11月第5週号 失敗を成功に変え、二度と同じ失敗を避けるには、それなりの思考と経験が必須です。失敗は成功のもと。

#92 Failure / Transformational coaching

どのような思考を持っていれば問題を起こす頻度を減らし、失敗を成功に結びつけることができるのか。


失敗を成功に変えるにはそれなりの経験としてのFeedbackフィードバック、Back to back 継続的な経験から周りの状況をかんがみる事とそれに対する注意喚起の思考が必要です。哲学的な思考法が世の中の為になる時代が来たのです。
それは質問に対する質問と原点に戻ってする質問です。

Immunity持っている免疫を克服し、自分の隠された、目的の裏にある目的が見えるようになる思考も必要です。
人工知能のDeep Learningの発展に伴い言語認識、画像認識がより一層複雑なものに対しても、鮮明に認識できるようになった今ではAIの方が人の識別よりも早くできるようになります。 
Negative to Positive 思考への転換が機械的にできるようになる時代にはそれなりの経験則も必要ですので未だAIではできません。。
本気度 Seriousness と本質的な思考 Authentic thinking が相対的ではなく絶対的に理解できるようになるのもまだ先のことです。
「下手の考え休むに似たり」(Poor thinking is futile)と、なりかねない思考法が出てくるのです。

Failure/Transformational coaching


AIを用いて容易にアセスメントAssessmentができるようになり、この様な人を採用するのではなかったというような間違った採用もなくなります。

人間に代わり事前のインタビューでほとんどのチェックを行ってくれるようになるのです。もちろんそうなるには後10年かかるかもしれませんし、もっと短いかもしれません。

優秀で仕事ができそうでも自分をはっきりと主張できず、自分の事をしっかりと話せない人、この様な人たちに対しては逆にしっかりとアセッスメントができるでしょう。
この様な本質的に必要な人をロジカルにプロセスを明確にして採用することが出来る様になるのです。
ここには採用の際に失敗しないような例が書いてあります。全ては人の思考によって将来がどのようにいろいろな壁にぶつかるかと言うことです。

ある自動車メーカー、通信電機メーカーの事業部長を採用した例です。

押しが強くて声も大きい、何でもきちんとして頼りがいがありますが自分で実際に動いて物事をやった事がありません。ですから何かを頼んでも、あれがないからできない、これがないからできないと言い訳をします。しかし論理的なチェックに関しては完璧です。
それらの無いものが用意されると、今度は別の理由が出てくる。チェックは得意でもコンピタンスがない。重箱の隅をつつくような品質管理型。威張る。命令口調。個人ではGeneralist とではなくラインのチェックマネージャーには最適です。所謂今迄の会社での自分の職制以外、又は社内以外の話し方を知らないのです。でも出来そうに見えます。過去の自慢、又は過去の会社の悪いところと良いところの批判が得意です。未来には関係ありません。コミュニケーションと言ってしまえばそれまでですが、世間一般の会話・対話・傾聴と質問が下手なのです。

過去の業界の歴史を知っていて自分の功績を誇る。自分の過去の出来事を何度でも自慢して話す。大きな口をきくわりには未来の事は何も知らない。本質を離れる、自分勝手なプロセス文句、遊びは得意でも仕事は出来ない、現実/現場から乖離していて相手によって態度を変える、自分が強く出られるような人にだけ威張る。特に大手の幹部の人は自分で全てをやることが有りませんでした。ましてや優秀な部下が多く居てその人達にEmpowerモチベーションの為の権限移譲をしていたので部下がやってくれていたのです。そのような過去人間はネットワークが良いと思われがちですが、敬遠されがちでもあります。なぜなら未来の為の勉強不足ですから。
現在の経営では決断の為のステーキホルダーは平均4.3人居ると言われていますので(US・CEB調査)、この様な昔の茶飲み友達のネットワークは逆に要注意です。この人の持っているのは威厳でもなく、単なる相手を知っているのみです。

国立大学を卒業し、しかし人生に失敗した人は自分は何でも一番だと思っている・限られた思考 Limited Belief、知識のみで能力(Potential)がない、勉強は好きだけれども長続きしない、自分が好きな事しかできない、それをビジネスに転換できない、完璧主義で勉強家で何も時間内にできない、余裕がないProcrastination 型人生。

これらはほんの一握りの人の次の仕事になかなかつけない例でもちろん素晴らしい人はごまんといます。どんな時代にも全てを兼ね備えた理想的な人はいないでしょう。完璧な人もいません。

あなたはこの人たちがどのようにすれば成功すると思いますか?これからの未来を背負うあなた方は良い未来の為の人材(Potential)を採用しようとしているのです。

目下は経験ある優秀な人の採用は引っ張りだこです。その中から2つの在る兆候のお話しをしますので参考までに聞いておいてください。

これらの人の良いところを見つけることです。人生は環境によって発達段階的に成長します。ですから長い間ある環境にいると潜在意識が習慣化して固定されたBelief または極端なEsteem 尊厳を超えた自己主張になってしまいます。これらの人でFlexibleな思考を持っている人を探すのです。

