12月第1週号 世界のTransformational coachingを如何に理解するか。 今こそリーダーが立ち上がる時です。

#147 Transformational Coaching

経営におけるポピュリズムの台頭をどのように考えるか。自分にとって一番大切な時です。


これは経営者の無知と今までの経営戦略に大きく影響を与えます。経営者の強い信念と意思、実行能力がないと多数決に押され、そのままでは全く経営にはならないからです。

リーダーシップはこの根幹をなすものです。なんでも多数決が良いわけではないのです。みんなで渡れば怖くないと日本では言われてきました。

日本は近代になって何度もこのポピュリズムが台頭し、そのたびに悲劇が生じたという経験からそう簡単にはいかないことや、今までの閉じこもって狭い視野で見た日本の経済とグローバルから見た日本の経済があまりにも乖離しており、弱いリーダーの存在が残っているので巷でのポピュリズムの影響はこのようなクローズド社会のおかげでまだ影響を受けていないように見えます。もちろん可能性はいつでもあります。

格差社会はどんどんと進行し、一般の人の生活はあきらかに格差があります。しかし国の社会基盤がしっかりしているために、その人たちが路頭に迷うことはないのです。移民も全くと言ってよいほど受け入れておらず、対外資産も日本はいまだに十分な国家留保があるために、一夜にして国が変容してしまうような兆しはありませんが、もちろんリーダーがしっかりしていなければいつ変わってもおかしくない世の中です。

経営についてはちょうど戦後70年がたち、三代目の社長が誕生する時期になってきました。

これらの三代目はちょうどバブルの時に生まれた子供たちです。親が甘やかしたのでいまだに自分勝手にふるまい、道徳もあまりなく、自分を中心に活躍する年代です、その点で変わった社長が出てもおかしくない時代になりました。

さて二代目、三代目が一緒にいる今の日本の経済社会は全体の目にはどのように映るのでしょうか。いまだ日本の経済社会は60代、70代を中心として動いています。
これらは政治献金をみてもわかるとおり、企業が何を後押ししているのかが明確にわかります。やはりトップリーダーがきちんとしている会社は目の付け所が違います。すべてを長い目で見ているのです。

経営において社長であるリーダーが一般のマネージャー以下の人たちにすべてを迎合することはないと言っても、意志が弱いと押しやられてしまいます。格差が悪いのではなく若者にもっと経営に携わるチャンスを与えるようにしなければいつまでたっても昔のままで、一般の人は自分たちの生活が良くならなければ経営者に対する不満が大きくなり、上に対して文句ばかり言うようなります。
思いもよらない戦術にリーダーは圧倒され、負けてしまうのです。
そうなると今のアメリカ、イギリス、スペイン、ギリシャになりかねないのです。

リーダーはマネージャーよりも下のことに関してコミュニケーションは取りますが、その意見をそのまま経営には反映してはいけません。もちろん意見が戦術等に合えばその部分においては別です。
また一般の人が経営に本格的に口出しをしたらこれもまたおかしな現象になります。なぜかというと、戦略と戦術の違い、ヴィジョンと行動力の違い、経営とビジネスの違いがそこにはあるからです。私が言いたいのは、子供が経営に対してクレームを付け、経営者がそれに甘んじている、それを理由として自分を守っているところがある。あるいは経営というものを知らないでビジネスと同じ感覚でその場が良ければそれでよいと勘違いしていることを知らないで、全くその場限りの継続性がない行動に対してリーダーが太刀打ちできなくなってきている。このようなことをほっといているのと同じです。

言っていることが良いとか悪いとかではなく、その継続性を言っているのです。
このままだとすべてがそのような感覚的な行動、現在が悪いからダメだというような感じで物事が進む、大衆迎合に警鐘を鳴らしているのです。
リーダー自身がもっと勉強をしなければならないのと、部下をもっと先進的能力開発をさせるための勉強育成をしなければなりません。今までの知識はもうきっぱりと縁を切ったほうが良いのです。

昔は寺小屋で皆が質問をしながら勉強したのです。
道徳も全く同じですし、モラル、マナーも同じです。これらの秩序を学んでいる人たちが全体の方向性をきちんとしないと暴漢に襲われただけみたいな政治社会になってしまい、それにまた飽きると別な暴挙に進んでいくのです。
子供がおもちゃに飽きるとすぐに泣きだすのを、親がきちんとしつけ、教えることが必要なのです。これはビジネスと経営、マナーとルールの違いのように、決められたことをきちんと守り、ルールに従って行動するのと同様仕事でも難しいことをやって初めて誰よりも良い収入を得るのです。困難と努力の後に、新しい能力開発を行えば必ず良い結果が生まれます。

それらのことを知らないで何でも大衆迎合が良いのだと決めつけるのは問題です。
今のリーダーが未来に対してもっと明確に知恵や向性を出さないといけないのです。もっと中身のある政治、社会にしなければ皆さんが暴徒化していくのです。
IS、アラブの春に始まって今や世界中で嵐が吹き荒れています。でもそのままで終わらせてはいけません。きちんと秩序ある政治、社会を築かないと流れはどんどん川下に向かっていきます。

そのためには未来に対する学問を学び、リーダーとしての毅然たる信念と強い忍耐力、常にチャレンジする気持ちをもってこれから若者を育てていきましょう。

2016年も既に12月です。新しい年を迎えるにあたり、私たちが何を求めているかの基本を示し、新しい時代が皆さんの再出発となるような目的を考えましょう。
さもないと本当に思考が停止して、すべてがAI、Deep Learning にやられてしまいます。

今では人間が考えるよりも早くスーパーコンピューターが物事を考えているので金融でさえもそのプログラミングを競っているのです。

一生に一度の人生です。ぜひとも前向きにものごとを考える生き方をしましょう。

これから100歳以上まで生きていく人たちには何度も大きな変化が起こると思います。ぜひとも皆さん自身が政治リーダー、あるいは会社の経営者となって良き社会を構築することを誓うのです。

杉井要一郎 / 2016年12月第1週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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