大局的な話し方の質のお話 6月第2週号


2014年6月第2週号(#14
知的な会話・高度な対話がしたい人にコーチング、(前半)と問題が有る会話・程度の低い会話をする人へのコーチング(後半)

大局的な話し方の質のお話です。

High quality of conversation. 


質の高い対話が求められる今、Intelligent な対話とはどのようなことをいうのでしょうか。


皆さんは自由であることを当たり前のこととして生活を営んでいます。欲しい物を買い、素敵な家庭を持ち、毎日豊で特に束縛されることもなく生活をしているのです。

話したいことを話し、好きな時に好きなことをやっている、このような生活ほど楽しいことはないでしょう。話したい時に話すのは、ただ自分で好きなように話しているようですが、相手にとって大切なことを話しているのか、ただ自分の感じたことを話しているのかでは大きな違いがあります。

エグゼクティブの場合は、明らかに異なります。
エグゼクティブの場合は、周りの環境が変わらなければ自分が自由になれないのです。

そのためには自分が影響を与える人になり、相手が自然に変わってくるように仕向けるか、それとも無理やりやってもらう人になるかです。相手が自分から進んでやってくれる人になるように、何も知らない人に物事を頼むような辛抱強さはなかなか持てません。

経営能力を発揮するにはそれなりの苦労と犠牲、忍耐と要求を出さなければなりません。

知的な会話、公的な対話をする人の話し方は次のような話し方をしている人が多いのです。
l  肯定的
l  相手を尊重する
l  人の話を聴く
l  会話をすることを喜ぶ
l  建設的
l  愛情を持つ
l  自信がある
l  包容力がある
l  我慢をする
l  感謝の気持ちを表す

次のような人があなたの近くにもいませんか?
まさかエグゼクティブでこの様な人はいないでしょうけれど…

どのような時でも誰よりもたくさん話したがる人
l  20%だけ相手の話を聴いて、80%は自分が知っていることを話す人
l  相手の話までも取って、滔々と話す人
l  自分では自慢をしているつもりではないが、どうしても自分の経験を話しはじめてしまう人
l  自分の話しだけでなく、自分の知っている人の話までする人

技術的なこと、自分が住んでいた国、自分だけが知っていること…
人がちょっと話すとそれに対してコメントする、その説明が頼んでもいないのに長い…
そんなコメントどうでもよいのです、もしそのコメントで相手に何か気づきがあるような場合は別ですが…。
物知りであること(wide knowledge)と叡知(wisdom)の関係はどのように判断しますか?
自分が一番知っていると思う人(信念・Limited belief)ほど問題児です。

②色々と質問して、話を聞くことが好きな人
l  相手の出生地、学校、個人情報を全て聞きだす人
l  仕事の事、ミッション、自分と何か関係がある場合は特に根ほり葉ほり。
l  趣味に至ってはもう大変、家族構成から連れ合いのことまで、調査員のように全てを聞きだします。
この様な人には辟易してしまいます。
話したがる人、聞きたがる人は両者とも矢継ぎ早に質問し、話しかけてくるのです。

③全てオープンに話をするのですが、なんでも最後には心配をする人。
l  自分のことの心配、相手のことの心配、

エグゼクティブは選択、決断、実行することで毎日が非常に忙しいのです。
ですから時間はとても貴重です。
時間が大切という人ほど、話をじっくり聴いてくれます。又、早合点して進めるようなことはしません。
重要なのか重要でないのかを考えているのです。 思考しているのです。
エグゼクティブは我慢強いので、相談相手にもなってくれます。相手のことを真剣に考えてくれる人達です。

ではその人達と話すときにはどのようにコミュニケーションを取ればよいでしょうか。

それを知っているのがエグゼクティブコーチです。
コーチは全体を見るだけでなくその人の特徴を見るのです、その人がどんな習慣、癖を持っているか、あるいはどんな良いところを持っているのかを見つけてあげるのです。
でも本人は気が付いていないのです。コーチがいくら気づかせるようにしても、また次の日には忘れてしまうのです。

コーチが一番知らなければならないのは、会話と議論、そして対話の質です。
質問と傾聴は大切ですが、その話し方、コミュニケーションの内容も非常に大切です。

他の人を認めない、器が小さい、狭量の、忍耐のできないエグゼクティブはどうやって自分を見つめる事が出来るのか。
特に新任のトップ、幹部、社長には重要なことです。
それを自分で気づかせることが出来るのがエグゼクティブコーチです。
経営者にそれを気づかせるのは並大抵ではありません。
先ずコーチとクライアントの間にお互いの信頼感が無ければなりません。
経営者の持っている4つの最悪な習慣は、

    自信と恐怖(強すぎる自尊心と恐れ)
    限られた信念(Limited belief(weak mindset)
    うぬぼれ(自慢)
    同じことを何度も繰り返して話す(repeat

コーチはこれらを第三者的に見て判断し、クライアントが自分から直すような気づきを与えねばなりません。しかしこれらは何十年もかけて刷り込まれたクセです、そう簡単には直りませんし、クライアントはそれで困っているわけではないのです。

一般の人でも同じことが言えます。
甘い物が好き、タバコがやめられない、お酒が好き、夜更かし等いろいろな習慣を止めなくても特に不快になることはないのです。自分で自分の未来を狭めているだけですから。

では高度な対話とはどのような対話なのでしょう。
コーチの役目はコミュニケーションをもっと効果的でお互いの時間を有効かつ効果的に結果が出るような話し方、対話にしなければなりません。

特に難しい問題を抱えている人たちからは
「何かをすべきだ」
「どうしたんだ」
「遅い!」
「なぜ出来ない」
「これでは駄目だ」 など
常に否定的な言葉が出てきます。

感情的に何か良くないことが有る時の話し方です。
恐れることが感じるとき、交渉で弱い立場にあるとき、相手を好きでないときなどに出てきます。

そのためにはコーチ自身がこの4つのことを相手に気づかせることです。
それからどのように、
習慣の気づきを与える、
自分の価値観と第三者の価値観の共通点、
習慣を治す気があるか、ないか

この先はコーチの技量如何です。これからがコーチングです。

詳細は又の機会にお話しします。
ご期待ください。


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