#38 Transformational coaching |
私はとても親切心が強く、大きいのです。別名、“おせっかいやき”とも言われます。私は物知りでもあります。
他の人たちよりも様々な仕事の経験をし、本もたくさん読んでいるので他の人に対して色々と話をします。もしそれが他の人たちにとって難しい内容ならばなおさら話したいのです。
ひけらかしや見せびらかしではなく、相手に教えてあげようという心からです。
私はチームのリーダーです。部下が知らないことは何でも教えてあげるのがリーダーだと思っています。また過去には自分の上司にいつも答えを求め、教えてもらっていました。
- 私は他の人を助けてあげたい、サポートしたいと思っているのです。
- 私は親切な人と思われたいのです。
- 私はリーダーなので必ず答えを持っていなければなりません。
- 私は知っていることを誰にでも話してあげる事が出来るのです。
私は常に他の人に親切にしてあげようと思っているので、いろいろな事で気づきが起こります。
最初は大きなことでしたが、この頃は小さいことでもとても気になるようになってきました。
それはその人に教えてあげる事が大切なことだと思う親切心から来るのです。
自分の信念として、そのことを相手に知らせることが相手の気づきをすぐに引き起こすことが出来、効率的だと思っているのです。
ここまで読んでほとんどの方は自分にもこの様な事があるかどうかをお考えになったでしょう。
そう日本人の90%がこれに当てはまるのです。
私たちは既に大人です。幼児や何も知らない人にコーチングをしているのではありません。相手は立派なリーダーです。人に物事を教える代表的な人として教師がいますが、人に教えるに際しては単なる知識を与えるのではなく、その人が自分で行動をとるようにする、すなわち人から物事を教えてもらったり、気づきを与えてもらうのではなく、自分で気づくことが必要なのです。
そのためにはお節介はやめましょう。それは相手のためにならないからです。
親切な人の気持ちを取り入れても自分の為にならないと理解している人にとって、親切はかえって仇となります。
今日から鬼になって人に教えないようになる事が出来ますか。
相手がどうしても教えてほしいと言わない限りこちらからは回答を言わないことです。
本当に大丈夫ですか、このことを誰かに話したくなりませんか?
それでは口にチャックをかけてください。相手がそのチャックを開くまで我慢してください。
出来ますか?
それではあなたのお節介癖がなおるまでチャックを閉めておきましょう。
- 自分は人に言われたことが非常に気になる性格です。
- 何か言われるとそれに反論します。
- 誰でも新しい事には抵抗があるからです。
- 他人の意見で自分の人生を追っている他己中心者は別ですが。
私は何も教えてくれない人に感謝します。
- もし教えてくれるのならば、むしろどんどん質問してください。
- 私の知らない事を聞いてください。
- 私はそのことに感謝します。
- 私もあなたの知らないことを質問します。
特に、社長継承者、理事長、役員等に何を学んでもらうかです。人事においては全く未知の世界のはずです。
その思考の開発をするのが人材開発につながるのです。
貴方は自分自身の事をどのくらい知っていますか?
- 自分で自分を知っている自分
- 他人が自分を知っていてそのことは自分も知っている自分
- 他人が自分の事を知っていて自分は自分のそのことを知らない自分
- 自分も他人も自分のことを知らない(ジョハリの窓)
- 何を言おうとしていますか。
これが貴方なのです。
ではこの貴方が充実した人生をおくるためには何に気がつけばよいのでしょう。
杉井要一郎 2014年11月第3週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.
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