#106 Law of Attraction : Life Coaching |
日本の定年制度の有無を言っているのではなくあなた自身の人生の幸運の掴み方、引き寄せの法則の時代です。
前回のブログでいろいろな意見を皆さんからいただきました。ありがとうございます。
多くの方が死ぬまでが現役であるとおっしゃっています。素晴らしいです。
これは人生というものを如何に大切にしなければ罰が当たるということに通じることであると痛感してその第二弾を書きました。これは自分を見つめ可能性を探る良いチャンスなのです。
年齢はいつまで生きるかは判りません、それはその人の心身の健康によるものです。誰もそれを止めることはできませんし、又いつまでも延長することもできません。人は目的を持って居て朝起きる限りは常に現役です。
仕事を辞めてからどんな風に人生を送る予定ですか、特に50歳位を過ぎたときから皆さんは考え始めると思います。仕事も趣味な方もいるでしょう。大切な思考法です。
もしあなたにすべてのリソース(お金、物、時間、叡智、マネージメント能力)が備わっているとしたら、第3のキャリアを考える50歳前後の時に、どの様な夢を考えますか。 自分があと30年から50年の人生を過ごすための未来思考です。
本当にそう考える人がどの位居るかはわかりませんが、同じことを10歳~20歳代の子供たち、学生の人には良く質問します。皆さん真剣に考えます。
逆に皆さんは生まれた時から20歳を過ぎるまでに自分はどんな仕事をしたいとかやりたいかとか考えていたはずです。
その時はまだあまり世間を知らないので両親、先生、先輩に言われたり、毎日のネット、テレビ、新聞等で自分に対して価値観と思われる大きな希望の情報を取り入れていたはずです。皆さんの場合は今から30~50年前を思い出してください。どんな時代でしたか。その頃の時代が反映されていて今でも思い出せば目に浮かんでくるはずです。(Visualization)
私も小学校の時に(60年前)は俳優になりたいと思っていました。(学校の中で24の瞳の撮影をして感激したからです)高校生の時には弁護士になるつもりでいましたが、あまり勉強する環境になく、6年間その頃はあまり知られていないラグビーの練習にほとんどの時間を割いていたので大学を卒業するときには世界中を飛び回る仕事に就きたいと想い、製造・輸出の会社に入りました。昭和41年です。それから17年後の39歳の時に初めて起業をして今に至っていますが、その時代の人の平均寿命は68歳でした。清水の舞台から飛び降りる気持ちでした。何しろ大手に勤める、終身雇用真っ盛りの時代でした。
2016年、今は女性の平均寿命も90歳に迫ろうとしています。男性でも85歳です。
そして会社の定年も60歳から65歳になっています。アメリカでは自由裁量ですので、定年がない代わりに、自分に仕事が合わなければいつ辞めても良いですし、または会社から求められなければいつでも会社を辞めさせられます。また逆に必要とされればいつまでも会社に雇われているのです。
今の日本では皆さん国民保険に入っていて、プラス、会社に雇用されると定年までは雇用が保障されているし、65歳までは会社が面倒を見てくれる場合が大手の会社では多くあります。65歳からは厚生年金が出る時代です。もちろんアメリカでも国民年金に相当するもの、企業年金、その他の任意加入年金があります。
情報過多の時代です。いろいろな思考をめぐらすための情報は世界中から入ってくるので、その情報をすべて取り入れることはできませんし、その中で自分の潜在能力と、限られた信念の狭間で自分にかかっている首輪を取り除くことをしなければならない時代にはいったのです。自分の人生は自分で考える時代です。ゆりかごから墓場までの昔の企業での仕事の仕方、Permanent Life Employee のセキュリティーはこれからどんどんとなくなっていきます。
この時期が自分の本当のゼロサム思考になれるかどうかの分かれ目です。そして今、新しいキャリアに挑戦できるかどうかが自分の人生の後半を決める大切な時期なのです、そのためにこのようないろいろな思考法を未来の選択をするための方法として勉強してきたのです。
マズローの自己実現 |
全ての人は自分の人生で「アーよかった」と思うような価値観や成功体験を求めているのです。マズローの自己実現のために、そこまで考えなくても頂上を求めてモチベーションを高め、行ったり来たりして邁進していくのです。
