重箱の隅 8月第3週号

2014年8月第3週号(#25)  バランスの問題
大きな重箱と小さい重箱では内容量が違いますね。
大きな重箱の隅・角に小さい重箱がそっくり入ることもあります。


頭のよい人で小さいことにこだわる人はたくさんいます。

どんなことでも正当化し正確にしたいがために、その思考法を盾に相手に食いつく人です。 注意したり、叱ったり、自分の言うことを聞けという態度が往々にして見られます。几帳面で且つ神経質な面もありますが、細かいところのチェックは熟練しています。

些細なことについては正しく理解しているが全体になるとわからない。
自分のことを言われると責められていると思い、反撃にでる。
相手を責めることで自分の強みを強化し安心するが、反対の場合は防御する。
これをコンフォートゾーンへの逃避と言います。
この様な人にはどのように対応したら良いのでしょうか。

小さなことに対してあれこれ言う人は、その人にとってそのことが小さなこととは思っていないのです。ですからそれがその人にとってどのくらい大切なものなのかを聞かなければなりません。価値観の問題です。

他の人からみたらそれは取るに足らないことかもしれません。
全体から見ると全く無視できるようなことかもしれません。
しかしその人にとってはとても重要なことなのです。
子供から見ればその人の話している事はものすごく大きな課題かもしれません。
子供から見ればとても大変なことを注意してくれていると感じるかもしれません。

大きなことを言っている人でも小さなこと、些細なことを考えなければ全体が見えないことがあります。その些細なことが重要なことを引き起こすかもしれません。

会社やチームではその目的のための小さな一歩が必要になるからです。
でもコーチは全体が見えなければなりません。Systemic Viewと言います。

あなたならどのようにしてこの両者を納得させますか。

小さいこと、細部にこだわって物事を進める人に大きな全体を見ることを導くためにどのようにしますか。

上司、先輩、同僚あるいは部下が重箱の隅をつつくことばかり言う人の中にいる、大きなこと/全体を見ることが得意な人にはどうコーチングしますか。

これはあなた自身にとり、とてもよい練習になるのです。だって両方が見えるのですから。

これらの人にはコーチングが必要ですが、訓練も必要です。
その前に全体の中での両者の関係も知ることが大切です。
これらをバランシングと言います。
そしてその人の文化、会社の環境等もきちんと把握しなければなりません。

そのようなバランスがわかる人がコーチになってくれると良いですね。
コーチはこのような時に思いやりを持って接しないと逆に責められてしまいます。トライアングルの中の迫害者になってしまいます。

お互いが感謝する気持ち、思いやりを持ってオープンに話し合えるようにするにはどのような環境の提供が考えられますか。

お互いが自負心を持っています。お互いが恐怖心をも持っています。
ティーチングではありません。
お互いが理解できる環境つくりのサポートを考えましょう。

良いコーチング方法があれば教えてください。

杉井要一郎


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