8月第2週号 笑いは百薬の長、人間に欠かせないビタミン・栄養剤nutrition です。 心の状態は顔の表情に出ます。どのように隠しても皺の数は増えてきますし、目に衰えも出てきます。自信のある人と無い人とではなにが違うのでしょう。


#76 Performance Coaching

笑いがある人には勢いがあり、目が生き生きとしています。しかめ面をする人とは何が違うのでしょう。

貴方はいつも緊張していてあらゆることがきちんとしていなければ落着けない、いやだと思う几帳面な性格の人ですか。それとも毎日が楽しく笑いが絶えない人ですか。

笑ってばかりいるあなたを周りの人は何と呼んでいますか。

顔だけ笑っていて心で泣いているのですか、そんなことが出来ますか。

常に楽しそうに見られていますか、話しやすい人であり、物事を肯定的に見る事が出来ると見られていますか。

 

人生は楽しみながら過ごしたいですね。常に何か心配事があって毎日がストレスばっかりで不安定になっていませんか。
皆同じ人間なのにどうして表情が違うだけで内面まで変わってしまうのでしょうか。それとも内面が違うと顔に出るのでしょうか。

自尊心、自信のある人の表情はどんな表情でしょう。
残念なことにほとんどの人が自分に対して自信があるのにまだ足りないと思ったり、自尊心が足りないと感じているのです。

貴方は毎日をしかめ面で眉間に深い溝が出来ていませんか。
いつも口がへの字になっていませんか。偉そうに見せるため、それとも顔が曲がっているのでしょうか。

笑いが我々ビジネスマンの心に潤いを与えるということをご存知ですか。笑いは自分に対する自信の表れです。


猫が笑っているのを見たことがありますか、
シマウマが笑っているのを想像してみてください。
もしかしたらライオンも笑っていますね。
 
氷を溶かしてからその水を飲む、アイスブレークとその人の現在の姿です。

緊張から気持ちを和らげ、オープンな心をもたらし、ストレスを取り去って、リラックスすることを先人は教えてくれました。そして笑う人は皆健康です。そのために毎朝鏡に向かって笑ったり、あ、は、は、と大きな声を出す人もいます。
日本人はダジャレが上手で人を笑わせます。
漫才、落語も日本人の特徴でしょう。このような人の顔は柔和です。いくら年をとっても顔つきはやさしく、怒ることを知らない人です。
日本人はみなさん本当に笑いが好きで柔和な性格が顔に出ていますね。
人間関係を和らげる特効薬、それが笑いです。(Achieving coaching)

人を喜ばせたり笑わせると何がよいと言われているかご存じですか。
あなたは真剣に考えてばかりいる科学立証型の学者ですか、それとも他人の緊張をほぐすマッサージ師、漫才師、お笑い芸人ですか。

あなたは時々人を笑わせながら話をしている普通の人ですか。

目まぐるしく変化する世の中で、あなたはどんな仕事をされていますか。
緊張の中にも人を笑わせることを意識しながら話をすることが非常に大切であると言われている時代です。

特にセミナーなどで洒落やジョークを入れると人は笑い、その瞬間緊張から解放され、マインドがオープンになりリラックスしてストレスがなくなります。対話調の話し方や対話型プレゼンテーションが人間関係の緊張を解くのに一番有効と言われる時代です。

生理学の久間英一郎博士、「免疫論」で著名な新潟大学教授安保徹博士によると、笑いはストレス等で緊張した交感神経を和らげ、リラックスすることにより副交感神経優位を実現し、免疫力を向上させるとのことです。
この副交感神経をはたらかせることはいろいろな病気にも効くということです。

普段の会話やセミナーでも笑いは人をリラックスさせるのに非常に効果があるといわれていますが、バランスの問題で余り多いとかえって邪魔になる場合があります。
ではどのくらいの笑いが良いのかというと内容にもよりますが、10分に1回くらいがよく、それ以上は逆効果だと言われています。
もちろんそれ以下は良くないということではありません。
笑いを誘ってばかりいると本題からそれて受け狙いになってしまったり、
笑いのために話が中断され、必要なことを集中して聞くことができなくなります。

特に笑いを誘うことに集中しすぎると後になって笑いの部分だけが印象に残ってしまって肝心の本題はほとんど覚えていないことが往々にしてあります。

笑いにはギャグもあり、ダジャレもあり、パズルもあります。
又比喩によって笑いを誘うようなものもあり、皮肉を交えて話すこともあります。
これらを使うときには話を聞く人がその国の昔からの言い伝えなど皆が知っていることや話の癖等を知らないと話がわからなくなったり、場がしらけたりしてそこでクローズすることもあります。国の文化によっても異なります。
特に受けるのは自分を卑下するような言い方が多いですね。相手を持ち上げるからです。
逆の場合は聞いている相手は怒り出す場合もありますよ。

イギリスの場合はうさぎやネズミ、羊、鳥、動物にたとえたり、皮肉を頻繁に使うこともあります。
日本では昔から笑い話やとんち話、落語があり、長屋の人生話などがあり、笑いは受けやすいですね。
それらの利用もよいでしょう。
しかし一度使ったら同じものを2度とその場では使わないことも鉄則です。
またいろいろな比喩もありますが、一般的に使われるものは避けたほうが良く、
ご自分のセンスを駆使してオリジナルの笑いを一つは必ず考えておくとよいでしょう。



これらの詳しい使い方はTEDの説明に載っていますので是非参考にしてください。

では早速ご自分のネタをまずは3つ考えてみましょう。もうすでにお持ちですか。
1.
2.
3.

どうですか、簡単でしたか?
意外と難しいということが練習でおわかりになったと思います。

世界中である時期に笑いを誘う時があります。それがAprilFools4月1日ですね。
この時は皆が嘘をつきますがその嘘とは相手が傷つくような嘘でなく相手をびっくりさせたり、後で大笑いするためのものです。

その中でもあなたにとって一番簡単な嘘のつき方をお教えしましょう。
それはあなた自身の事を話すことです。あなた自身のことですから他人には迷惑がかかりませんし、それでみなさんも大笑いするのです。

これらは ある年のApril Fools に私が考えたものです。

1.私に新しい子供が出来た。
2.今日から私はタバコを吸うこととお酒をやめます。
3.今日からダイエットを始めますので昼食は抜きます。
4.女房を健康にさせるために買った宝くじが1000万円当たった。

これらは4月1日の午前中でした。罪がないでしょう。
似たようなことを会社のメンバーにしたら真剣に質問をしてきた人がいました。それはわたくしの普段のBehaviorが硬いのですね。 気づきを得て考え直しました。

みなさんも良いネタができると良いですね。そしてオープンで明るく振舞いましょう。

自分のネタを3つ考えましたか、忘れないように。




ではまた。

 杉井要一郎 / 2015年8月第2週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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