2月第3週号 人材育成の本質的な3つの基本をご存知ですか? この3つがあれば立派なリーダーです。

#105 Authentic Leadership Coaching / Authentic Resource Coaching

社長に取って代われる真の運営上のリーダー(Chief Operating Officer)は...


  •   経営とビジネスの本質を理解したリーダー
  •   責任と義務の本質を理解した権利を行使できるリーダー
  •   経営能力と運営能力の違いを日々の行動の中で明確に示せるリーダー


心構えと態度、実質的オーナーと形式的オーナーが何であるかをわかっていて行動するリーダーです。

法律上ではなく本物の経営者(AuthenticChief Executive Office 代表取締役(CEO)の話です。全ての義務と責任とのEmpowerment行動力を持っている人です。問題を起こしたほとんどの企業の社長は今この責任を問われています。本質的に経営責任を全うしてきたか、それとも形式的に経営を行ってきたか、そのどちらということを問われているのです。

真の運営上のリーダーとは、どんなことがあっても逃げない経営社長です。形式上の社長はもう代表取締役として必要ない時代になったのです。会社のオーナー経営者と代表経営者(どちらもステークホルダー)、いつ替わってもおかしくない社長、会社の本質的な運営とそのための行動を誰がとっているか、真価が問われる時代になってきたのです。

ダイナミック組織システムを構築する時代です。
ダイナミックな組織は、戦略上組織を静的に構築し、その活動変化をダイナミックにシステム化するのです。
どこに行っても通用する社長がいて(存在;Presence)、その周辺の人材がきちんとそろっている組織です。社長と同じPassionを持った社員が周りにいて誰と話しても通じることです。
皆が尊敬し羨望するリーダー、自分でも業績をあげ、周りの人材を育てることができるリーダーが本当のリーダーです。
リーダーが単独で活躍するのではなくチームでの活動が求められ、実行する時代になってきたのです。

タイトルだけで、対外的にも対内的にも必要ない形式上の社長;ありえないことですが実際にはあまりにも多いのです。
情報収集と称して面談しても相手は茶飲み友達とのたわいのない話しかせず、問題が生じても課題選択も決断もできない形式上の社長です。
では、皆が求めるリーダー、マネージャーとはどんなリーダーでしょう。このようなリーダーがいる会社の社長は素晴らしい社長に違いありません。本当のResource Management を行っている会社です。このような社長は毎日の決断を曖昧な思い付きではない、戦略にのっとったビジネスで組織を動かしているのです。もちろんカリスマかもしれませんが、それは重要な決断の場合だけです。

リーダーがリーダーとしての自分の行動がとれ、部下も部下の責任ある行動がとれる会社のリーダー、それが真のCEO/COOです。そのような器の大きなリーダー、執行役員が多く、皆がチームになっている会社は未来を背負って立つ会社です。そのために思考能力の伝達ができていること、それを実行に移す行動力がCEO/COOには求められるのです。そのようなCEO/COOは自社だけでなく業界をも動かすでしょう。

ではそのようなリーダーは、どのような人材育成をしているのでしょうか。


1. アウトバウンド:外に出しても恥ずかしくなく、だれもがほしくなる優秀な人材育成。

2. インバウンド:うちに取り込む優秀な人材を気持ちよく受け入れる文化の醸成。

3. その両方を内外で交差活用できる文化のある組織で育成が行われ、理想と現実の行動を使い分ける。


人材流通が盛んになり、情報だけでなく人も世界を飛び回る時代です。それらを操ることができるエネルギーを持っているリーダーがいる会社が強くなります。
個人のネットワークの時代はもう終わりです。マトリックス状のネットワーク構築が世界中に張り巡らされており、それらを自由にクロスさせることができることです。
まずは国内だけでも良いですし、国内と海外、または海外だけで。もちろん世界を一つの組織体としても考えられます。
もしそれらがシームレス(Seamless)に幾つもの構築物が、Real-time にクラウド上ですべてのリソースとつながると、単なるマッチングだけでない大きなConference Board のようになりますね。

世界中のどこにいても、誰でも情報を見られる時代になったのです。個人情報であれ、企業情報であれ、すべての情報は発信され、受信されているのです。

ではそのような人材を育てるには何が必要でしょう。

本当の経営者の幅はとても広いのです。そう簡単には知識を超えた常識と習慣、文化と資質を融合することはできませんが、今から始めている会社、トップの会社は未来の会社です。

その大きな器の経営者の下で次のようなことをできるリーダーを育てるのです。


1. 経営トップの言うことをすぐに実行に移すために、その内容(Vision& Mission)を把握したうえで、自分を主張するのではなく、物事をきちんとすすめることができるリーダー

2. 経営トップの言うことを行動はできなくても、その内容をよく吟味し、別の角度から大きく見、思考の調査、内容分析ができるリーダー

3. この両者を取り入れることができる人現関係を社内外で構築し、利用できるリーダーです。 


そのため様々な社会的・対人的なスタイルと取り入れることができるようにするのです。
これらの人はソーシャル・スタイルでいうドライバーやアナリティカルであるでしょう。しかしそれをそのまま適用するのではなく、対応性を高め、相手に合わせて一時的に対応を変えることができるような人を活躍させるのです
それでもそれらはあくまでも一つの点に過ぎないのですから、本当の自分という存在感が自分でわかるような位置づけが必要です。
なぜならば経営とは生き物でその経営のコンテンツであるビジネスはもっと多くの理由によって動いているからです。

詳細はセミナーでお話ししますが、簡単に言うと、幾つもの資質を明確にして(4~5段階)、その資質のフレームを全部混ぜて、ゼロスタートするにはどうしたらよいかを考えられるリーダーを育成すればよいのです。

さらに思考を超えたマインドの強さも必要ですし、直観力も必要です。
直観力とは自分にしかわからない、資質から出てくるものです。それをいろいろな人の直観力とぶつけるようにできれば本当の力が出てくるのです。

人生を楽しむには思考だけではだめです。人間は考えれば考えるほどに原因追及に走り、過去の詳細を追求してしまいます。
そこのところを逆に想像力を追加できるようなリーダーを育成するのです。
それらの資質とは何であるか、何で今自分はここでこのような仕事をしているかがわかると真の経営者ができてきます。

さてあなたは今、ダイナミックな行動を求められる経営者、リーダーとして何故ここにいるのでしょう。

杉井要一郎 / 2016年2月第3週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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