若いころは頭の回転も速く、記憶力も良く、論理的な左脳が働いていたのです。生産的に仕事をし、工業化社会では最も優秀であったと思われます。でもそのような左脳的な思考、知識による内容はあと何年もするとAIに取って代わられてしまうのです。
だとすると何が残るのでしょうか。50歳代から次世代に対してチャレンジでAdaptableある人を探すのです。 これらはとても大切なコンピタンスとなるのです

そうです、人間には左脳と右脳があるのです。そうです、今まであまり使われなかった方の脳を使うことが要求されてくるのです。この脳も使った思考を駆使した仕事内容が従来とは違ったCompetenceになるのです。
これ等の右脳を使っている人は飛びぬけていろいろな考え方を持っているのです。後5年してオリンピックが終わった後の思考法は今迄とは全く違う思考法になっているでしょう。そしてそれが当たり前になっているのです。そのような事を官民両方で発展させていくためにも今から日本が一番得意としているDeep Learning 以上の思考を勉強しましょう。右脳を使っている人の採用です。20年前までにあった左脳的なモチベーション思考は今では全く違った啓蒙的な右脳思考に100%取って代わっているのを御存知ですか。

先ずは基本としての思考をマスターしてください。それも論理性のある思考法ではない右脳を駆使する思考法です。

皆さんは(Logical thinking)ロジカル思考、クリティカル思考(Critical thinking)、フレーム思考(Flame thinking)等をお考えでしょうがそれらはAI(Artificial Intelligence)にとってかわられていくのです。

私が話している思考法とは人間の潜在意識(Subconscious )、普段あまり使っていない部分の思考法を強くすることを言っているのです。

今迄は一生懸命にアクセルを踏んでいた思考法にブレーキをかけるという別な思考法も併せて両方が丁度よくなるようなバランス思考にしましょうということです。今迄の左脳の思考法を右脳的な思考にすべて変えると言っているのではありません。それはどんなに望んでも出来ないのです。左脳にカヴァー(Obraat)をかけるのでもありません。両方の脳のバランスを取ることから始めましょう。

何が二つの注意事項かと言うと、その第一に、シニアの人を雇う場合ですが若い人と全く同じで、もし一度会社を辞めてから1年以上たった人の場合のケースです。 普段でさえ、一度一生懸命働いていた人が病気や事故に有ったりして6ヶ月くらい休むと、その間の感覚とメモリーをキチント取り戻すのにはその休んだ期間の2倍、時には3倍のリカバリー期間(RecoveryTerm)が必要です。今迄の潜在意識をも復活させるためです。特に一度リタイアして気が全く緩んだ人を1年ならまだしも、2年近く以上休んだ人で60歳を超えた人のリカバリーは2倍どころか3倍の期間が必要になります。

最初は一生懸命で自分の知っていることを一生懸命、人が判らないところを取り出して話しますが、そのときの解決策、メタファーは既に昔の方法、であって声高にでも話さないと威厳を保つことが出来ないのです。良く声が聞こえなくなったり、質問が、聞こえないために、良く、なに、何、と命令調になっているのです。ですから怒りやすいですし、人のせいにすることが多くなります。起こりやすい人、直ぐ人の事を咎める人は出来て居ない人です。器の大きい人、出来て居る人はどんなことが有っても、人に対して易しくなれるのです。先ずは傾聴(Listening)できるかどうか、話したことが理解出来て居るかどうかを判断しましょう。

2つ目は特に1年以上休んだ人で自分では判らないでいるのですが、他人もなにかのキッカケがないと気が付かないことですが、ある時にふっと何かの期間の記憶が抜けて居たり、忘れて居たり、緊張の維持が出来て居ないのに別の人が気が付くのです。

これは今迄ビジネスの中で泳いでいた魚が一度休むとその流れに戻る事が出来ないばかりではなく年齢のせいで休んだ途端に(Cognitive Psychology)認知症、(Alzheimer's)アルツハイマーの気が出るのです。でもそのあたりは一緒にある程度仕事、生活をしていてそのような質問の機会に出会わないないとその兆候が出ているのかが判りません。これは兆候(symptom )ですから何時も出ているわけではありません。ほとんどの人はそうではありませんが、会社に入って半年もすると気付くようになります。入る前に医者にそのあたりの健康診断をしてもらうこと、又はアセッスメント(入社前のテスト)が出来たら最高ですね。

これ等の話は採用される側の人の為にも書いているのです。ご自分でも考えてください。そのような場合の対応に関しての答えはたくさんあるはずです。 これからはこの様な機会がどんどんと増えます。一番間違いの無い採用をしたい、されたいものです。

杉井要一郎 / 2015年11月第5週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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