2014年9月第2週号(#29) エグゼクティブ経営コーチング
グローバル社会においてコーチングはもはや当たり前になっていますが、日本では、コーチングが導入されるにあたりライセンスビジネスとしてのコーチングが先行してしまい、多くの人に誤ったコーチングのイメージを与えてしまいました。
ではコーチング、英語の講師、研修の講師はそのような試験がないからどんなレベルでもなれるのか。まあ、一般にはそういわれてもしょうがないでしょう。そう文科省の方で決めているのですから。
しかし、人生を充実させ、あるいは会社の業績、パフォーマンスを上げるという成果に対しての報酬を得たり、他人からよい評価・評判を得るためには、それなりの結果を出さなければならないのです。
営業も同じです。誰でも営業と言う肩書をつけることができますが、これも結果が出せなければダメです。
グローバル社会においてコーチングはもはや当たり前になっていますが、日本では、コーチングが導入されるにあたりライセンスビジネスとしてのコーチングが先行してしまい、多くの人に誤ったコーチングのイメージを与えてしまいました。
人から質問をされただけで、心を開き、相手を信用したりすることや、潜在意識から自分の深層心理が表に現れることはありえません。
多くの、それこそ皆さんがこんなに素晴らしい人と思うような人でさえも、心を開き、自分でさえ知らないところの心を開いて相手に話すと言うことは、お互いに本当にそのレベルで双方の気心が知れて初めてできることです。
そのためには普段の気楽な、オープンでリラックスした精神状態で、お互いが信頼できるようになり、さらに2~3回色々な話をしてようやく本当に心を許すようになり、心の底から話せるようになるのです。
まずはコーチングをしっかりと理解することから始めて、相手に飛び込んできてもらうことです。
若い人、成人は意外と何も知らないのでお互いが打ち解けているように見えますが、表面的なものがほとんどです。
器の大きい人はそれなりに人生が出来ているし、叡智もエグゼクティブコーチレベルよりも深く、そして視野も広く人間味のある素晴らしい人達です。
その人達をさらに気づかせ、もっと上の思考をさせるとはどんなことかを理解していないと簡単に「はいそうです」とは言えないはずですし、クライアントからは見捨てられてしまいます。
それだけにコーチの経験と器も十分になければなりません。
それでは一般のリーダーに関するコーチングをどのようにすれば良いのでしょう。
海外では日本とは全く異なり、社会の中で本格的にコーチングを取り入れています。会社経営者のためのコーチング、営業マンのリーダーシップ、会社のマネージャーのための必須研修、学校のコミュニケーションなど、個人、チーム又は未来のキャリアパスに必須のものが多くあり、それらは学校の科目として、学問として取り入れられるようになっています。このようなコーチングを日本人に理解してもらうには、コーチといわれる人たちがスポーツでいう、プロフェッショナルの域に入るくらいに勉強、研鑽をしてもらわないと海外のコーチングと肩を並べることはできません。従来の名目的な研修やお金目的のぬるま湯研修程度の勉強ではとてもではありません。笑いの種になるだけです。
それくらい本当のプロになるのは大変だということを理解していただきたいのです。
大学院に行ったからといって給料が良くなるわけではありません。
MBAを取ったからといって実際にビジネスが出来る人はほとんど居ません。
貴方が病気になった時にどんなお医者さんに掛かりますか。
例えば手術が必要な時に手術をしたことがないお医者様にかかりますか。
医師は教育を受け、試験に合格した後もインターンとして訓練を受け、先輩たちに認められて医師なっていくのです。
弁護士、公認会計士も同じです。
ではコーチング、英語の講師、研修の講師はそのような試験がないからどんなレベルでもなれるのか。まあ、一般にはそういわれてもしょうがないでしょう。そう文科省の方で決めているのですから。
しかし、人生を充実させ、あるいは会社の業績、パフォーマンスを上げるという成果に対しての報酬を得たり、他人からよい評価・評判を得るためには、それなりの結果を出さなければならないのです。
そのために多くの人達がコーチングが学問として認められるよう努力しているのです。
営業も同じです。誰でも営業と言う肩書をつけることができますが、これも結果が出せなければダメです。
最近では営業もアカデミックになってきました。英国のMiddlesex大学等は単位を取ることにより、学位を取れるようになりました。
フグの料理だって免許が必要です。床屋さんだって髭を剃るにはライセンスが必要です。
コーチングはそのような国家ライセンスはありませんが、学校でコーチングを教えるようになってきました。
基礎がある人とない人の違いは歴然です。
さらに経験も必要です。
人の人生をサポートしたり、キャリアパスの相談に乗ったり、能力開発、資質開発のサポート、これらは健康をサポートするのと同じくらいに大切です。
皆さん、コーチになってください。コーチングの勉強をしっかりとして、経験をどんどんと積んで人のためのサポートをしてください。
