8月第3週号 毎朝の新聞の見出しがAIのシャワー ! 今までのコンピューターの1億倍速い“量子コンピューター”(カナダ D-WAVE社)出現!

#181

車は空を飛び、匂い、味付けはお好みのまま、経営マネージメントからマーケティングまで人間が考える事を全て分析。 このような社会で一般の経営者、リーダーは何を考えたらよいのでしょう。


今日はその話をします。

米グーグル社、NASA、日本ではリクルートコミュニケーションズがすでに量子コンピューターを購入しています。
今まで0と1で処理していた演算を量子ビットにより行うことでn量子ビットであれば、2つの状態を同時に計算できる仕組みです。(日経新聞8月12日1面)


①     演算処理能力を1年半ごとに2倍の速さにさせてきた半導体による牽引力(ムーアの法則・インテル創業者ゴードン・ムーア)が全く別の方式による量子コンピューターが0・1ではない情報処理で済む方法で実用化された。

②     IT、テクノロジーのスピードが1億倍速くなったら人間は何を考えたらよいのか。

今までのコンピューターでも人間はともすれば置いてきぼりになっていたのですがそれが例えば100倍速くなったらどうすればよいのでしょうか。

今までは電子機器と言われてきたコンピューター(従来の情報を0か1で処理するそしてムーアの法則)ではどうすれば良いのでしょう。

私は皆さんにAIのエンジンを開発してくださいとか、今すぐアプリケーションを開発してください、と言っているのでは全くなく、皆さんの頭の中の思考を回転させてAIを使いこなせるようになってくださいと言っているのです。

③     600万年~500万年前に霊長類が現れます。直立歩行をし、より大きな脳を持ち始めたのです。脳が生きるため、環境に適応するためなどいろいろと考え、どのようにして生きていけばよいのかを考えてきたのです。 

世の中はどんどんと発展してきました。そして今ではIT テクノロジーのおかげで人工知能まで出来たのです。人工知能、AIです。今まで何百万年もかけて成長させてきた人間の脳を簡単に人工知能に譲り渡すわけにはいかないのです。
経営、芸術、スポーツ、自然環境、人生の楽しみ方、余暇の過ごし方、特に高齢社会、人口の減少や地球環境等の今までで考えていなかったこと・課題がでてきました。
それらを解決するには今までの価値観を捨てるなど、考えてもみなかった考えをしなくてはなりません。

④     では一般の経営者、リーダー、NPO、NGOの人たちは何を考えなければならないでしょう。

そうです、学校も子供たちに対する教育方法を変えようとしているのです。今までの知識習得型から未来のITと同居していろいろな発展を考えるような思考力を育成するのです。ビジネスの世界では50%のリーダー、マネージャーは今後要らなくなっていくのです。それはあなたかもしれません。
そうならないように自ら考えられるような環境を作らなければならないのです。
環境をどのようにしたらよいのかを至急考えなければならないのです。

そして経営者に告げます。絶対にこの社会現象は変化します。

今からでも遅くありません。経営者の皆さん、未来に対する準備を怠りないようにしてください。我々もExecutiveにとって必要な未来に向けた経営懇談会を一般の人にも開放したいと思っています。
これからはいろいろな情報を共有する時代です。

情報は特別な場合を除いては一般情報として開放し、共有できるものをシェアしていきましょう。
反対に絶対に外に出してはいけないものの倫理、エチケット、マナーの教育も大切になってきました。

そのためには常識というものをキチンと持ち、古典を勉強したり、グローバルな見識を増やさなければなりません。時に自分たち(の国)だけよければよいというような閉鎖的な考えが国際的にありますが、すでに地球は一つになっています。70億人のうちの1.3億人がClosedであってはなりません。言葉の壁を乗り越え、文化の壁を取り払っていかなければなりません。この際思い切り、開放的になって皆で喜びを分かち合えるようにしましょう。

60歳、還暦だとか言っている暇はないのです。90歳くらいになってからお祝いしましょう。
それもいつかは100歳を超えてからになるでしょう。

常に情熱をもって未来に向かって挑戦する若い気持ちはすがすがしいもので、健康にもよいのです。



杉井要一郎 / 2017年8月第3週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.

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