11月第4週号 リーダーシップの勝者の鉄則

#146 レジリエンス・コーチング

レジリエンス・回復力を瞬時に強くする特別な訓練


頭に血が上ってカッとする、嫌だと思う、不快に感じるなどの状況になったときでも一瞬にして元の気持ち(平常心)に戻れば素晴らしい人生を送れるのに、自分の否定的なマインドを引きずって、自分のみならず周りの人まで不愉快にしたり、楽しい時を過ごせなかったり。そのようなときは自分自身に嫌気がさすだけでなく、皆に迷惑をかけているのに気づいていますか。

つまらないことにいつまでもくよくよするリーダー、自分の失敗をいつまでも悔いている上司、同僚、部下、社員、クライアント。こんな人たちから逃げたいと思いませんか。
いつまでもくよくよしている自分、気に入らないことがあるとずっとそれを根に持っている自分がいませんか。

そう、皆さんはそういうときにどうしていますか。

自分一人で抱え込んでいる心配事、自分の自信のなさ、これらを克服し、レジリエンス(回復力)を身に着けるにはどうしたらよいか。このような本はたくさん出ていますが、実際そのような状況になると弱さが出てくるのです。

良いところだけに目を向ける、見ることは難しいのです。
特に言葉だけではなくVisual が伴った時のショックは大変です。
一度失敗すると自分に自信が持てなくなります。
挑戦する意欲・勇気がなくなり、いつまでもくよくよするものです。

このようなことから簡単に脱却できたらどんなに素晴らしいことでしょう。5秒の法則でそれができるようになるのです。それこそがトップリーダーが持っている大切なリカバリーショットの潜在意識なのです。
ITの世界ではこれらをDisasterリカバリーショットと言って、問題が起こった時に瞬時に対処して元に戻すことを言います。
回復力Resilienceとは素早く元の健康な精神状態に戻れる力のことで、それを持っていることで素晴らしいリーダーシップがある、忍耐強い、いつも明るく聡明であるといわれるゆえんなのです。

そんなリーダーを皆さんは知っているでしょう。
そんな人になりたいと思いませんか。

それが本当のリーダーなのです。

変化、恐れ、心配性、チームワーク、
仕事に対する自信のなさ、
上司・他部署からのプレッシャー

何らかのハラスメント、性的、暴力的、威圧的、嫌み、妬み
これらは精神的/マインドの問題になることが多いです。

趣味のスポーツにおいても仲間との集まり、自分の健康、悩み事、自分が失敗したときの気分、これらの気持ちの切り替えができたらどんなに幸せなことでしょう。

これらは中級のマネージャーに起こる変化への対応能力です。何かが起こった時にすぐにそのことに適応出来ない、Adaptableでないことからも起こります。

弱いリーダーもこれらを克服することで強くなれるのです。そのためには即、5秒以内でその嫌な気持ちを取り除かなければなりません。

あなたもこのような時にすぐに元の状態に戻ることが出来るのです。

いつも悲しいこと、嫌なことがない状態でいることを言うのではありません。人間は感情の動物と言われていますが、人間の感情はとても素晴らしいものですし、その感情があるからいろいろな人がいて人生を楽しむことができるのです。緊張したり、泣いたり、寂しい気持ちになったり、嫌なことを背負ったりしたときに、どうしてそのようになったのか、自分で反省するのです。そのようにして人は成長していくのです。

ポジティブ思考によるレジリエンスの強化

人間関係をよくすることにより、ハラスメントなどの問題を事前に予防・処理するのです。
ハラスメントは女性や男性・部下のリーダーに対する抵抗もあるのです。
リラックスするための心構えや自分の性格を知ったうえで忍耐力があれば、人生はもっと楽しいものになります。

回復力・メンタルタフネスについての様々な本が出ています。それらはとても有効ですし、ぜひとも勉強してください。

ここで一番大切なことをお話しします。
まずその状況を理解し、その状況から即、脱しないといつまでも変化に対応できません。

その方法が5秒間訓練です。

①  家庭においてももっとも円満な方法とは
   まずは5秒以内に自分から相手の意見等を受け入れる心を持つことです。その本質を知ることでほとんどの問題は理解できます。  
②  ビジネス上の5秒の法則
   ビジネス上ではあまりにもいろいろな課題があります。
   5秒以内にそのことを忘れるのです。
   5秒以内に別の課題に移るのです。

すべてのことは時間との勝負です。くよくよしているマインドをもとに戻そうと思っても、その方法は百人百様です。そのための訓練が必要です。これでいいという共通の方法はないのです。
コーチ、いつも毎日の生活に追われている家庭の主婦、同じ仕事をこなすだけの会社員、一日中部屋にこもっての仕事、ブルーカラー、毎日同じことをしている運転手など。普段の仕事をしている人にとっては突発的な悲しみ、恐れ、相容れない意見の衝突など嫌なことが起こります。

人間は今起こっていることを話し、見たこと、聞いたこと等が潜在思考に埋め込まれていくのです。特に行動に関してはそれが4秒以上たつと変化としてとらえるのです。例えば買い物の列で4秒以上たっても誰も答えてくれないとき、切符を買う時に券売機から4秒以上たっても切符が出てこないときに遅いと感じるのです。感情等も4秒以上経つとそれらからなかなか抜け出せなくなるのです。

ですから4秒以内に即行動を起こす、あるいは逆に5秒以上過ぎるような行動の原理を知ることです。例えばイライラしたり、頭に来たりした時に、これらの状態からもとに戻るにはこれからお話しする4秒の法則をマスターすることで、ほとんどのことをスマートに対抗することができるのです。

マインドの変え方

4秒以内に今の状況をすべて思考から削除する。
声を出してこれらをやめた、自分のことでない、もうこれからこのようなことにはかかわらない、という言葉を4秒以内に頭の中に植え付ける。
忍耐力 マインドタフネスにも通用することです。
すべてのその場の感情をEliminate,捨てるのです。特に、イライラ、頭にきたときにそれらを思考から削除したり、マスクをかけて別の課題にすり替えるのです。別なことに集中できるように変更する変容の一つです。取り除くことです。良い癖を入れるには悪い癖を取り除くこと、それが出来なければふたをすることです。これらのトレーニングの詳細はセミナーの中で行いますので楽しみにしていてください。

逆に5秒以上続くと、それは自分の中の潜在意識のフィルターの中に埋め込まれてしまうので、なかなかとることが出来なくなりますので、早いうちに自分を変容させる訓練をコーチから受けることをお勧めします。

それはビジネスであったり、スポーツであったり、楽しみであったりする場面ごとに違うので自分のケミストリーにあったコーチを探しましょう。

杉井要一郎 / 2016年11月第4週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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