自分にしかできないことを探す旅に出る。それは何でもよいのです。あなたが生まれてから今日まで、さらにあなた自身しかできないこと、未来の何かを探す旅です。それは自分ひとりで生きていくのではなく、社会の一員としての現在の自分(の存在)を見つけることから始まるのです。
Focus Tension Orchestrate
それは発達的でなくてはなりません。
今何か一つ得意な事があればよいのです。(そのことに関して突き詰めて考えたことがあり、周辺も含めた構造、アルゴリズム、プロセス、拡大連鎖思考ができるものです。)
あとは違う分野/領域のいろいろなことを、幅広く全体がわかるようになれば時代の変化についていける連鎖思考が生まれます。コップの水が半分しかない/まだ半分あるなどの同じサイズのコップの中での成長ではなく、コップのサイズそのものを大きくする時です。ヤドカリが成長してもっと大きな殻に移る時です。
人生90年が平均寿命と考えると、ほとんどの人は前半の45年は上り坂で一生懸命働きます。が、60歳を過ぎて残りの30年をどのようにして過ごすかを50歳の時に真剣に考える人はほとんどいません。その年代はまだ忙しい時期なので精神的にしっかりと考えさせてくれるサポートがいなければ、日々の仕事に追われてあっという間に60歳、65歳の定年を迎えてしまいます。50歳、ここでは本当に自分の一生を賭けなければならないのに同じコップの中での思考しかしていません。大きなコップ、新しい形のコップ、ガラスのコップ、陶器のコップ、コップの種類は色々たくさんあって好きなものを選べるのに今までのコップしか考えがないのです。
充実しているときに自分のCompetenceやあるべき未来の自分のフローとゾーンを見つけなければ、いつもその日その日を過ごしているだけの人生になってしまいます。いくら仕事を変えても単なる作業・戦術をこなすための仕事をしているのと全く同じ状況です。
70歳になった人たちがどのように過ごしているかを観察してみると、本当に元気で仕事をしている男性10%、女性は5%です。
何か自分でやること(読書、勉強、旅行、日記、その他)を見つけて過ごしている人が30%。
人の前に出られない/苦手な人、病気などでやっと生活している人が30%。
離婚して毎日を好きなことをしながら生きている悠々自適な女性が10%。
ある人達は主に趣味で過ごしています。そうせざるを得ないからです。
ある人達は地域の何らかの仕事をしています。そこしか相談相手がいないからです。
これだけは皆様に理解していただきたいのです。今どんなにすばらしい会社にいても,どんなに会社のビジョンが素晴らしくても、会社はあなたが退職してからの面倒は絶対に見てくれません。それは会社の責任でなくて自分の責任だからです。会社もどうしてよいか考えています。時代が今までとは全く変わったデジタル時代になったからです。
上記のような今までの統計を参考にしてはいけないのです。でも65歳以上の90%の人はそうであるのが現実です。
ですからどんな素晴らしい会社で働いていても、定年後の人生は自分でしか作れないと言う事を肝に銘じておいてください。
そのために会社にいる時から自分磨きをしなければならないのです。それは会社のためでもありますが自分の未来のためです。体を健康にし、スキルを磨き、メンタルを強くし、そしてオープンなマインドを持つことです。どんな会社で働いていても自分の会社ではないのです。そこは自分が在籍したという場所でしかないのです。
最近いろいろな人が我が家に出入りしています。家の改築、自動車の車検、電力を販売に来たガス会社の代理店、庭師(アメリカで言うGardener)など様々な業種の人たちで、小さな会社の社長さんがいろいろな話を聞かせてくれます。(私が質問をすると喜んで人生の話をしてくれるのです。)
この人達は自分で独立して起業した人ばかりです。皆大学は出ていませんが、それを卑下することもなく、自分で会社を作って10、20年とやってきているのです。ほとんどが専門学校を出てどこかの会社で働き、自分の好きなことを追及する仕事を事業として実現させているのです。本当に自動車が好きで、45分で車検を取ってくれ、未来の別の仕事も考えている社長、家のリフォームデザイン、内装もしてくれる女性の社長、電気、給湯(ガス)も含めた新しいECOシステムを導入してくれた区内で一番の代理店の社長(大手で10年働いてから独立)、庭師も庭だけでなく家周りに関わる全てを提案してくれました。
みなさんは経営のアルゴリズムを勉強したわけではなく体で覚えてきたのです。どの人も10名くらいの高卒の社員を使っていらっしゃいます。
この方たちは会社では直接教えてくれないことを自ら学びとり、自分がしたい仕事で起業して成功しているのです。もちろんそのように起業しても、中には失敗をして大変な方も多くいると思いますが、すべて自分で失敗したのだからと誰も助けてもらおうと思っていないのです。昇給や退職金がなくても、働くモチベーションと自分のコンピテンスを見つけたのです。大手の企業に勤めていて給料が自動的にもらえて、もっと欲しいと考えている人とは人生の考え方が違うのです。企業でPerformanceが悪いと怒られているのとは思考が違うのです。常に未来を見据えた思考なのです。もしこの会社を辞めたら次はどんな会社に雇ってもらおうかということはないのです。30代の若い時からです。
