新年のご挨拶 ”コーチの役目” 1月第1週号

#45Transformationalコーチング)

新年のご挨拶
今年こそはと思っている方が多いはずです。
準備は出来ましたか。

何を思っているか、それは貴方が昔から考えていてできなかったことです。
または最近になって昔からやりたいと思っていたこと、または他人から影響を受けて考えたことでも構いません。 
そしてその思っていることの目的が明確になったゴールが見え始めた時に、あなたの心は決断の方向に傾くのです。このような気持ちで決断したことは途中で逃げ道を探そうなどということはありません。
考えついたことがありますか。

これらの動機は自分の重要なモチベーションアップへの最も早い近道です。
近道はそのゴールに向かって必死に行動を起こすための集中力を起こす源になるのです。

失敗を恐れない強い集中力は持続性があるので途中で止むことはありません。そして、大きな情報量の処理能力と集中力、どんなことにでも平気で飛び込んでいけるエネルギーが沸いてくるのです。
同時に頭の中は今までのようなぼんやりと考えていたのと違い、頭が冴え、今までの1000倍以上の情報量の処理能力を持ち始めるのです。
さらに、少ない情報でも連鎖思考が働き、今まで見えなかったものの思考が重なり合って考えられるようになるのです。
今まではできないと思っていたことができるように思えてくるのです。

今の日本にはこのような思考法が求められているのです。今までの知識習得型から本物の思考である未来へ挑戦する強い軸と柔軟性が求められているのです。

今まで自分が一番だと思っていた信念さえもこのような時期には変容せざるを得ないのです。
決心するということはそれほどに大切なことです。
決心の後に他人に対してコミットすることができるのです。
それが本当のマニフェストです。
これがゴールとなり、コミットメントの対象となるのです。

1)人生においては自分の信じている人に裏切られることもあります。

ビジネスでは思考の中で自分を会社と同一視している事がありますが、実際には自分が主張している信念とはあくまでも自分の限られた過去の経験から生じたもの、あるいは潜在意識から派生したもので、様々な比較または連鎖から出てきたものです。
ここでいう、信念とはあくまでもビジネス倫理に基づいているものをいいます。

それにはビジネス倫理とは何かを知らなければなりません。
さらに信念を主張するならば真実とは何かを知らなければならないのです。

世の中のビジネスと経営、人生経験、結果、プロセスが違うのは当たり前です。プロセスは一つの流れの中の変化だからです。

自分が知らないことは99.9%ありますし、相手が自分のことを知らないということも99.9%あります。自分が知っていて、それが真実であるということは非常に少ないのです。
知らないことを知っているふりをして、それが自分の信念であると話す人が多くいます。

思考のレバレッジ、対極の妥当性、自分が変わらなければ相手を変えることはできないということと同じです。


コーチの役目はここから出番です。

2)コーチはなぜ他人へのサポートを提供するのか。

コーチの役目はクライアントに自主性を植え付けることです。
他人からの強要、オーダーではいけません。

人は自分に可能性があることに気がついた時に自信が湧いてくることを実感します。
コーチングはビジネス、お金儲けだけのものではないのです。

もちろん優秀なコーチにつくにはそれなりの対価を支払わなければなりません。
しかしコーチ自身もクライアントと質問し合っていると自然にこれらのスキルが身についていくということが往々にしてあるのです。力が付いてくるのです。
それこそコーチ冥利に尽きることです。

そこにはお金でだけではない共通の大きな価値観が生まれてくるのです。
もしビジネスだけのためならば、そこには自分だけのKPIが多く存在するはずです。

3)相手のためになることをサポートするのですから、自分が知っていることだけではどうにもならないはずです。

コーチの役目は、クライアントが持っている未来のゴールに向かって、クライアントにそのプロセスを見つけさせ、そのプロセスの過程で全ての行動を自分で行うようコミットさせ、自分が行動するための課題の解決構造を見つけださせるようにすることを一緒に進めていくことです。クライアントをサポートできるようにするには何が必要か、そのためには自分の仕事とは何かを常に考えてクライアントをサポートするのです。

それらができるようになれば仕事でも勉強でもすべてが自分自身の責任であることがわかります。今では子供の方がプロセス探しが上手なこともあります。それは思考が積立方式の構造になっていないからです。

4)子供はゴールさえ決めれば後のアルゴリズムは自分で考えることができるのです。

それらは縦横無尽にプロセスを自分で実行するのと同じです。
なぜそのようなことが可能になってきたのでしょうか。
それは思考に先入観念がなく、潜在意識の特徴であるバリアー、フィルター等の邪魔がないからです。幼い時は固定観念、限られた信念(Limited belief)を捨てる必要がないからです。

逆にいえば子供にはコーチをつけるよりももっと大切なことがあるはずです。それを小さい時から勉強させれば、大きくなってもそれらを取り除くコーチは必要ないのです。それらを小さい時から身に付けるようにさせる子供のためのコーチングもあります。
子供は喜んでうけますが、親のほうがなかなかそれをさせる自由度がないのです。

今多くいる簡単なことしかできないサポート役のコーチではなく、高度な思考のできるコーチ、幼稚園の先生のような振る舞いのできるコーチが小さい子供にも必要です。それは子供も知らない、コーチも知らない世界を生み出すような思考を子供に教えてあげることができるコーチです。

これから先はTIPSを超えてしまいますのでここまでにしましょう。

新しい年を迎えるにあたって是非ともご自分の旅の準備をしてください。
何か面白い目的、プロセスが考えられた時には是非ともご連絡ください。

この激変する時代にみなさんは成人として、コーチとして、または親として大きく変容されることと存じます。


その為の準備をする楽しみを是非とも一緒に味わいましょう。


杉井要一郎

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