#24 Performance & Transformational Coaching |
最近突拍子もないことを考える人によく会います。
このような人は年齢、性別に関係なくいます。大きな器の人の話からは計り知れないくらい深い感銘を得ます。また、グローバル思考を持っている人と話すと、今まで考えたことのない突拍子もない答えが返ってきます。これらの人の思考はすべて経験によるものなのでしょうか。
このような人たちは、我々凡人が考えている以上に想像の翼を広げ、高く広く張ったアンテナからの情報をよく聴いているのです。情報と思考がまるで空を飛び交っているかのようにそれらを掴んでいるのです。
トップの思考は、単なる論理性、ディジタルとアナログのミックスだけでなく、ハイブリッドな思考もします。
ハイブリッド型思考+ワープしている思考と言ってもよいでしょう。
答えが多すぎることもあれば、整理整頓ができないくらい多種多様の選択肢があり、答えがあるようなないような、雲の中にいるようなものであるけれどその雲の全体はしっかり把握している。そしてその雲の中に核がある。
このような人と話すことは滅多にありませんが、話をすると多彩で奥深い未来志向の話しになり、こんなに楽しい時はないと思えるものです。
これが本当の思考なのです。
短的に言えば、思考するということ自体が抽象語なのです。
全てを定義できるかどうかは相対的に物事を見る場合には当てはまらないのかもしれません。どう思いますか。
ルールがあってないようなものです。
抽象的な思考でかつピンポイントのヒラメキが出る質問とは、
答えが多すぎてその中からまとめたり、代表させたりして選択しなければならない質問
⇒近頃のダイバーシティー
自分の枠を飛び出して考えることができる質問
⇒アウトボックス思考
与えたくてしょうがないというのが自分のクセなのに答えが絞り切れない人にとってはとても歯がゆいはずです。
今まで経験したことがないことをどのように考えさせることができるのでしょうか。
連鎖の域からは飛び出しているけれどブレークスルーのような突き破るものではない、
ひらめきあるいは直感のような潜在的な知識、能力からの脱却よりもさらに上の
3手先を読める人が20手先を読めるようになることです。
それはどのような頭脳でしょうか。
それは同じドメインだけで起こるものか、全く違うドメインでも可能なのか。
これが叡知(wisdom)だということを実感してもらう、それがコーチの役目です。それで十分です。
ハイパフォーマンスを超えたスーパーパフォーマンスにチームを導くシルクドソレイユの限界を超えた超人のわざ、レスリングの女王(吉田沙保里)、人間味があり且つ論駁思考においては人一倍の経営者、
フィクションでもノンフィクションでもないシナリオクリエーダーなど。
いつか未来には可能になる、そのような思考領域があるのです。
全体を求めるマスターデザインの思考と戦術実行の空間を橋渡しするマネジメントエネルギーの持ち主、フローの連鎖からゾーンへ持ち込むことができる人の叡智は、実際に頭の中で変容をどのように想像しているのか、それをクリアーすべきバリアーは自動的に取り除かれるのか、バリアー自体が見えているのか、という疑問を感じるのです。
これらは将来その仕組みが解明できるようになると思われる思考ですが
そうなった時には世の中は、人間はどうなるのでしょう。
脳の解明が進んできた今日、これらを目指して思考の奥深く入り込んで他人が考えなかったことを先取りするにはよほどの学び・研鑽が必要ですね。
ふつうの人から見れば大きな話でも、器が大きい人にとってそれは既に具体的で小さなことなのです。あるいはいろいろな答えの更に小さく分散された詳細なのです。
5つやそれ以上のパラレルではないマトリックスの思考領域です。
器の小さい人、または人生経験が少ない人にとってはそれらの思考は抽象的に見えます。そこが全く違うのです。
これらの人たちが抽象的と思うことが大きな器の人の頭の中には具体的に顕在化しているのです。
それがどの辺りかはその人の自分では分からない相対的な思考力にかかっているのです。
学べば学ぶほど磨きがかかりますが、学び方も大切です。
ここではTIPSしか書けませんが、この思考の内容によって人は全く別人に見え、ある時には見違える程の変容を遂げるのです。
思考のための勉強は目的をもって自分の得意分野にフォーカスし、集中して、その分野で他の人よりも優れるようになってはじめて本当に自分のモノにすることです。
そのためには自分の得意分野を最低一つは秀でて持っていないと他の分野へ応用ができません。
21世紀になって思考が目に見える事から見えない事へ移っています。
何時かは相手の考えていることがわかるようになるのでしょう。
でもそうなったら感情に面白みがなくなりますね。
思考は発達段階的に大きくなるのか、それともいろいろな言葉が累乗的に反応、核分裂して再度つながるのかわかりませんが、人間の持っている中でも一番素晴らしいエネルギーですね。
この続きはまた。
杉井要一郎 2014年8月第2週号©2014
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