10月第3週号 メンター

#140_メンターになるためのコーチング


メンターの資質を知ることであなたはメンターになることができます。また、メンター以外にも人間教育に必要な教師やコーチになることもできるのです。

あなたは本当のメンター(あなたのことをわかってくれて指導・助言してくれる人、あなたの成長に必要な特別な内容を知っておりそれを教えることが出来る教授力を持っている人)を持っていますか。

あなた自身は本当のメンターですか?
それともあなたがメンターを必要としているのですか?

メンターになるためのコーチング

もしかしてあなたはカウンセラーを求めているのかもしれません。またはファシリテータを求めているのかもしれないし、コーチかも知れません。メンターが何なのかをしっかりと知っておく必要があります。
細かいことはセミナー、トレーニングで徹底的に勉強してもらいますが、


  • メンター:(メンティー)に対し常に良いアドヴァイスが与えてくれる人
  • カウンセラー:(カウンセラーを受けたい人の)悩み話を聞いてくれる人
  • ファシリテータ:(自分の)目的地に連れて行ってくれる方法を知っている人
  • コーチ:自分(コーチィ―)の目的地を明確にして一緒にそこまで言ってくれる人


のこの四つの違いをしっかりと区別することが大切です。

周囲から相談にのってほしいとよく言われているようならばあなたにはメンターの素質があるのでしょう。あなた自身が人生をこのように送りたいという夢を持っているならばあなたはコーチへの途上にあるのです。

メンターは簡単になれると思っていてはいけません。メンターはコーチと同じようにいろいろな勉強をしなければならないのです。

ただ知識があるだけではメンターにはなりえないのです。
メンターの基本的な役割はメンターの持っている経験、知恵、知識、能力などを、それらを求めている人に与えることですが、メンティーが他でもないその人に聞きたいと思う信頼感がなければなりません。またメンターとメンティーの間の理解がなければなりません。

メンターになるためには、経験とそれをする資質が必要です。例えばあなたの部下があなたのところにやって来て会社の話をしています。今後の事業をどのようにするか、市場の深読み、商品の位置づけ、競合他社との関係性等の話を聞いた後、計画を立てる上でどのようなサポートができるか、自分の意識を明確に伝えなければなりません。それは良い事もありますが、悪いことを教えてあげることもあるでしょう。
もしその人が人間関係で困っていると相談に来た時にあなたはどうしますか。相手の話をきちんと聞いて、理解できますか。そして相手のサポートとなるような話ができればあなたは立派なメンターです。

メンターはコーチと似ているところがありますが、コーチよりももっと自分の経験を使ってその人をサポートするのです。もし自分が持っている情報がたくさんあり、それらが相手にとって必要だと思う場合には積極的に情報提供をするのです。
その人が何かにチャレンジする場合にはその人の成功するために一緒になって考えてあげるのです。

そのためには自分が持っているスキルを明確にしておかなければなりません。そしてメンタリングを欲している人の目的がはっきりしていなければ効果がないのです。
メンター自体の自分の価値観が明確になっていることとクライアントの目的が一致した時に一番効率の良い結果が生まれるのです。

メンターにもチームと同じようにそのための準備が必要です。準備とはどのようにしてメンターになってあげればよいかを事前に考えておくことです。そうすれば相手の期待に効率よくこたえることができるでしょう。
その人の目的、目標が学習できるようにしてあげるのです。必要なことはコーチングと同じで相手との会話、対話から何かその人のためになるフィードバックをしてあげることです。それはいずれ自分にも跳ね返ってくるのです。

メンターだからと言ってすべてがうまくいくとは限りません。メンター自身が何を提供できるかの全体像のエッセンスを明確に持たないで、色々な話しをしていると、とんでもない方向に行ってしまいます。
またダラダラと話していて、しまいにはとりとめもない話で終わってしまうとも限らないからです。広げた風呂敷をきちんとたたむところまで心得ていないと、自分はメンターだと言っていろいろなことを話しているうちに混乱に陥るからです。
メンターだからと言っていつでも好きな時に、好きなだけ話すことはいけません。

目的とその価値とのバランスが保たれているような話を全体から読み取れるようにしなければならないのです。
また相手が何も知らないからと言って、自分の思う通りにしようとするのは全くの逆効果です。コンサルタントではないので相手の話していることをきちんと理解して、ゴールに向かって話すことが必要です。
拡張と収縮、目的と目標に対しての自分の価値観・コンピテンスを常に明確にしておき、わからないことはわからないと言える度胸も必要です。

そうならないためにも、むやみに期待が大きかったり、お互いが真剣であったりしても友達みたいに話すメンティーとの役割分担を最初からきちんとしておくことが大切です。
メンティーの深刻な問題や心配事に入ることがないようにしなければならないと言う事です。
そのためにもメンターはメンティーの目的に関するシステミックな全体の流れ、関連性、関係性をもつかめるようにしておかなければなりません。

これらは技術的な内容の場合はとても論理的ですが、もっと人間関係、その人の未来のキャリア等に入っていく時には最初からどのあたりまでをメンターの範囲としておかなければいけないかを明確にしておかないとあとで収拾がつかなくなります。
場合によっては個人的な情報が多く含まれることもあるので注意が必要です。
「あなたならメンターになれます」と言われて「はい、そうですか」とはいかないのです。コーチングと同じように質問、傾聴、オープンな環境、自分と相手の価値観と関連性等をしっかりと勉強してからメンターとして活躍してください。秘密を探るようなことは一切あってはなりません。

最も大切なことをお話しします。

前にも書きましたが、メンターとしてのスキルが必要なのです。何でも知っているからメンターになれると思ったら大間違いです。

メンターは相手が何を聞きたがっているかの目的とそれを話した場合にどのような成果(Out put)を求めているかをしっかりと汲み取る力がないと、メンターが主導権を取ってしまったり、メンターが持っている信念Limited Beliefに則ってその方向に連れていってしまったり、メンターが筋書きを作ってしまうことが往々にあります。
やり方を示唆する事はよっぽどメンターがしっかりしていなければなりません。

あくまでメンティーのためにやるのであって、自分が正しいという信念でメンターになるのではないのです。
時には相手が下手にでてくるために、自分が上目戦になって自分の方が偉いのだと錯覚するのです。あくまでもあなたはメンティーのサポートに徹するのです。

メンターに関しては多くのツールがあります。きっちりとコーチとの違い、ファシリテータとの違いを理解したうえで、これらのツールをうまく使えるようにしましょう。

詳しくは別途いくらでも勉強に来てください。

杉井要一郎 / 2016年10月第3週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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