やる気の高い人は、早めに大きな組織に依存することを辞めて、あるいは第一線から退いて、残りの人生を独立して生きるための選択をするのです。
私は現在大学の経営学部でキャリア開発の授業を3年生、4年生に教えていますが、生徒は本当に真剣です。皆さんには卒業して仕事に就いたならば、将来自分で企業をするように勧めています。卒業してすぐにではなく、大きな会社に勤めて基本的な仕事をマスターし、または会社の経営のためのプロセスをそこで学び、次に小さい会社で全て自分で何でもやらせてくれる企業に勤めて、経営のためのマネージメントの全体像を掴むための勉強を経験するように話しています。
学生にはそのための仕事のキャリアと人生のキャリアを教えているのです。その場ではとても理解できない学生でも10年、20年たったときに自分がその時に遭遇した時に、今言われたことを潜在意識が本人の顕在意識にぶつかるように勉強させているのです。
この世の中は10年ひと昔というようにパラダイムが短期のうちにガラッと変わってしまいます。10年どころか5年たてばもう昔のこととなるものさえあり、考え方でさえも陳腐化してしまう時代です。
例えばカメラ・写真機です。今では皆さんiPad, Smartphone でカメラと電話機の複合機として代わりにしています。テレビでさえもどこの家に行っても昔のCRT(cathode ray テレビ)ではなくデジタル鬱型テレビ(液晶・ブラズマ)です。それも双方向でただ聞くだけのテレビではもうありません。自動車でさえもガソリンだけでなく電気自動車に取って替わられ様としているし、いろいろなメディアでは日本語だけでなく英語での放送もどんどんと増えてきています。教育も学生の人数だけの話ではなく教育の方法自体が全く変わっているのです。昔の先生のように教科書をもって教えているだけの学校はもういらなくなるのです。電車は運転手なしで走るし、本、新聞、教育もeLearning になり、買い物でさえもデジタルの時代です。Electric Commerce(EC WEB Net販売)に取って替わられすべてがバーチャルに買い物ができるようになりました。バイオで育った食品、アンチエージングも当たり前になり、家庭のエネルギーもすでに自由価格になり、電気だけでなくガス、水でさえも自分でどこの会社からどのようなものを選ぶか選択ができるようになりました。お金を一円も持たなくても一日中どこかに行くこともできます。
これらを総称して, 多様化されたグローバル化、バイオ、IoT(Internet of things)、人間のトランスフォーメーション時代と言いましょう。デジタル・バイオ・自然燃料の時代です。
第三のキャリアパスとはこのように大きなパラダイムのトランスフォーメーション・変革期においては今までにないチャンスが目の前に飛び込んできているのです。大手に居れば安心という時代はもうなくなったのです。電機業界、家電メーカー、建築、農業、すべての産業において同じパラダイムの変革の時代に入ったのです。それも自然の発達段階的ではなく、人為的にここ30年の間に起こったのです。TPPもその良い例です。それも国内だけでなく、世界中からチャンスの手が伸びてきているのです。
チャンスは寝て待て、昔からよく言われていたことわざです。
そうです皆さんの前に今こそ時代の変化への挑戦ができる大きなチャンスが飛び込んできたのです。こんな大きなチャンスは今までにあったことはありません。
今皆さんは本当に快適な仕事をされていたり、優雅でゆったりとした生活を送っていられることと思います。
でもこの今こそが茹で蛙 現象の真っただ中だと後になって気が付いたときにチャンスは逃げてしまいます。Procrastination の文化に浸っているからです。
ゆでガエル |
これは何も会社に勤めている人だけの話ではありません。
音楽家、スポーツ、お稽古事、教育、サービス、個人の仕事でも同じです。
今までの芸術家とは人生の在り方が違うのです。ゴッホ、ベイブルース、バッハ、千利休、野口英世、その他の有名な人の生き方とは違うのです。あとからどんどんと卓越した人がいくらでも出てくる時代です。
現在のマクロ経済を見てもわかるとおりに、すべての政治、経済、学問で いろいろな混乱が起こっています。何も安定していないということです。
