6月第3週号 気づきのある毎日を過ごすためにあなたは何かしていますか。


#68 Performance coaching

あなたは自分のことをどのくらい知っていますか。

自分の習慣・くせは何だと思いますか。

あなたが無意識のうちに行っている習慣、振る舞い、くせ、相手が困ること、相手に好かれることがどのようなことか知っていますか。

話し方、コミュニケーションのとり方、食事のマナー、会議の場でのマナー、これらがきちんとできて初めて一人前の社会人といえます。
あなたの周囲の人たちからあなたの振る舞いは素晴らしい、この人についていこう、またはこの人の言うことを聞こうといいわれるような振る舞いをしていますか。

自分以外の人をジロジロ観察してその人の癖や習慣をあげつらう前に、自分のクセを探しましょう。

20年前までは家族、両親、上司が自分がわかっていないことや礼節、作法を教えてくれたり、場合によってはお説教までしてくれました。
ところがここ10年間は自立心を植えつける、部下や子供にあまりきつく言うとついてこなくなるなど従来のアメとムチも効かなくなってきたのです。
それは教える側が非常に弱い立場に追い込まれているからです。
あるいは教える側のほうも知らないからです。

特に癖に関しては周囲が気づいてもなかなか教えてくれないものです。
その一番簡単な例がマナーです。家庭でも会社でも、チームの中でも大切なのは相手から見たあなたの仕草と振る舞いです。コーチはもちろんこれらを知っていてコーチをするのです。たとえ自分がそのような行動ができてなくても、まずは基本を知っておくのです。(これらはコーチングの基礎です。)なくて七癖あって四十八癖、10人いれば10通りのくせがあります。特に上司のクセは始末に困りますね。

その最たるものが

1.挨拶。
これはとても大切です。
なぜならば第一印象だからです。

2.話し方。
どのような人とでも対等に、きやすく話せることです。
年長者に対して、女性ならば男性に対して、コンサルタントに対しても必要以上にへりくだって話をして楽しくない場合が多くあります。 

3.マナー。
礼儀といいます。
挨拶、話し方、立居振る舞い、手足での感情表現。話す内容も大切です。

会議中の男性の腕を組む姿や、座り方が上司またはクライアントからだらしなく見られることが往々にしてあります。 ボールペンを回したりするのもダメですね。
女性の身なりも大切です。足の組み方、手の置き方、目線等です。男女を問わず身だしなみが重要視されます。

コーチが特に気をつけなくてはならないのは相手の細かい表情です。目つき、顔のBrush(赤くなったり、)表情のこわばり、緊張している表情、上から目線の威張っている表情などは気をつけなければなりません。

ボディランゲージも表情のひとつです。

まずは自分、または相手がどんな習慣を持っているかを観察しましょう。

習慣にはくせも含めて2つの Habits があります。

それは,


1.良い習慣・振る舞い・くせ
2.悪い習慣・振る舞い・くせ

です。

本当は同じくらいあるのに、習慣の話をするとみなさん悪い習慣のことをすぐに話し始めますね。それはみなさんがいろいろな人から指摘され続けているからでしょう。

今から5分皆さんに時間を差し上げますので自分のくせを書いてください。
自分リストを作成しましょう。短文で、大きなくくりで結構です。(人前ではテレ屋、足を組む・・・・、相手の目を見て話す。)
  
1.自分の良い習慣(大きな習慣から) 
2.自分の悪い習慣(大きな習慣から)

どちらが多かったですか。

これらの習慣、クセを知っているといないとでは大きな違いが出ます。
特にトップ・リーダになると多くの癖がさらに出てきます。
  • 人の話を聞かない
  • 大きな声でその人以外の人にも聞こえるように話す
  • 常に同じ自慢話をする
  • 他の人達の前で人を咎める  
  • 白版で書く字が汚いので読みにくい
ここまでは簡単に出せることができたと思います。

さて最後の質問です

あなたは会社や家庭で話す時に、その相手が何か気づきを起こすような質問をしていますか。
もししていなかったとしたら、これまで何の進歩もなかったのです。
ですから私はこんなに何度も同じ事を言っているのです。
 
さあ、毎日相手が何かしらの気づきが得られるような会話をしましょう。

気づきを与える質問、今日から毎日ですよ。
それがあなたの人生を開くすべての始まりの第一歩です。

杉井要一郎 / 2015年6月第3週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.


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