飽きる、チームワーク・忍耐とは 9月第1週号


(#28) リーダーシップ
人間は多くの人の力を結集させて様々なことを成し遂げてきました。
人は一人では生きていけません。それは両親から生まれたからというだけでなく、孤独に耐えることができないからです。


世の中には多くの人がいますが、面白いことに好き嫌いはある一人に対して生じます。
嫌いならほかの人と付き合えばよいのに、その人の事が気になるのです。
好きという場合、その人の雰囲気、考え方、気品が好きだというのです。
ですからみなさんの中で本当に自分がこの人だと思う人がいても、ある程度時間が経つと又他の人を好きになったり、嫌いだった人が好きになったりするのです。

それはなぜでしょう。

環境が同じ状態で継続すると、満足感が薄れて飽きが来る、もっと魅力のある別の要因が現れる、ただ単に自分が変わってきているなど、様々なことが考えられます。
では最初からPerspective客観性のある見方ができたらどうなるでしょう。本当に自分が満足するものを得ることができると思いますか。

もし対象人物が同じドメインの中で3人以上いたらどうなるのでしょう。きっと面白くてしょうがないでしょう。では9人位ならば...。
さらに 20人位いたら皆さんの思考、選択、決断、ノードの連携はどのように変化するでしょう。

個人、二人、チーム、グループ、社会と大きくなるにつれて人の行動パターン、思考、振る舞い、興味、モチベーション、気づき、はどのように変化するかを調べてみましょう。

毎年大学で週1回、15週で30名程度の学生を教えています。
この学生たちは、最初の2~3週くらいまでは個人あるいはグループですが、最後には立派なチームになるという変化を見せてくれます。

  • 途中で何が起こるのでしょうか。
  • 大きな声で話し、人の話を横取りし、自分の事ばかり話す人
  • 控えめで相手の言っていることをじっと聞いている人、
  • 皆との協調を考えて質問する人、
  • 皆の話についていけない人、
  • 皆の話が下らないので黙っている人、
  • 内気で話に入るのが怖い人、

この様な人でも半年もすると打ち解けて友達のようになるのです。

途中でドロップアウトする人も大抵20%はいます。これはその人のフォーカスする目的と授業の内容が一致していないためでしょう。だいたい2~3回出席した後には来なくなります。あるいは来られなくなります。

これらの人は引き止めません。なぜならばVocabularyが判らなくなり、チームにおけるコミュニケーションが出来ない状態になりつつあるからです。

このドロップアウトした人以外の人たちはチームとしてのVocabularyが共通のため、チームメンバーとして残るのです。
残るというよりも選抜ですので自分からコミットしているのです。
何がこの二つに分けるのでしょうか。

  • 信念ですか
  • 価値観ですか
  • 忍耐力ですか
  • 精神力ですか
  • チームの持つ求心力
  • 中身の持つ遠心力
  • その後を見るシナリオ力
  • 洞察力

コミットするにはたくさんの中から選択をしているのです。
勿論自分の潜在能力もあるし、顕在的な思考でもあります。
Extrinsicな力から、Introvertして自分の考えになったものもあるでしょう。 

杉井要一郎

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