2月第2週号 コーチング倫理とビジネス倫理(Ethics)


#50 コーチング倫理

グレディスで最も大切なコア・芯としているものがあります。このコアコンピタンスになっているのがコーチング、コンサルタント、メンター、そして最も大切なコーチング倫理です。


実際にコーチングはコーチの倫理観なくしては成り立ちません。
またビジネスも同じようにビジネス倫理なくしては成り立ちません。

倫理(Ethics)はモラル(Moral)と似ています。一般にはモラル/道徳の方がみなさんにはよく知られていて、「モラルがない/モラルがある」などとよくいいます。
モラルと倫理は全く同じものではありませんが、一般社会通念としての道徳よりも倫理の方がより大きな意味を持っているのです。

コーチングの中で一番大切な倫理観とは、絶対に個人情報を漏らさないことです。

他にも、


  • 治療行為はしてはいけません。
  • コーチはプロフェッショナルですから、お金を貰わなければいけません。
  • 人の尊厳を大切にしなくてはいけません。
  • クライアントが社会規範に反する時には直ちにその旨を必要な人に伝えなければなりません。
  • 自分がその人のコーチとしてふさわしくない場合はそのことをクライアントに言わなければなりません。
  • また、クライアントがコーチの注意に従わない時にはコーチの責任でもあります。

さらにコーチはビジネス倫理、一般の倫理に照らし合わせたコーチングをクライアントに実施しなければなりません、

クライアントがわかっておらずコーチから相談がくることも往々にあります


  • 食べ物に異物が入っていた(食品会社)
  • 隠し事をする(病気を隠す等)
  • オーバークレーム
  • 賞味期限の切れたものを使いまわす
  • 異臭がするが原因がわからない
  • 危険なものの使用上の注意、意味不明の日本語、象形文字
  • 意味が伝わらない注意事項
  • 人を侮辱する
  • パワーハラスメント、セクシュアル・ハラスメント
  • むき出しの感情
  • 攻撃
  • 種族、人種Racialの問題

このような局面になった時にコーチはどのようにその場を扱えばよいでしょうか。

これらはリスクマネジメントではありません。
個人の文化、チームの文化、会社の文化、国の文化、全ての場合に共通するものを持っていなければなりません。

特にグローバルになった時には一番大切なことです。

考えられることは一般の社会通念による行動規範です。
最も厳しいのは国の憲法であり法律です。
個人としてそれらがきちんと守られている場合、一般的な社会通念にかなっているといいます。

 
特にビジネスについて言えばその会社の信念がそれに相当します。
また大きな抽象的なことに照らし合わせると、社会通念の上の倫理観になります。
個人の倫理観とチーム、社会の倫理観はともすれば同じはずなのですが違っています。

では胸に手を当てて考えてください。
あなたの倫理観とはなんですか。

TIPSです。

倫理観と同時に考えられることとして、マナー、エチケット、ルール、コミュニケーション、ポスチャー、Behavior, サボタージュなどがでてきますね。

 
人道的には国家間の倫理が違うことも出てきましたね。

ではほかにどんなことが考えられますか。 


杉井要一郎 / 2015年2月第2週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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