Focus 常に人生に勝つことにマインド、潜在意識が集中しているのです。
人事担当者へのお願い
今までの研修からの脱却、働いている人の未来を考えるためのUp date、退職後に年金暮らしをしている人のこと(あなたも直にそうなりますよ)、Back to the future 未来に立って人が育つ環境をどのようにして作るかを考えてほしいのです。
今までは未来に通用する能力のある人を探してきましたが、本当は未来に通用する人を育成することが人材育成で一番大切なことなのです。視点を変えただけです。
知識一辺倒からの脱却、リーダーが一番充実しているときに、これから先の人生の最も大切なことを勉強させていますか。
Out of the box coaching
今までの育成法からの脱却
いかにして個人、その人の能力を上げるか。その時、その時を追求しているのが会社ですが、キャリアとはそのあとも続くのです。今までの育成法からの脱却
働く環境と能力のキャリア
人生の幸せを追求するキャリア
Different way of thinking
このような人生のシステムを早急に一般化して、Expertでない人でも自分の得意分野を作るかがこれからのデジタル社会に必要なのです。人生の幸せを追求するキャリア
Different way of thinking
人は傲慢になったときに自分の未来を失います。
謙虚な時とは、その人自身が謙虚であることを知らない時です。
受け身の経営からどのようにして能動的経営に転じるか、という事です。
二つの人生があります。女性と男性のキャリアです。
成人になるまでは皆さん一生懸命自分の基礎となる教養を磨きます。そして何らかの仕事に就くのです。
① 女性はその後結婚をして子供を授かります。ここで男性との違いが起こるのです。
② そして子供に手がかからなくなると又仕事に戻ってきます。その時には時代は変わっています。新しい人生の幕開けです。
③ そして50歳前後から男性にはわからない体調の変化が起こるのです。それを乗り越えなければなりません。
④ 男性は家族の働き手としての就職です。そのまま肉体労働であろうが知識労働であろうが一生懸命業績をあげ、未来にかけて競争に打ち勝っていかなければならないのです。社会における男性のキャリアの幕開けです。上下関係という会社での差別が待っています。男性が狩人Hunter としての世界に入っていく時です。
知りたい知識はいつでもだれでもどこにいても入ってくる時代です。
本当に社長が求めているものが何かを人事が理解して、リーダーに提供できる環境を作るのです。
会社のリーダー育成を職制別研修、階層別研修で行う時代、会社の研修パターンに則ってやる時代は終わったのです。会社の経営そのものの構造が変わったのです。個人のスキルは個人に任せる時代になってきたのです。もちろんモチベーションによります。
昔のような個人のメンタルを強くするための地獄の特訓が再度復活するかもしれません。
個人の業績を上げるために外部からの研修サポートを求める時代は終わりました。
本当に変容するために一番大切で重要な変革時代です。
何か一つ自分の未来にとって最も大切な価値観を見いだせる思考を考えましょう。
記憶することではなく考えることをマスターする、アルゴリズムの変容です。銀行もこれからは人間がいらなくなる時代が来ます。いまのアルゴリズムをブロックチェーン化した内容に変換する時代が来るでしょう。
時代の変化に対応してFlexible柔軟に変化に適応する能力を身につける。アメリカ文化の真似でなくアジアの環境に合わせる。これはあと100年は本当のグローバルにならないとしての意見です。(今生きている人がそのまま生存しているとして、人が変われない状態)
モチベーション・やる気を出す価値観
やる気は本当に自分から出せるのか、それとも最初はExtrinsic から始まってあとで自分のものになるきっかけを探すことが必要なのか。価値観を無理やり当てはめさせて自分にない価値観を知ることも必要です。今何か一つ得意な事があればよいのです。(そのことに関して突き詰めて考えたことがあり、周辺も含めた構造、アルゴリズム、プロセス、拡大連鎖思考ができるものです。)
スポーツ、芸術、読書、自然環境、他国の文化、他人の話を聞く、感動する他人の経験を知るなど。
あとは違う分野/領域のいろいろなことを、幅広く全体がわかるようになれば時代の変化についていける連鎖思考が生まれます。
これ等の人生観を早く身に付けましょう。そしてなりたい自分探しをするのです。
答えができたら教えてください。
デジタル時代ですよ。
思考も知識からひらめき志向に変容できますか。
私も皆さんと一緒に7つの思考を駆使して挑戦中です。
杉井要一郎 / 2016年9月第4週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.
コメント