選択と決断、そしてコミットをして実行に移る(Execution)、そのために今何をしなければならないか、を勉強したり、すでに実行に移っていたり、失敗を恐れずにやり直したりするのです。
人生には休息が必要です、その休息の意味をはき違えないようにしてください。その休息とは次への飛躍への準備のことなのです。
人生において私たちのビジョンはすべて同じではないし、私たちが求めている幸福や、成功ともまた違います。人生は向上心への挑戦の連続だと思ってください。未来に向けての挑戦なのです。そしてそれはあたかもマズローの言う欲求の5段階を行き来しながらステップアップしていくようなものですが、実際はそう簡単には問屋が卸さないのです。もちろん途中で何度も行ったり来たりするのです。
この現在の思考時間・カズム(chasm)マズローの欲求段階を昇ることとは、4000m以上の山を登ることと同じなのです。最初の4000m 訓練し、登頂したことがある人でも直ちに山頂を目指して上にはいきません。さもないと高山病にかかってしまいますので用意周到な準備が必要なのです。マズローの段階でも最終的なアタック、山頂に匹敵する自己実現に向かって進みますが、自分の力量を本当に知っていないと逆に下に落ちてしまいます。
これはマラソンと同じです。10000mの記録を持つ人が「はい、マラソン大丈夫です」といって42kmをぱっと走ることはできないのです。
ただメンバーが一緒に毎日を過ごすなかで、モチベーション、共通の価値観を切磋琢磨して持つようになるのです。
共通の価値観とは国内や海外旅行、時間の自由度、金銭的な安定収入、人間関係等で構築されたものです。でもこれらのモチベーションはそう簡単に上がるわけではありません。以前に比べて生活水準が上がり、生活が楽になった日本ですが、その分難しいことへの挑戦はメンタル的にも厳しく弱くなっています。それでも今は必死に働いて蓄えなければ国からの年金で暮らしていく未来はそう簡単ではありません。
今まで話したことはシニアの人のことではありません。他の働き盛りの人に話しているのです。もしこのまま日本の企業が年齢給、終身雇用をやめることになったらば、シニアになった時にあなたはどのようにして人生を再構築しますか?と言いうことを今から考えてもらう問いかけです。そのための準備運動です。Stretching & warm up exerciseです。
成功者といわれる経営者、ビジネスマンでも今の自分があるためにはいろいろなことを犠牲にして、何年もかかってやっと今ここにたどり着いてきているのです。自分の人生のレシピー、材料と、献立表を毎日作って体をつくり、成功のための目的と、マイルストーン、そのための大きなゴールと毎日の小さいゴールを作って毎日トレーニングをし、成功と失敗を繰り返しているのです。
ノウハウの本をいくら読んでも成功しないのは、ただ本を読んで、すべての成功の筋書きをあたかも自分が作ったかのように錯覚して満足しているからです。知識だけが断片的に自分のものになったのです。10年~20年かけて成功した例の内容の一部を自分では経験なしに一日で読み終えて理解、習得したのです。
これらはビジネスであれ、スポーツであれ、すべての人が毎日過ごしている人生の旅でさえすべて同じです。
発達段階を経ないで行くのと違い、これからの人生を謳歌するための時間は本当は何十年もあるのですが、それを何もしないでただだらだらと、または気持ちで思いながらも何もしないで思い付きの人生を過ごしてきたのです。
これからの人生は今までとは違う長くて変化の多い旅路(Journey)になります。
どの様にしてグローバルの変化に対応できるか、多くの世界中を見ることによって日本しか知らなかった私たちの価値観、信念も変化します。そのためには多くの世界中の人たちと何でも話し、行動できるように世界中を旅したいものです。そこにはきっと今までには見つけられなかったものが存在するはずです。
是非とも冒険の挑戦をして新しい生き方、自分なりのスローライフを学んで皆さんに教えてください。
杉井要一郎 / 2016年2月第4週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.
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