4月第1週号 価値観と自分自身の成長・発達の変化/時代の変化と個人、会社の価値観の変化を見極めよう

#58 Performance Coaching / Leadership Coaching

皆さんはご自分の価値観が何なのかを考えたことがあると思います。

でも自分の価値観を意識しつつ仕事をしているということはないでしょう。

ほとんどの行動は自分の価値観に起因しているといっても過言ではありません。

しかしあなたは常に自分の価値観の重要性を潜在的に考えながら行動、思考し、成果をあげているでしょうか、その根底にはあなたの潜在意識となる感情が必ずあるのです。

価値観にもいろいろな種類があり、感情による考え方によるものがあります。それは目に見えないものと見えるものとがあります。
自分にとって一番大切なものは唯一ではなく、例えばある環境における価値観はその時、その場面、周りの影響や自分の感情的な行動により変わります。

人間関係において一番大切な価値観には人は一人では生きてはいけないという前提があり、コミュニケーションをしている時の無意識の価値観の表出が相手に与える影響です。

毎日の生活の中での価値観とその表出
未来に対する価値観とその表出
社会的な見地からの価値観
宗教上の価値観

それらの価値観と自分の価値観は毎日のように未来に向かって成長しているのです。

それらは発達段階とは別の成長を遂げており、自分のモチベーションとつながっています。逆に言うとモチベーションは必ずと言ってよいほど価値観とつながっているのです。

それは環境による変化に付随して変化をするもので、誰かから教えられるものではなく、自分の内で様々な要因が溶け合って大きく変わり、変容しているのです。

それが一番顕著に表れるのは外から見たあなたです。
自分自身をいくら鏡で見ても自分のことはわかりません。
それは自分の中での変化であって比較ができないからです。
でも外の人、環境から見るとあなたの価値観により、普段の振る舞い、ポスチャー、言動が変わっているのです。あなたのコミュニケーションに現れてくるのです。特にリーダーの場合このコミュニケーションの表現が周りの人に与える影響が一番大きいのです。それがあなたの価値観として現れるのです。
多分、川の流れや海の波で石同士がぶつかり合って石が丸くなるように、逆境に会うたびにあなたの価値観は知らず知らずに変化しているのです。
ご自分のポスチャー、話し方、言葉の選び方、コミュニケーションの仕方などは自分が気づかないうちに相手から評価されているのです。良いとか悪いとかではなく、会った瞬間に評価されているのです。メラビアンの法則です。

それは、あなたが初対面の人を瞬時に評価しているのと同時に、相手もあなたを瞬時に評価しているのです。それらを表しているのがあなたのコミュニケーションにおけるあなたの価値観の存在なのです。

これらの存在感、価値観、リーダーシップ、コミュニケーション、感情の表れに関しては別途詳細をお話します。

その一番頑固なものがあなたの癖を司る強固な潜在意識です。

あなたの癖を見つける最良の方法は、今まで多くの時間をともに過ごしてきた友人や同僚などに「私の習慣になっている癖は何ですか?」と聞くことです。
相手からの見え方です。バイアスがない人はいないので誰もがそう思っているとは信じなくて良いのです。
自分が知らないことを知っている人というのはとても大切です。
また言葉の表現によりいろいろな気づきがありますが、コミュニケーションによる大切な事は第三者の意見から自分の本当の変化を読み取ることです。

そこであなたに問題が起こります
その第三者がものすごく良いことをあなたの癖として教えてくれたとき、あなたはどんな気持ちになりますか。

それまで全く気づいていなかった悪い癖を教えてくれたとき、
あなたはどんな気持ちになりますか。

自分では知っていたけれど、何度も繰り返し言われてきたので治っていなかったことを思いしらされた時にはどのような反応を示しますか。

自分ではよい癖だと思っていたことが第三者からみてマイナスなことであったとき、どんな問題が起こりますか。

あなたがこのようなことを言われた時に、あなたの反応の仕方はどうですか?
どのようにいつも答えますか?
冷静に考えてから答えますか?
すぐその場での自分の感情で咄嗟に反応しますか?それは正常ですか?
頭に血が上り、すぐカッとなり、その場で反論をする、
相手をとっちめる攻撃に出る。

それに打ち勝つだけの強い精神力と、それを取り入れて自分なりに考えをまとめて対策を練る位の余裕をお持ちですか?

多くの人は良いことは感謝してそのまま受け入れますが、
自分で気づいていなかった悪いところを指摘されたとき、どんな反応をしますか?
あなたご自身の場合はどうでしょうか?

これらを話す場合は、それらのことが生じた際にきちんと対処できる人、例えばプロのコーチ等を介して行うことが大切です。絶対に面白半分や中途半端な人とやってはいけません。

このようなことは、研修中のワークショップなど、様々な状況の中で見られますが、出てきた後の対処がきちんとできないととても危険であることを知っておいてください。

そしてあなたの価値観が本物で、そのような回答に関してはいつも冷静沈着に対応できる精神であるように訓練しましょう。
それらに自然に対応できるようになると、傾聴や、質問の仕方、フィードバックも自然と変わってきます。

ではあなたが質問する順番です。他の人に対してやさしく答えが気持ちの良いものになるような話し方をあなた自身がする場合、どんな気持ちでしますか。

これらは後のレジリエンスでもっと勉強しましょう。

杉井要一郎 / 2015年4月第1週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.



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