2014年6月第4週号(#16)
Broad perspective / エグゼクティブコーチング
わかっているつもりでも実は奥行きが深い全体像の把握:大局観
Broad perspective / エグゼクティブコーチング
わかっているつもりでも実は奥行きが深い全体像の把握:大局観
全体像の話はとても大きく抽象的(Abstract)です。様々な意味を含んでおり、時には戸惑うこともあります。それには自分独自の解釈だけでなく、他人の解釈がいくらでも入り込むことが出来ます。しかし、全体を一つとしてみることには変わりはありません。そしてそのある部分はどんどん膨張してきます。
その膨張している部分が、現在の自分にとって一番大切な奥行きのあるシステムです。
一つの全体像がつかめるようになると、徐々にそのコツがつかめ、別の課題でもその課題の全体像をつかむことが連鎖的にできるようになります。
そのよい例がRomance です。
心をときめかせるものとは何か、どんな愛があるのか、そのきっかけは...。
考えるといくらでもでてきて、止まるところを知りません。その時までの過程、場の雰囲気、成り立ち、気持ちの持ちよう、相手の気持ち、きっかけなど全てを含んでいるからです。また全く同じことは起こりませんが、一度ロマンスの全体像をつかむと後は自然と仮定できるようになります。
小説家が未来のどうなるかわからないストーリーを書けるのは、この全体像を抽象的につかめているからです。
静止している全体像にエネルギーを注入することにより、システマチックに未来へと躍動させるのです。そうすることで、その全体像は次々に新しい創造へと大きく羽ばたいていくのです。 それが連鎖思考法という一番大切な思考法です。
抽象的とは逆に、現実に物事を行う/ビジネスを推進する場合には物事の道理を細かく具体的(Specific)にしなければならないということは言うまでもありません、どのようにすればよいかのプロセスです。
これらは方向性を戦略的、戦術的に変換して行動理論としているのです。
具体的でないとビジネスが成り立たないのは、相手からの理解が得られないからです。相手に理解してもらうためにはそれらの意味の論理性を明確にして、分野ごとの意味合いが何かを相手に伝え(Communicate)なければなりません。
コーチは抽象的内容の表現がわからなくてはならないし、又具体的なことをきちんと説明するとはどういうことかがわかるように、クライアントの思考能力を上げなければなりません(performance)。
全体を見る事ができる人は部分もわかります。頭の中に全体構想が見えるからです(Visualize)。自分でそれができるかどうかは別の問題です。大切なことは課題である抽象性と具体性の両方を橋わたししているブリッジが何かがわかる事です。それが全体を見るという全体観、システミック(Systemic)思考なのです。
具体的な部分ばかりが得意な人は全体がわかりません。でも自分が何をやるかはわかっています。行動を起こすことが出来るのです。
これはLow contextの人に非常に多い現象です。
抽象的と具体的が判ってもその間をどう繋げるかは当事者である自分達だけではわかりません。
そこでコーチはこの抽象的、具体的なことがわかる人をサポートしながら、その両方を繋ぐプロセスを第三者的に見なくてはなりません。これができて本当のビジネスコーチやチームコーチになるのです。
相手(クライアント)のAha や気づきを促すために、コーチはこの辺りを探ることです。
このPerformance coaching あるいは Achieving coaching
ができるようになればあなたは既にビジネスコーチです。もしそれが高度の内容ならばExecutive Coach の素質ありです。そして後はコーチングの経験をより多く積んで、さらに上に向かって行動するのみです。
方法論は別途セミナーでご紹介しますが、システミックの大局観を持ち、PMと管理会計ができ、コーチングができればExecutive Coachのスタートラインに並ぶことができます。
大局観は対極につながり、レバレッジポイントにつながります。レバレッジポイントは連鎖思考(Analogy)につながり、連鎖思考が出来れば創造(Creation)につながります。 創造につながると社会脳(Social brain. neuron)につながり、コーチングの思考の拡大(Mind
enhancement)に入ります。
拡大思考とはシステムがダイナミックに前進する姿ですから、どんどん大きくなっていきます。このシステミック(全体)とシステマチック(流れ)が理解できればほとんどの変化に対応できます。
流れがわかると一部のわからないことはやり過ごしても、後から埋められるようになります。
変化に対応することが出来ると自分から変化を求めるようになります。今いるところでは自分の欲求が満足させられなくなり、より上を求めるからです。
このつづきをもっと掘り下げましょう。
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