中途半端 (Performance coaching) 10月第3週号

2014年10月第3週号(#34)
中途半端なコーチ、中途半端な生徒・クライアント
中途半端な学校の先生と生徒
中途半端な上司と部下

中途半端なリーダー
中途半端なマネージャー

どうしてこんなに多くの中途半端な人たちが大手をふるって指導したり、授業を受けているのでしょうか。
とても無駄ではありませんか。それともこのUnbalanceが新しい思考を生み出していくのでしょうか。

英語を学ぶのも中国語を学ぶことも中途半端だし、いくら先生が一流でも生徒が二流だったら先生は可哀そうです。
同じことがコーチング、メンターにも言えます。
本格的にコーチングで生計を立てようとの志を立てるのは素晴らしいのですが、いざスタートした後のプロセスは当初の信念とは全くかけ離れたものになっています。
本当にコーチになろうと思っていたのに現実の経済環境についていけない、自分のコア・コンピタンスがなく一流になれない、プロフェッショナルになる事が出来ず、道半ばで先を進む勇気、コミットメントが消滅してしまっているのです。それらは全て自分の責任なのです。

これらを無駄と呼ばないで何と呼ぶのでしょうか。
ダメでもともとならば最初から期待しなければよいのです。それもコミットまでした人たちがいかに中途半端な仕事をしているかと思うと、コーチとして本当にもったいない気がします。コミットも全く用をなしていません。

コーチ自身の問題かもしれません。
この様な人たちを成功に導くのがコーチなのに、自分がゆで蛙になりつつあることに気づいていないのか、相手にとってもそのほうが良いし…と先へ行くのをためらっているのか、自分ではもう無理だとコーチのくせにあきらめているのでしょう。

そんなコーチにだれが付くと思いますか。
親の教育姿勢を見たいものです。上司や教師の顔が見たいです。
これらの人たちは反面教師にはなるでしょう。
 
コーチであれ、上司であれ、鋭い洞察力があれば黙っていられないはずです。如何に啓蒙的な話し方をしていてもこれでは世の中を間違った方向に導くだけです。

国がやってくれる、会社が面倒見てくれる、学校では親のすねをかじりながら、アルバイトをして何不自由なく、優雅に過ごし、成績がよくなくても必ず就職できていた。

自分に苦労をさせたくない、まるで美しい城、日本のかやぶき屋根の家がどんどんと泥沼に沈んでいくのを黙って見ているようです。

これらが今日本に蔓延している失敗のサイクルです、自分の事だけを考えている保身的な思想だと思うと情けなくなりませんか。

ではあなたがコーチならば、リーダーのライフバランス、リーダーシップ、チームの在り方をどのようにTransformさせていきますか。
開発途上国の皆さんは色々な挑戦をしています。
それだけチャンスもあるのでしょう。でも日本はもう発展途上国ではありません。
ポテンシャルはあるのにチャンスを逃がしているのです。

皆で思考の枠を広げてください。
そしてもし自分がその中途半端な人間になったとしたら今後どのように自身のコーチングをしていきますか。

自己防衛(Self-defending)しないでください。
中途半端なサイクルに巻き込まれないでください。
挑戦を恐れないでください。
これらに対して集中力と重要事項にフォーカスした人生をおくるために、一度しかない人生の幸せなプロセスを楽しむためのコミットメントを探しましょう。

ではまたの続きをお楽しみに。
他人事と思わないであなたの周囲をよく見回してください。

杉井 要一郎

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