5月第3週号 質問だけではない本当の気づきの法則

#64 コーチング 一般


コーチングで一番大切なことは、クライアントは自分で気づいたことを自分で責任を持って行うので、コーチはその気づきを見つける手助けするということです。


この気づきを起こさせるためには質問をすることが一番手っ取り早く、誰でも相手に気づきを起こさせることができると学んできたことと思います。
その通りです。

ですからコミュニケーションが一番大切で、傾聴や質問の訓練をするのです。
気づきと一言でいいますが、顕在意識の中の表層部分での気づきがあります。
また顕在意識の中でもすべてが覚えているとは限らない部分からの気づき、
それらを通り越して潜在意識の中でも顕在意識に近い層で何度も繰り返し話してもらうとおぼろげに浮かんでくる意識の中からの気づきというように、だんだんと自分の本当の欲している気づきに近づいてくるのです。

質問以外のコミュニケーションで大切な気づきを促すものとしてAnalogy 類推という方法があります。

いろいろなことを知っている人ほどアナロジーが利用できます。この類推により異なった分野との結合が起こり、新しい分野が現れます。

最近ではAI,人工頭脳が今までのレベル2(単なるロボット)からレベル3(人間が考える単純な作業)にまで進化してきています。

レベル3は難しい問題を解くことができる大脳皮質の部分までを捕まえることが出来る(2015年)レベルです。そのレベルのロボットをIBM,Google等が開発しています。そのレベルの表層思考を人間がする必要がなくなってきてしまいます。

ではもっと深いところからのヒラメキを与えるにはコーチはどのようにしたらよいのでしょうか。

話したことをただそのまま伝えるだけなら、人間ではなく機械によるほうが助けになります。

本当に相手に考えさせることができるコミュニケーションでレベル3、コーチングでいう潜在意識に到達するにはどのようにしたらよいでしょう。

さあ、それができている皆さんは既にレベル2、ロボットからレベル3の入口にまで入っています。

ではこの続きはまたの機会にとしたいのですが、ちょっとだけTIPSをあげます。落語でも漫才でもみなさんがタイミングよく反応するのはどのような場合ですか。それは時と場所、そして機会に出くわした時です。その時にタイミング良く利用できるようなものです。

そのものずばりでは知識の提供に過ぎません。
この答えがでたならば、是非とも連絡を下さい。掲載します。

答えの一つはメタファー,比喩です。

類推を超えた話し方、比喩ができるようになるとあなたは人間としてAIに勝てるレベル3の入口にいます。

でもそれはほんの一部です。
では比喩とはなんでしょうか。

  • 鎖につながれた象の話
  • ウサギとカメの競争
  • のみのジャンプ

いろいろあります。

だんだんとバーを上げていってください。
そして10個、誰にでもわかるようなモノを探してください。

さて次のステップです。

あなたは自分の考えた比喩をお持ちですか。なければ作ってみてください。それができたら是非とも教えてください。

石橋を叩く必要はありません。失敗しても結構です。是非ともみなさんが自分で考えた比喩を送ってください。

ではまた来週。お待ちしています。

杉井要一郎 / 2015年5月第3週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.


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