そのために、出来るだけのチャンスと勉強方法を提供します。
何度もお話ししていますが、コーチングにはいろいろな種類があります。基本的には次の3つにまとめられます。
1.パフォーマンスコーチング;
今までよりより良い成果を出すためのコーチングです。モチベーションコーチング、ビヘイビアコーチング等もパフォーマンスコーチングに入ります。
2.アチービングコーチング;
これはコーチングにより設定したゴールに到達するためのプロセスを伴ったゴールコーチングです。キャリアコーチング、プロジェクトのリーダーシップコーチング、ファシリテーションサポートコーチング等が入ります。
3.トランスフォーメーショナルコーチング;
今までの習慣、行動、癖等を変えるコーチング、あるいは今までとは違う自分に変えるための変革コーチング、そして今までとは正反対の思考、行動等もトランスフォーメンショナルコーチングに入ります。
グレディスのコーチングは20年以上の経験から、日本人に適応できるように考えられています。他のコーチング手法とは違い、コーチングの全てにおいて基本に忠実に行っています。
エグゼクティブコーチングの中にはビジネスコーチングも入っていますが、これはコーチングとビジネスコンサルテーションのハイブリッド型と言っても良いでしょう。
そのほとんどがコーチングの後にコンサルテーションを伴っているのでコーチングが主たる目的ではなく、コンサルテーションの前段階だと思ってください。クライアントが足りない部分をコンサルテーションで補うことが多く、クライアントも受け入れやすくコンサルタントの方が多く行っているコーチングのほとんどがこのハイブリッド型のコーチングです。
コーチングはセラピー、カウンセリングと似ているところもありますが、全く別のものです。セラピーやカウンセリングは診療を伴ったり、過去の課題を解決することに力を入れているのが特徴で、本来のコーチングで行われる未来のゴールへの到達とは完全に区別されます。
コーチング倫理で何度も書いていますが、これらのほとんどがきちんとした定義付けがなされていません。絶対に守らなければいけないことは、コーチは診療目的でコーチングの手法を使ってはいけないということです。
もし病的な心理的な問題を抱えている患者さんを医師の資格が無く治療しようとでもしたら大変なことになります。
本当のGenuineエグゼクティブ・経営コーチングを会得しましょう。
これはエグゼクティブや本部長等の会社の戦略家の人材育成、人材開発、人のパフォーマンスの成長になくてはならないコーチングです。
その一部を無料でご紹介します。ほとんどがTIPSになっています。でもこれらがわかるようになってください。
会社の経営に必要なコーチング又はコーチングトレーナーとなる人のための、コーチングトレーニング
トレーナーズトレーナー
スーパービジョン
あるいは、一般のコミュニケーション、Behavior コーチングの為のトレーナーです。
チームコーチング等もいろいろな人の気づきを与えるためのAwareness コーチングです。
これらそれぞれが様々な目的があり、あなた自身が相手から信用を得るためのコーチング手法です。
これらはコミュニケーションの質問によって行われます。
簡単に言えば、相手の潜在意識を掘り起こして現在のStatementの認知をする。それと同時に新たな気づきとモチベーションを自身に気づかせることです。
もしこれらのコーチングが出来る様になれば、あなたとのコミュニケーションにより、相手は自分の知らないことを自身で気づき、他人から何も言われなくても自分でその課題を掘り起こしたと思います。そして自分に責任と権限を与えることを惜しまないのです。
そもそも自分で気づいたことにはモチベーションが湧きます。もしそれが論理的でかつ現実的でさえあればあとは実行可能にするためのプランと自身のコミットメントさえ取り付ければ自分でやろうが部下にやらせようが行動に移るだけです。
まさか、人の戦略、戦術を言われて又は気がついて、自分でその責任を取ってモチベーションをもってやることが出来る人が本当に責任が取れるでしょうか。模試達成できたとしてもそれは他人の戦略であって自分が考えたものでは無いのです。
ではそうなるためのコーチングはどのようにしてマスターすればよいのでしょう。そのためには自分の心の準備、メンタルをしっかりとセットしなければなりません。
それらは自分が子供から大人になるがごとくに、又信念の成長があったがごとくに発達段階的になるのです。でもそれをアクセレレートしてくれるのがコーチです。そのコーチを育てるのがコーチングトレーナーです。
会社にとって必要なことはコーチももちろんですが、そのトレーナーを育てるのが一番の基本です。
ではその基を育てるにはどうしたら良いのでしょう。
良く考えてみることと同時に、自分のわからないところはどんどん質問をしましょう。
出来るだけ基本はこのプログでお話しします。この続きはまたの機会に・
杉井要一郎
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