7月第3週号 常識を破った、形にとらわれない、独創的なアイデア、新しい風 (OUT OF THE BOX )

#127 IntuitionalCoaching

言葉では理解していても実際にOut of the box で物事を考えるにはどのようなきっかけが必要でしょうか。


物事があっという間に変化しています。このようなことが過去にあったでしょうか。
数十年前には今のこの時代を予想しなかったはずです。その時と今とでは変化のスピードが何百倍も違うのです。そのような波が今自分の目の前に来ているのです。

その波に乗るか乗らないかはあなた次第です。
今の時代は信じられないくらいの大きな変化が、アッという間に、ものすごい速さで、次々と起きているのです。

あなたが今まで信じてきたことが自分の信念になっているならば、あなたは10年前の太い鎖につながれたままだと思ってください。
今こそ自分の過去の考えから解き放たれる時です。
これから自分に何が起ころうとしているのか自分で見出すことができるのです。
それが直観力です。
今している様々な勉強は未来のために、直観力を一生懸命研ぎ澄ましているのです。そしてそれがOut of the Boxになるのです。

未来に対して何もしないで思考が鋭くなる、研ぎ澄まされることは絶対にないのです。
自分の未来を一生懸命探しても見つかるものではないし、それは向こうからやってくるものでもないのです。
自分に必要なことを求めるならば必要な準備、すなわちそれに見合う、自分の直観が出るようなLearning 勉強をしなければならないのです。
そのエネルギーが自分の未来を掴むツールを磨くもとになるのです。

それはお金を出して購入するものではないのです。それは磨くものなのです。磨くとは研ぎ澄ますことです。
その磨くものが思考力です。思考力は本を読んだり、DVDで勉強すれば手に入るものではありません。

思考力とは脳の回路を複雑にしたり、今までの自分の信念をぶつけあって、複雑な回路を単純化や一本化、大きく広げたり、小さくしたりしていろいろな組み合わせを作り、その時に生まれた何かを顕在意識に放り出し、研ぎ澄ますことなのです。
もちろんそのためには、元となるエネルギーがなくては何も起こりません。知識だけでなくその回路を組み合わせるエネルギーです。

元とは包丁でいうならば磨けば切れるようになる強い鋼です。柔らかい軟鉄ではだめなのです。

別の例えで言えば、山から流れ出てくる源流です。もし途中で汚染されるようなことがあれば、そこから下流の水は汚れています。さらに下流にいく途中でもう一度きれいにしなければなりません。
最初にきちんとした源が必要なのです。

それでもやはり仕組みはあるのです。全ての思考を一度に全部取り入れることができればよいのですが、そんな簡単にできるものではないのです。
それらは発達段階的に積み重なっていくものなのです。

変わったこと、新しいこと、何にでも興味を持ちましょう。
特に自分が今まで見たことも聞いたこともないようなことに対してです。単に知らなかっただけであったり、恐怖であったり、喜びであったりなどほとんど気づきから始まります。それらを勉強し、今までにない何かを感じ取ることから始めることです。

あるいは奇抜なことを考える癖をつけましょう。
はじめにとっかかりとしてランダムな言葉をつけます。そして挑戦するのです(ランダムアナロジー)。
これらは何でも良いのです。
何か課題が出た後に、これで一番になる、これをもっと2倍にするには、これのチャンクアップは、これに類似しているもので世の中ではあまり相手にされないものは、全く逆のことは何だろう、今は良いけれどもあと5年先にはこれはどうなっているのだろうなどの未来思考です。

3つ関連したことを考える、というのも面白いですね。
色で似たもの、においで似たもの、形で似たもの、イメージで似たもの。どんなものがありますか。

似たことを7つ考える。7つ考えられますか。
どこにもないもの、今までに考えたことがないこと。
夢でも空想ファンタジーでもFictionでもいいのです。

  • 考えたことが絵Virtual Realityになったらどんな絵になるか。
  • 木星や土星はどんなになっているか。
  • 今していることを十分の一の速さでするには、
  • 百分の一の高精密にするには、
  • 今自分が困っていることは何でしょう。
  • 自分だけが喜んでいることは何でしょう。 
  • 例えば月に一日で行くことが出来たら。
  • バッテリーがなくても走れる車。
  • 充電しなくてもいいパソコンやスマートフォン。
  • 家の電気が自然に充電される。
  • サッカーボールをけるとボールの中のIC Chipで電気が溜まり、一日蹴ると一日分の家の電気が賄える。
  • 話すことがすべて記録される。
  • スーパーマーケット等で買い物をしたら出口で自動的に清算が出来る。
  • 地球上からエネルギーを放出しないで済むようになった。
  • 子供におむつを使わない。
  • 水を使わずオゾンで洗濯する。
  • バイオで水を浄化する。
  • 浄化した汚泥を農業用土として再利用する。
  • アンチエイジングの特許、ロングライフ.スローライフ。
  • 老人ケア:おむつの取り換えがいらない。
  • 健康維持モニターがいつでも監視している

大学で教鞭をとるようになってから5年。

この5年間常に箱から飛び出すことを考えるという命題でいろいろなひらめきが出るようにしています。

将来学生自身のものになることを願って教えているのです。答えが一つのことではなく、幾つも出るオープン質問をしてください。 
それは自分に対しても同じです。答えが一つしか出ないものはクイズと言います。それはクローズドな質問です。

何度も言いますが、ロジカルではないことを学ぶのです。イマジネーションだけではなく、自分が心底感じる何かが必ず出る時が来るのです。それはBreak Throughかもしれませんし、ひらめきかもしれません。一度出始めると後から後から出てきて、それが当たり前になるのです。

ここまでくるとフロー状態に入ります。

それ以降はそのフロー状態の中での特別な集中力を持つことです。
その時にあなたは特別なゾーンに入るのです。それしか見えなくなるのです。
素晴らしい世界に入っていくのです。
もちろん努力が必要です。それは本物の思考の努力です。正解とか間違っているとかではない、あなた自身の本当の直観が出たときです。

さぁ、あなたは今どんな気持ちですか。そんなこと無理と疑っても良いですし、そうなりたいと思っても結構です。誰でもそのようになるまでは全く知らない世界なのです。
自分の脳の筋肉を鍛えてください。さもないと本当に必要な時にそのフローに入ってもゾーンに行くまでの忍耐力がなくなっているのです。

是非ともそのようになった人に話を聞いてください、その人は必ずやあなたのメンターになるでしょう。
もう少し器の大きいことを聞きたければエグゼクティブコーチになることです。
ただ頭の中で考えているのではなくそのフィーリングを行動、アクションに移して下さい。

TIPS

思考を勉強してもマラソンと同じで、すぐには複雑なことを考え整理できるようにはなりません。
最初は5段階の思考。

・ひとつずつ積み重ねていくことにより思考力が上がってきます。
・思考力が上がるにつれて直観力も上がってきます。
・直観力が上がるとLearning 勉強が楽になります。
・勉強が楽になると更に思考力が上がってさらに直観が出るようになるのです。

さあ、あなたもそのゾーンに入りましょう。
・優れたリーダーと同じになるのです。
それは男女、年齢、経験には関係なくなれるのです。
先になった方が将来は優位になるのです。

杉井要一郎 / 2016年7月第3週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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