報告義務(アカウンタビリティ)を理解する 4月第2週号

20144月第2週号(#3

本当の報告義務(アカウンタビリティ)を理解する


経営・ビジネスコーチングの中で良く出てくるのが権限委譲(エンパワメント)、報告義務という言葉です。これは簡単に言うと、部下に権限と責任を与えることにより、部下のモチベーションを上げ、やる気を起こさせる手法のひとつです。

この報告義務(アカウンタビリティー)とは、日本語では余り使われていませんが、西欧では非常に力のある言葉です。

権限と責任をある一定の人に与える場合、その人が目的・ゴール達成のために、その約束を果たしているかどうかの途中経過あるいは結果の報告義務が発生します。

報告義務とは、部下と上司だけではなく、医者と患者の場合、コーチとクライアントの倫理規定にもあてはまります。

特に医者と患者の場合はいろいろな関係性から、医者として本人または、その家族への報告義務があります。

企業の株主に対する報告書もその義務のひとつです。税務申告とうも法律に則ったその例に入ります。

私たちが部下を成長させようとする時には部下にその目的と裁量範囲を示して、その範囲内で権限と責任を与えます。

上司から一定の権限と責任をもらったことにより、部下は上司に対して、この権限と責任の代償として、上司に対してコミットメント(約束)をします。私はきちんと目標を達成します。やり遂げますという約束です。そして途中でどのようになっているかの報告、説明責任が発生します。ただ結果を出せばよいのではありません。

この説明責任は非常に大切です。この説明責任がキチンとなされないと、とんでもない問題が起きたり、起こったときの責任を取らされることになります。

  1.  会社の場合は、CSR(コーポレートソシアル リスポンシビリティー)のような企業の社会的な責任となり、もし間違ったことをした時には会社が訴えられるだけでなく、廃止に追い込まれることもあります。
  2.  医者の場合は、この説明責任がなかったために患者が亡くなられた時に家族から訴えられることもあります。
  3.  同様なことがコーチにもあります。それはコーチの倫理規定にも明確に書かれているので既に皆さんはご存知と思われます。危険な事を話された時には即時に報告をする責任義務が有ります。
  4.  幼稚園、学校での父兄への説明責任、国会での説明責任、 政治家の会計年度の報告義務、部下だけでなく上司、同僚も同じです。

もし報告責任を怠るとどうなるか

  1.    医師の場合
  2.    会社従業員の場合
  3.    コーチの場合
  4.    先生の場合
  5.    政治家の場合

エンパワメントと報告責任の関連を自分にあてはめて良く考えましょう。

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