#21 ライフバランスコーチング |
人生は常に未来を見ている、そのための学習、未来を見るための勉強をしよう。
退職後の第2の仕事キャリアはまさに人生の選択の思案のしどころ。もう選択ではなく、人生の決断です。
第2の人生の目的をどうするかです。
• 65歳、退職金はもらった、
• 厚生年金は出る、
• 企業年金も出る。
貴方は本当に幸せな人です。
でも、後5年、70歳位までは何か職があればよいですね。
外部取締役、コンサルタント、相談役、監査役、子会社、別会社、今迄のキャリアを行かして楽しく過ごしましょう。
でもさらにそのあとの人生を充実させ、楽しく過ごすためには何をどのようにしたら良いでしょうか。
まだこの先20年あるのですよ。
これまでの企業戦士とこれからの人生は違います。
あなたは人生のコーチです。このような人に対してどのような質問を投げかけますか?
貴方の周りにいる、70歳を過ぎても元気につやつやして毎日がわくわくしている人を参考にしてください。
多くは60歳位までがむしゃらに、脇目もふらずに夢中で仕事をしてきた人達です。体力もあり、能力も環境に応じてアップして、会社では素晴らしいキャリアと実績を残してきた人達です。
同じ会社にいても別の職に就いて熟練になるには3年はかかります。
では、今までの会社を出て、新しい職を探すとなるとあなた一人で何が出来ますか。キャリアのホイールです。
貴方はエキスパートですか、
他の人が持っていないスキル、能力が有りますか、公的機関が認めたライセンスを持っていますか、それは本当に有効で求める職につくことができるものですか。それを他の人と同じようにできますか、それとも何かもっと別なことができますか。
あなたは絶対に大丈夫、生きては行けるでしょう。
しかし、さらにわくわくした情熱的な人生を送りたいのならば、今からでも遅くありません、65歳以上になった時の目的とゴールをはっきりとビジュアライズしましょう。
この素晴らしい世の中でいかに充実して生きていくかが人生の醍醐味です。
ただ生きるのならば植物と同じです。長い、短いがあっても社会の中で生きていくにはそれなりの法則があるのです。同じ時間でもある人は短いと思うけれど他の人にとっては長かったり、長いと思っても後から見れば短かったり、相対的なにとらえるか、絶対的にみるかはその人個人の見方です。
24時間を短いとみるか、一年を長いとみるか、結果としてしか判断はできません。
一日は長いのか短いのか。その対象によって時間が余るときには長いと思うし足りなければ短いと思う。
では何を尺度にものごとを測ればよいのでしょうか。
あなたが考えているその考え方、思考はまだ生ぬるいです。 世の中それほど甘くはなく、ますます厳しくなりその変化の幅も広がってきています。
そんな生ぬるい考えで世の中を渡ろうと思っていると、時間はあっという間に過ぎ、何もしないうちに歳をとってしまいます。
自分の現在の思考法を考えることです。
現在の自分のマスターリストが作れますか。
現在が認識され、未来のゴールがあるから楽しいのです。
増々インテリジェント化していくグローバル社会。
これまでの延長にバラ色の未来はありません。
時間、アジリティー、あらゆることが同じ時間内で効率よくおこなわれるようになってきています。それを追い求めていたのが結果として出てきているのです。
時間の使い方を変えなければならないですね。
有効な時間の使い方は人生の基本です。
これまでと同じ内容を3倍の速さで処理することが当たり前、一生を3倍楽しく過ごす第一の法則です。
退職後のキャリアパスが有りますか?
65歳以上の方のキャリアパスを考えましょう。貴方ももうすぐですよ。
60歳で見えていないと65歳になってから考えても遅いのです。
大会社、中小企業を65歳で退職、さて子会社に行くか、それともどこかに就職するか、自分が一生出来ることを早めに考えることです。
平均寿命女性88歳、男性82歳、どんなに早く年をとってもこの先20年は何かしなければなりません。
人生の幸せとは、何か目的をもってすることです。
そのための目的を持つことで初めて人生の生きがいを感じるのです。
明日への期待、情熱、(Passion)、わくわく感があるから明日を待ちわびているのです。
食べるのはいくらでも大丈夫だし、健康も特に悪いところはない、でも明日何をしようかを考えるのが大変だ、面倒だと思ったとたんに体中の筋肉がだらけて緊張感がなくなります。私たちはこれを老いと言います。
老いとは年齢ではなくその人の気持ちの持ち方を言います。
(サムエル・ウルマンの詩)Stay young青春より、
私の友人も65歳で社長をリタイアし、毎日ゴルフをしたりヨットに乗って優雅に過ごしています。しかし、それから2~3年すると転ぶようになりました。
別の友人は急に顔に老いが見られるようになりました。張りと艶がなくなり、皺が出てきました。
別の友人は運動をしているのですが、急に太り始めました。肥満、メタボリックですね。
その他の仕事を辞めた友人も奥様と二人だけでずっといると、奥様の方が耐えられなくなって、ご主人にどこかに出かけてくれというようになり、料理学校に行ったり、ジムに行ったりしていますが、時間をもてあまして、この先20年このような状態でいることに耐えられなくなってきました。フラストレーションです。
このような人たちの人生のあり方、人生の有意義な軸を作れるようにするために、コーチはどのようにしたらこの人たちに勇気を与え、モチベーションや生きがいを作ってあげる事ができるのでしょうか。
大手の企業は定年までは社員の福利厚生はしっかりしており、いろいろな育成、教育、生活指導等をしていますが、退職後の人生のあり方までは教育していません。(現在の女性の平均寿命88歳です)
人は何もしないでも平均で88歳まで生きるのです。
ライフコーチングはいかに人生を上質で価値のあるものにするかということをコーチします。貴方ならどのような価値観を感じさせるコーチングをしますか。昔のモチベーションと今のモチベーションでは内容が違います。
このストーリーは仮想ではなく現実です。さらにこれからもっと深刻になります。
私自身60歳の時に一度リタイアをして、とても耐えられなくてまた自分の仕事を始めたのです。
もしあなたの会社に60歳を過ぎて、のほほんとしている先輩上司がいたら次のような事を聞いてみてください。
この先30年、感動し、毎日がわくわく成長するスケジュールと目標をお持ちですか。
ご自分の両親がどんな人生を送りたいかを一番心配しているのは家族です。でもその時になって一番困るのは家族よりも本当はご本人です。面倒を見てもらい感謝はしても、それは本人が本当に求めていることではなく、家族にお世話になっているということだけです。
ではどのように考えるか、この続きはまた後程。
杉井要一郎 2014年7月第3週号©2014 All Rights Reserved by Gledis Inc.
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