値観の共有点とは、違いとは。
自分の価値観と自分が働いている企業・団体の価値観の共通点とは、違いとは
自分の価値観と現在の環境における社会的価値観とは
更にもっと大きな視野で見つめた時のグローバル環境との価値観の共有点とは

その時の時代に反映した現実(reality)はどんどんと目まぐるしく変わっていきます。
対自分ではなく、又相手でもなく、第三者からの観察した価値観を基として同じように見つけることが如何にコーチにとって大切かが判ります。

先ずは、たった今からご自分の本当の価値観は何かを探す旅に出ましょう。
明日になったら、来週になったら、グローバル的な価値観との共通点を探し始めるとどんどんと価値観は変容していくのではありませんか。

激動する世界観における人生の価値観、各国間の価値観、グローバル社会全体から見た価値観と比べると今迄考えていた自分の価値観がどんどんと変わっているのが判ります。
自分の考えが全体の一部の点であった事、
自分の価値観は自分の信念に沿った部分で有る事
日本という国から見ただけでなく、グローバルに見た視点というものが有る事

これらにより、自分の思考が変わり、見方が変わってきます。

これらの内容をもっと現実に起こっている内容と比べて詳細に勉強しましょう。

これらを社員とオープンに話す機会がいくら有るとしても、個人情報、社内の秘密事項、又は決断選択事項としてはオープンに話すことが出来ないことも多くあります。

そこで登場するのがそれらを兼ね備えているエグゼクティブコーチです。倫理に基づいて進めることが出来るのです。 また最良の方法でもあります。もちろんこれが唯一の方法という訳ではありません。

エグゼクティブコーチはこれらのソフトシラバスを持っているのです、しかしそれはクライアントに対して常に応用して適合させるような簡単なものではありませんしテキストが有ってそれらの項目に沿ってやるものでもありません。

クライアントの本質的な価値観を探し出し、自尊心と限られた信念を見つけ出し、分けなければなりません。
これらは非常に高度な経験と能力を持ったエグゼクティブコーチのプロとしての資質が問われます。(intelligent qualification

アカデミックな高度知識・能力と行動科学に沿った実践主義のコーチングを行うことが如何に時代の最先端を行く幹部育成方法で大切であるかがお分かりになったと思います。
しかし実行しなければ全てが単なる頭の中に閉じ込められてグローバルの世界から取り残されてしまうのです。

これは未来の幹部候補生に関しても、又エグゼクティブ継承者に関しても同じで、今から基本のコーチングから初めて高度なエグゼクティブ育成を10年くらい前から行うと5年後くらいから最高の効果と実績を出し始めます。

会社での人生ではなく、一人の人間としてこの100年をどのように過ごすかを考える余裕のあるトップになるように育てる、
会社以外で自分が何をすることが出来るのか、
会社以外でもっと高い目線を持ってゴールを作る人を育てましょう。

又異文化でいろいろと考えると価値観も変わります。 好奇心を持つことにより、新しい挑戦ができ、度量が大きくなり、人が一まわり大きな器をこしらえるのです。

私は毎年夏にはラグビーの合宿を見に行きますが、ここではみな選手、スタッフ、コーチ、OB 監督マネージャーが一丸となってチームとして練習、試合にひたむきに取り組んでいる姿が有ります。
これは会社の経営に於いても全く同じと考えられます。ひたむきに仕事に取り組む姿がグローバル経営に於いても全く同じです。

これらはいくらお金を出して超一流選手の確保にあたってもチームビルディングをしなければ成果は出ません、だから監督がいるのです。

オーケストラの指揮者・コンダクターも同じです。
団員、スタッフ、各パートリーダー、ソリスト、そして指揮者です。

これからもっと価値観を深く勉強しましょう。 

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