9月第4週号 夢・Dream  大きな夢 不可能なことを可能にする夢

#186

ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカバーグ、ジャック・マー、イーロン・マスクたちが最初に見ていた夢を見てほしいのです。
インダストリー4.0、第4次産業革命と言いながらモノ作りにとどまるようなことでなく、思考の革命をしてほしいのです。
これからは働き方、余暇の使い方、そして勉強の方法、幸せの求め方もすべて個人の思考法によって全く違うものになってきます。

夢を見るのです。
夢を持つのです。

夢には次の3つがあります。
1.      寝ているとき、レム睡眠時に見る夢 
2.      すぐれた智慧を持ちつつ夢を見ることが未来を創造するきっかけになる。英知とは,いろいろな思考能力を駆使して創造力を高めることである。 
3.      神のお告げ・古代ギリシャの時によく使われた。または聖書に出てくる夢、宗教によく出てくる神のお告げ。

1.眠っているときに見る潜在思考・latent ability潜在能力。これも一種の顕在夢 manifest dream. で、寝ていて自分が空を飛んでいる、行きたい方向に飛んでいく夢、深層心理としてフロイト等が言う、思い通りに物事が進んでいるときの夢、自分が自由になって大きな成果を出しそうなときに見る夢、願望欲のあらわれ。

2.普通の人が持っている思考力をもっと発達させて考えること。ユングの言うような優れた英知を出し切って不可能なことを無意識に考え出すこと(excellent wisdom dream)。今あることに満足せずに常に未来を見ながら他の人とのチャットでもよいので自分以上の人たちと思考の衝突(collisionコリジョン)を起こし、考えをひらめかせるような課題の提供をしてほしいのです。開拓精神、少年よ大志を抱けというような言葉を聞きたいのです。サウジアラビアのファイサル国王がなぜ日本に来たかわかりますか。

3.古代から言われている旧約聖書に書かれているような神のお告げ等は、今はなくなってきています。 宗教さえもどんどんと変革していく時代です。

21世紀に入り、世の中が非常に早いスビードで変化し、2018年がすぐそこまで来ています。第4次産業革命の真っただ中で今自分たちはどのような未来に向かいたいのか、という現実に即した本当の夢を皆さんに見てもらいたいのです。
今までに考えたことのないほど大きく、宇宙に飛び出していくような、または飛行機のコックピットから空に飛び出していくようなことを夢見てもらいたいのです。
Break throughしてほしいのです。
自分にはかなえられない願い事、想い、impossible dreamです。

あなたのDream、impossible dream は何ですか。
なぜそのようなことが必要なのか。日本人は小さな現実を追いかけてばかりで、世界の人たちが追い求めている夢を追わなくなったからです。自分のcomfort zoneにこもっているからです。安全を求めることを優先させ、危険な冒険をしなくなりました。周りの環境を批判することばかりを覚え、自分はそのような環境に入りたくない、危険を冒してまでも大きな夢を追いかけて失敗するよりも、今幸せなのだからそれで良いのではないか、と。親がこのように子供を柔にしたのです。

自分たちがした苦労を子供にはさせたくない。戦争で苦労し、勉強で苦労し、日本の経済を良くするために苦労したにもかかわらず、この20年間世界の発展とは逆に人口は減り、給料は下がり、親の面倒を見なければならない、厚生年金は将来もらえるかどうかわからないという状況です。幸せなのだから変わりたくないという本質と全くかけ離れたシミュレーション、変に曲がったlimited beliefの箱、仮説に入ってしまっているのです。

 “夢を見ることがなくなった日本人。

現実realityの幸せだけを追求するがために夢を見ることができなくなってしまった人たちが、叶えることができない夢とは何かを考える時が来たのです。”
今から30年前の1980年代まではコンピューターはこんなことができるのだ、お金も時間も人もいっぱいいて未来はこんなに素晴らしくなるのだ、自分たちはスペインやオーストラリアに移住するのだ、音速飛行機で5時間で地球の裏まで行くなど、私たち日本人はこのようになりたい、このような冒険をしたいと短冊に自分の夢を書いて星に願ったものです。その夢がpossible dreamになった今、昔流行ったフランクシナトラのdream come true in blue Hawaii のときとは全く夢が変わってしまったのです。 昔は夢であったことのすべてが今はできるようになったのです。 でも当時は本当に夢があったのです。

最近の学生に自分の夢を書いてもらう課題を出しました。世界一周をする、大きな家を建てる、小説家になりたい、年収で3000万円になりたい、人のために尽くしたいなど、実現可能なことを書いています。30代の人も同様です。
スケールや肝っ玉が小さくなったのか、すでに今の自分に満足してしまっているのか、冒険をするということが頭の中/選択肢にないのか、世の中の不可能なことがあまりにも変わってしまったのか、未来に対するシナリオ/夢というものの意味が違ったのか。これらの人の殻を破らなければなりません。
そのためにはあなた自身が今の殻から飛び出して、大きな夢を語らなければならないのです。
さあ考えて書いてみましょう。
1.
2.
3.
今書かれていることがあなたの夢ですか。何度も繰り返して読んでください。
あなたの書いてあるものを読んでも、聞いても、見てもこれはすごい、考えられないようなことだ、impossible dreamであることを誰もが認めるようなことを夢見ましょう。

杉井要一郎 / 2017年9月第4週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.

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