10月第3週号 本物Genuineのプロフェッショナルとは;その人のモノAuthenticであること、気づきを与えてくれた人に出会う。

#86 Genuine & Authentic Coaching

本物Genuineのプロフェッショナルとは;

その人のモノAuthenticであること、気づきを与えてくれた人に出会う。

Genuine and authenticプロフェッショナル・コーチング

先日ダンスの初心者のオープン・レッスンが大学の同窓会でありました。

皆さん本当に初心者が多かったのですが、そこに現れたのが助川ダンス教室の創始者の御曹司の助川友朗氏です。ドイツ・オーストリアをはじめヨーロッパのダンス教師へのスクエアーダンス指導から帰ってきたばかりのこの日本のダンス指導の大御所が初心者のために特別講習をしてくれたのです。今回教えて頂いたソシアルダンスは250年くらい前にヨーロッパで始まって日本に入ってからはではまだ150年くらいです。その講習会ではまるで神様が初心者に教えてくれるみたいな感じでした。オーラが出ていました。でもこれがプロだとは誰も言いもしませんし、ご自分でも自慢するどころか、全くそのような素振りも見せません。

何が違うって、教えてくれたのはダンスの基本ばかりですがその基本さえ出来れば18種類のすべてダンスが踊れると、参加した人全員が30分でソシアルダンス、ラテンダンスをパーティーで楽しめるように、それもタンゴまで踊れるようにするということなのです。

ダンス教師50年のプロとしてのコーチング経験から皆を心から楽しめるようにする話術、メンタルなやさしい雰囲気、恐れを取り除き、オープンで力を抜いて安心して身体を自由に動かすことが出来るように信頼感と自信を持たせてくれたのです。

私が実際にその生徒の経験をしたのですから本当に感動しました。これが本当のプロだと!

Genuine & Authentic Coaching 本物


プロとアマチュアの違い、あるいはプロとセミプロ、アマチュアを飛び抜けた人とは大きな違いがあるのです。これらはプロとは全く別です。

  • プロとしての貫録・雰囲気・抱擁力・魅力
  • プロとしてのコミュニケーション・オープン・公平感
  • プロとして、コーチとしての絶対的な信頼感


コーチとしての絶対的な信頼感。これがなければその前の二つ、貫禄、公平感も生まれないでしょう。
70歳近い助川氏がぎこちない若い学生や70歳以上の動きと物覚えの悪いシニアの人達のために1時間近く付き合ってくれたのです。その腰の低さ、話し方の巧みさ、抱擁力、融和的な雰囲気、そして誰にでも気軽に手を取って教えてくれる謙虚さ。どうしてここまで世界的に有名な人が、柔和になる事ができるのでしょう。

これが皆さんが求めているリーダーシップのコミュニケーション能力です。

そして誰もが求める器の大きさです。

私達が求めている経営のリーダーシップとは、この様なリーダーが醸し出すものがベースになるのです。

3つのスキルを持ち柔軟で状況判断力を伴うコミュニケーション能力を持つ支援型リーダーと、戦後、工業化時代に培われてきた指示的行動型リーダーの4つのスタイルをバランスよく理解出来ればよいのです。
それには4つのリーダーを知ることが必要です。

4つのリーダースタイルとは、


1.   指示的行動を取るリーダー
  学習スタイル:
2.   明確なプロセスと行動指標に対してしっかり監督をするための建設的な構造を作成して統括する。
3.   支援的行動をとるリーダー
          レディネスを明確にして
          学習スタイル:
4.   部下自身でのモチベーションにより達成できたゴールに対してコミュニケーションを通して傾聴し、相手の意見を認め、行動に移させる。部下をサポートしながら問題解決を行う

アイデンティティーとは、その人の見ただけですぐにわかる主体性です。例えば、紳士である、品がある、体が大きくて柔和である、言葉つきが丁寧であるなど教えられるものではありません。

これはその人自身で作り上げたその人そのものなのです。これで一流になった人こそが本物のプロフェッショナルなのです。

この激変する世の中では、今やっていることでもあっという間に陳腐化してしまいます。(Legacy)
そして次々と新しい文化、習慣、スポーツ、方法、スタイルが出来てきます。
若い人でもほんとうにいろいろな事を考えて自分というIdentityをこしらえているのです。それがオリジナルであって誰も真似出来ない方法であったり、能力であるのです。そしてそれがプロフェッショナルなのです。

エグゼクティブコーチになるといろいろな経営、ビジネス、人間関係等幅広く知らなければなりません。それだけ大変なのです。そしてほんとのプロフェッショナルとしての自己の確立が出来ていなければ大手の会社の社長さん、役員、部長さんとの会話さえもスムーズには出来ないでしょう。組織についての単語、術語、語彙なども非常に多様化しているのです。これらはもちろん特殊な技術、スキルの話ではありません。普段の会話からです。ハイコンテクストで深みがある内容、何を聞いてもいくらでも答えがあるような会話が出来なければならないのです。もしかしたらこれも必要ないのかもしれませんし、私が思っているだけかもしれません。

論理的で現実的な内容で実行可能な話ばかりをしているのでは、未来に対しての思考を広げる事ができないのです。その場合には自分しかできない事をすることがプロフェッショナルになる一番の近道です。あなたが本当のエグゼクティブコーチになるのでしたらどのような事を自分の特徴としてあげますか。もし、今やっていらっしゃるコーチングが既にこの様な事をやられているとしたら、それは既にアカデミックからは大分先を行っているのでしょう。感激です。素晴らしい夢をどのようにしてみるかをこれから先にも勉強しましょう。

誰もが未だ夢を見た事がないこと、未来への期待を語る事が出来たら既にあなたの思考力は素晴らしいですね、教えてください。

杉井要一郎 / 2015年10月第3週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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