4月第4週号 最近は医師がテレビ等のメディアに頻繁に出演し、芸能人化が進んできていますが、それが本当に良いことなのでしょうか。

#167 Risk Management

一般人が、病気についての情報を簡単に得られるということは、それが予防的な知識である限りは素晴らしいことですが、それがもし間違った情報や宣伝まがいの情報だとしたらどのようにチェック出来るのでしょうか。


  • リスクRisk management
  • 予防医療
  • 準備(Open 情報に関するあなたの準備度です。)

あなたはこのような情報をどのくらい進んで信じますか。
どのくらい危険なことと自分で思っていらっしゃいますか。医師がその場ですべて正しいと信じていますか。
自分ですべて判断出来る準備度がありますか。

古い情報をそのまま持ち続けていると将来どうなるか?

情報は毎日Updateされているのにテレビ等で流れている情報をそのまま持ち続けたら危険です。それらは自動的に上書きされるのでしょうか。

神聖な身体が、単なる媒体になってしまった今、何を神秘的に敬えば楽しみが増えるのでしょう。
前にもキュレーションサイトでこのようなことが大問題になりました。
それも正しい内容でないのがFlakeとしてどんどんとコピーされていったのです。

情報が正当かつ正確であるかどうかのチェックがこのような医療関連の情報を放映するに際して、または医療まがいの内容に対してキチンとチェックされているのでしょうか。
単なる娯楽で終わらないでほしいのです。

例えば食べ物に関する表示は非常に審査が厳しく、厚生労働省の許可が無ければ絶対に表示できませんが、テレビの医療情報は全くチェック無しに、腰の痛いのはこうすればよいとか、健康に良い食べ物である、頭が痛いときにはこのツボを押せばよい等いろいろ言われています。YouTubeに至っては野放しと言ってよいほどいろいろあります。

テレビ、YouTubeの影響は計り知れません。Visual 化された情報は脳に映像として焼き付くからです。これらの放映は誰かが診断をしているのでしょうか。 

多くの情報がYouTubeなどの説明つき動画で出てきていますが、公共の場でこのように診断の症状を見せるところまできたこと自体がすでに人間の尊厳に入り込んでいくように思われます。

2043年にはコンピュータの能力が完全に人間の能力を超えると言われています。(Mooreの法則)現在はその過程にあります。医学も医療・ナノテクノロジー分野で驚異的な進化をし、格段の進歩をしています。

もしこのような人たちが診断しているのを見て一般大衆が間違えた判断をしたらどういうことになると思いますか。

脳や身体に関わる倫理は人の死も含めとても大切に扱うものですが、最近のTV, YouTube, Googleはとても信じられないところまで踏み込んでいるように思われます。

医師がテレビに出て診断結果や情報を開示/紹介しているのを見ますが、神様みたいに扱われているこのような医師をどう思われますか。

検査、血液、レントゲン等を使った検査結果からの診断ですので、そのようなものはAIでできることです。
データベースによる診断の方が医師のそれよりも正確であると考えられるのは、データベースが今あるサイエンスの全てを駆使して、結果をチェックし、診断しているからです。
TVように出ている医師が本当にその場で何らかのDeep Learningをして証明してくれるのならまだしも、タレントの質問話に乗って説明しているのをどのように信憑性をそのbsで話せることが出来るようになるのでしょう。;

医師にとって何が必要なのでしょうか。けがや病気をInternetが直してくる兆候としてこのようなことを公然と話すことが準備なのですか。
医師は、過去の実績データをもとにいろいろな症状を集めてその中にあるいくつかの情報をコンフィギュレーションしているだけではありません。医師は良いこと悪いことも話してくれます。

レントゲン所見、血液検査、MRI等の結果が素早くでてくる時代です。
能力に関しても、脳の解明がどんどんと進んで、分析から始まってその答え、処置方法までがあと10年でほぼ解明されるようになったとしても、それは千差万別で、AI(人工知能)でさえもまだ50%も介入できないでしょう。もちろんスピードだけを取ったら人間ならばおなじことを勉強するのに一生かかるのをコンピュータでの検索はあっという間にチェックできるのですから素晴らしいです。

人間としての大切なことは、問診の時の医師のコミュニケーション、顕在あるいは潜在的なコミュニケーションからきているアナログ的な精神治療であると思います。本当のリーダーの存在も人間関係のコミュニケーションなのです。

我々コーチがこれから求めていくものは単なるコンサルタントでもないし、メンターやファシリテーターでもないとすると、何を求めてコーチングを行えば良いのでしょう。

クライアントはいつでも知識を得ることができるようになります。知識ならば下手なコンサルタントよりもGoogleの方がよっぽど上です。
本当に難しい課題以外で必要なことはすべてわかるとしたら、人間が相談相手になれることは、整理すること、事前の予防に関すること、計画を立てること、そして感情を研ぎ澄まして人間関係をきちんとするための勉強をすることでしょう。人間関係なくしては人間ではありません。

学校では集団よりも個人的に先生と面談した方が効率は良くなります。本当にできないところを教えてもらうとか、なにを勉強すれば良いのかの検索方法ですね。
研修でも全く同じでただ一方的に教えられるものや、会議でも必要ない会議に出るよりは一人一人と上司、部下が話した方がどんなにか有効でしょうか。

苦しさを勉強するためにわざと自分を追い込んだり、逃げないで挑戦するような厳しい環境を作るなどもそうです。

チームで何かするという事は勉強ではなく仲間とのLearningを通して実際の実験Experiment/経験をすることでしょう。必要なのは効率を上げるために何をしたら良いかの本当のDebate、知らないことを探し、実験をして、いろいろな方法論を作成するという事になると勉強法も今から変えなければならないですね。

今考えられているSingularity(特異)自体も知識で考える事をしていると思いますが、そうではない勉強方法(能力)を考えなければならないのです。

1.   その場で仮想実験が出来るようになる。
2.   結果が見えるようになる。
3.   仮想実験で処方をして、間違えた場合には、すぐに訂正がされる、それも一度飲んだ薬を取り換えることなしに、次の処置が出来る。

このくらいの内容が出来てからPublic公に情報が公開されるのならば安心できますが、今のままではまだ100%信頼するのは怖いです。

Singularity(特異)が考えられるようになったら、Learningというのはそこで実験が出来るようになるという事も可能になるのでしょうか。

過去の歴史も塗り替えることが出来るとしたら、どうなると思いますか。そんなことはあり得ないとおっしゃるでしょうが、歴史も間違っている場合もあります。

又未来へ行くことが出来るようになったらどうしますか。

これらの準備を今からしなければなりません。誰がしてくれるのですか。

杉井要一郎 / 2017年4月第4週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.

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