#33 Transformational coaching
「小利を得て大利を逃す」のではなく、「小利の勝利を積み重ねて大利を得る」。
“けちんぼ”はお金にはけちけちしますが、物事の価値観が全く違うので、必要な事には大きな投資をします。
重箱の隅をつつくような小人物でも、もっと大きな重箱の隅をつつけば小さな重箱の全体よりも大きな事が見えるのです。
いつも小さいことに気をつけている人が、ある日それらの小さいことを束ねた集合体の大きな内容のものを発見するのです。
全体を見る目を持つことを知らなかった人が、ある日突然降って湧いたように世界観を持ち始める。
これらは良く言われているものすごく大切なことです。
大きなことも小さい事の積み重ね、
石橋を叩いて渡るように石に箸を突き、打ち込んで穴をあける
テニスの壁打ちで壁を打ち破る
心技体
トライアスロンはとてもきつい競技なのになぜ皆挑戦するのか。
なぜ、ビジュアライゼーションをするための自分への断言(Affirmation)が必要なのか。
人はモードチェンジの必要性を感じることが往々にしてあります。今迄の自分の思考が頭の中に潜在意識としてこびりついている場合、それが新しいことを考えるのを阻害することがあります。
そこで全く違う考えに切り替えるために、今迄の思考を取り除くか、それをどこかわからないところに封印しなければ、その影響から免れることはできません。
このモードチェンジが出来るのが人間なのです。
ですから何か新しいことに変容しようとするならば、そのための準備をしなければなりません。
変容のためのモードチェンジ、そのためには何かを取り除く、自分にとって邪魔になるものをどこかにやってしまうこと(Eliminate)が必要なのです。
これは単に新しい事に挑戦する準備だけではないはずです。
モードチェンジ=今迄の自分の習慣、癖、思考の取り除き=、忘れる、離れる、変換のスイッチングであると思ってください。
この変換をしっかりできる人が新しい事への挑戦がしっかりとできる変容を呼び込むのです。
そして新しいビジュアライゼーションに挑戦した時には、単純なゴール設定とは異なった、遠い、緻密で大きな目的志向で、詳細がいっぱい詰まった計画(Plan)のマスターリストが出来上がるのです。
このマスターリストは紛れもない新しい思考であり、単なる絵に描いた餅ではありません。
なぜでしょうか
同じことがプレゼンテーションにも言えます。
何のためにプレゼンテーションをするのか、
Expectation と Persuadeの差は何か、
どのような結果をPresentationは求めるのでしょう。
目的を持つことは、そのスタートの強さがモチベーションを通したコミットメントへの近道です。
最初の入り口が大きいほど出口も大きくなりますね。
この様な思考をたくさん取り入れることにより、モードチェンジでシナプスの回転を多くさせ、本当のシナプスの相乗効果が出るようになるのです。
いまあなたにとってのモードチェンジとは、大切なこととはなんですか。
そのためには最初の思考を大きな希望に満ちた門出にすることです。それは強い意思でできたコミットメントです。
そのためのモードチェンジを試みましょう。
コミットメントが強靭で柔軟性があればあるほど、大きな入口が出来て、何でも取り入れる器の大きい自由な発想の思考になるのです。
なぜそれが必要ですかって?
このロジックは論語の中にも出てきます。
古きを捨て、新しきことを取り入れる事の難しさです。
その間口を広める事が出来る思考にするための準備がモードチェンジです。
若い人たちの頭は非常に柔軟な思考力に富んでいます。若い人たちをどんどんと育てましょう。そして全く今までにないアイデアを出させることにより、我々の生活を豊かにしてくれることと期待しています。
そのためにはこれまでの習慣にこだわらない、自由な発想でアナロジーを展開させる遊びをしましょう。
人の価値観とは、遊びにあり??
ではまた。
杉井要一郎 / 2014年10第2週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.
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