ゴール達成のために捨てるものとは、 自分のコア・芯を探そう。 2月第1週号

#49 Achieving coaching 【内容更新】
ゴール達成のために捨てるものとは(Unleash, Release)
自分のコア・芯を探そう。

捨てることの難しさ、楽しさ、複雑さとは・・・



それは得ることと取り去ることのバランスから始まります。

自分のゴールを明確にするとゴールまでにどのように到達するかを可視化(Visualization)し、言葉に表し(Affirmation)てはっきりとさせます。そのことを考えているとアドレナリンがどんどん出てきて幸せ感でいっぱいになります。コーチングで一番楽しいことです。

人は得ることに対してはものすごい執着力というエネルギーを使います。
同時に、新しく何かを得るためにはその反対の捨てるものを探さないと自分の引き出しの中が一杯になっていることを忘れています。お腹がいっぱいなのにもっと美味しいデザートを食べたいのです。
コレクターの中にはゴミを集めている人もいるくらいです。

コーチングの中では、今持っていなくても目標課題の達成のためには何を得なければならないか、ということをわかってもらうために最初に質問してきました。

そして今わからないけれども、見えない無駄を捨てることが必要か、余計なものに近づかないこと(avoid)が大切かを質問してその答えを導き出してきました。

本当は得るものよりも一度持ったものを捨てることのほうが、多大なエネルギーが必要になります。

無駄とは何か、これも主観的に考えるときと客観的に考えるときとで価値観の違いで全く方向が変わってしまいます。

自分では大切と思っていたことが第三者から見るとなんでそんなものを後生大切に持っているのだろうというものです。
そんなものを持っているから、そんな事をしているから、いつまで経っても大成できないのですと言ってあげたいことが山ほどあるのです。

これらはゴールを明確にすれば当然見えてくるのですが、これとは反対にゴールを達成しない場合には何が邪魔をしているかの真逆を考えることにより、さらに行間が発達段階的にわかってくるのです。そして思考のプロセスも変化もしていきます。

動物の中には、群れの中で自分の存在が薄くなった時に自主的に群れから離れていくことをするものもあります。これも自分から去ることにより、本質的な幸せに戻れる可能性を探求しているのです。

このように自分で満足ができない場合、他からの圧力や排斥に出会う場面があります。これは自分でしょうがなくそれを受け入れているのです。その結果、別の世界に飛び込んでいって新しい幸せ、チャンスをつかむという、受動的に排斥、捨てられてはいるのですが、能動的に幸せに向かっているのです。

自分で分かっているもの、自分ではわからないものをどのようにしてコーチは気づきを与えるのでしょうか。
別にコーチでなくても結構です。考えてみましょう。過去に遡らなくても今でもこの両者が混じっているスパイラルケースが多くあります。

ファッションでも結構です。時代に合わなくなったものを大切にとっている人も多くいます。また古くなったものをちょっと変化させただけで最新のモードにしたり、一人だけしか持っていないものにするということも自分の新しいコアがあり、新しいゴールを作っているのです。

それが未来においてなにかに活用できるということ、自分にとっては証拠として、または記念としてとっておきたいと思うこと、もったいないと思うこと、自分にとっては価値があると思うこと、でもそれをどう見るかは全てあなたにかかっているのです。

それが自分の価値観です。

他人の意見に左右される人の言うことをコーチはその人の意見かどうかをよく確かめます。

社会一般、通念としてそれが受け入れられるかどうかを見極める目を養うのは大切ですが、常識というものを破ったり、良い意味で反対のこと、悪意のないことを考えるのは今までの一般的な、考え方を捨てることになります。
また、それらが一般社会で通用するかどうかも思考のトレーニングをしなければなりませんね、人生は楽しいことだらけです。

これからの時代はどんなに大切なもの、大切なことでも捨てないと未来のチャンスは遠ざかってしまうということです。それには自分にとって何が必要かということ、価値観の変容をじっくりと学ばなければなりません。そのように考えさせてくれるのがコーチです。

世界が一つになったおかげで、国境がなくなってきました。今あるのはナショナリズムに台頭されないところの目に見えない国境です。
では、ナショナリズムとは一体なんでしょうか。もし新しい国家を作るとしたら何によりどころを求めて価値観を生むのでしょう。

これは国家の集積、分裂、破壊、創世が新しく起こってきているのです。

ちょうどコンピューターシステムが、汎用になったり分散方式になったり、クラウド方式になってきたりで、揺れ動いているように発達しているのと似ていますね。

コマーシャル上の飛行機は国境なくどこでも飛べるようになり、また監視センサーロボットも地球の上空高くに静止して、世界中の出来事を監視できるようになってきたり、AIの研究が進み今までの思考法では機械(IT)に負けてしまったり。

そうです、
今までの価値観にとどまっていると、その場は良いですが後になって自分だけが取り残されてしまいます。

では皆さんがお持ちの自分だけのコア・芯とは、そして価値観とはなんでしょう、侵されることのない自分だけの強みを探そうではありませんか。
それは会社のためかもしれません。または社会のためかもしれませんし自分が生きている国家の文化かもしれません。でもここで求めているのはあなたが会社という組織社会から外れた時に自分だけで生きて幸せになれるコア・コンピタンスのことです。

まだみなさんは若いからその内容も発達段階的に変わっていくかもしれません。それでも全く構いません。いくらお金があっても人生を幸せに全うすることができません。それは人間が自分一人では生きていけない動物だからです。

真剣に考えてください。
あなたのコア・芯 コンピタンスは何ですか。

抽象的な名詞でも、形容詞でも文章でも構いません。今のこの時点のあなたのコア・芯・コンピタンスは何ですか。

期待するものではなく、現在持ち合わせているものです。

もし持ち合わせていなければあなたが70歳になった時のことを考えてください。

それでも出てこなかったら、今から出るようなトレーニングをコーチと一緒にするのです。

ではまたその続きをしましょう。


杉井要一郎

PS:コア・コンピタンス

今言えなかったら、自分の芯を考えてみましょう。 そしてその芯が長期的に自分を強くしているものか、それともその芯をもっと強くするために真剣に勉強しなければいけないのか、そのギャップは何かを考えましょう。

そのコアが本当に誰も真似ができなくて、長期にわたって自分だけの特別な資質ならば素晴らしいですね。

また、コア・芯が出来るとその周りにはいろいろな周辺のアイデアが湧いてきます。


これはよくリンゴの芯に例えられています。リンゴの芯には種があり、その種から新しい木が生えてくるからです。そしてその木を如何に育てるかが大切なプロセスとなります。




玉ねぎの芯はどこにあるか知っていますか。?
玉ねぎにもちゃんと芯はあるのですよ。
ただしその芯が意味するものはりんごとは違います。


ではあなたが持っている芯はリンゴの芯ですか?
それとも玉ねぎの芯ですか?

杉井要一郎 / 2015年2月第1週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

コメント