10月第5週号 自分を見つける一枚の絵(自分が思っていることをシンプルに、一枚の絵のように描ければ、あなたは明確な考えを持っているといえます。)

#142 コーチ、教師のセルフコーチング

長い話を短くするようにしましょう。

それができるようになるためには次のようなことを理解しなければなりません。

1. 自分の自慢話を得々とする人

癖もありますが、一度はまると若い人にも多く見られます。また上になればなるほどこのような人が多いです。
逆の人になっていただければそれで解決です。

2. 同じことを何度も話す人

自分の言ったことを覚えてない人、またはそれが自慢なことであればなおさらです。

3. くどくどと世間話のようなことで時間をとる人

時間が余っているシニア、いわれる暇人

4. 結論から話さない人

前置きが長く、核心に入るのに長い時間がかかる人

5. 短く説明できない人

自分でも内容をきちんと明確につかんでないので説明が長くなる

6. 確かめるように話す人

相手の理解を確かめている人、自分の言っていることの反応を相手の顔を見ながら確認している人


あなたの最も得意とすることを一枚の絵に描いて下さい。
あなたにしか説明できないことでも構いませんし、抽象的でも構いません。

一枚の絵とはビジュアライズすることです。自分のことでも、相手のことでも。
頭の明晰な人はどんなに難しいことでも優しく説明できます。その人はすべてを理解し、その人の頭の中に描いてある絵で話をしているのです。
話し方に感動を与える部分があればなおさら相手の心に染み込みます。

内容は素晴らしいのだけれどもダラダラと話をして時間がかかってしまう人は相手のことを全く考えていない人です。

若い人でも結論から言わないでだらだらと長く説明して、最後に結論を言う人はまだ信念が小さく限られた定義の内容で、これから徐々に大きくなる資質の人なのです。

日本人だけではなく他の国の多くの若いMBA取得者に多い特徴です。自分に酔いしれている場合もありますし、相手を鼓舞しながら自慢話のように知っていることを話す昔気質の知識人、物知り博士の場合もあります。自分がInfluencer だと思っている場合です。情報社会はこのような人はObsoleteとしています。
本から集めたような内容を自慢げに話されても、そんなことはとっくの昔に皆が知っているのですから時間の無駄です。

または過去の自分の短い間の成功例を相手に対する価値観と勘違いしてとくとくと話している場合もよくあります。
では話をすり替えさせるために何をしましょうか。またはストップさせるためのTipsを考えましょう。

効率の問題、あるいは中身の問題か能力の問題のいずれかです。それとも自分の集中力、忍耐の無さでしょうか。

すべてを受け入れてくれていると相手が思い込んでいる場合は、なおさらこれらを明確に伝える手段がなければなりません。それが相槌のTPOです。

時間が余っているご隠居さんの話はEndlessで、のんびりだらだらと長く、それでいて忙しい、忙しいと言っている、忙しいのは自分の時間の大切さを明確に持っていないからです。その場合は「時間がないので今の話を手短にもう一度話してください」とお願いしてはいかがですか。

本当に忙しい人は、話の要領を掴んで瞬時に潜在意識からてきぱき話す癖が出てくるのです。本当に頭の良い人で相手の事を思っている人は1つの話題に1~2分で済むところを5分もかけては話しません。2分以上は非常に長い。試しに自分で2分間話してみてください。それだけ話すのは中身が濃い場合は大変です。それが出来たら1分で話してみてください。 それが一枚の絵の中に含まれている全体の内容です。

この方法で話すことができればあとはスピードです。早くもなく遅くもなく、相手が理解しやすい話のスピードを持ち味としてください。

そしてあくまでも持論にこだわる。自分が話しているときに相槌を打って聞いていてくれれば、内容に相手が賛成しようが反対しようが、自分が話したことに満足してくれれば良いのです。その結果が良いとか悪いとかではないのです。
特に女性のリーダーと話をする場合には、相手が感動をして聞いてくれればそれでよいのです。不快な気持ちを表したりせずにすべてを受け入れてくれればそれで良いのです。すぐ終わります。

逆は困ります。皆さんの顔を見ながら話しているので、自分を受け入れてくれていそうもないと感情的に受け入れてくれるまで説明が入ります。

これらの人達には満足感が必要であって結果ではないのです。

このような人たちと一緒になったらまずは話が長くならないように話題のチェンジができる自分のスイッチ持っていましょう。

例えば相手が話している会話の一部をとってそれに質問ができれば最高です。
今おっしゃったことは先ほどのことと同じ意味ですか、と謙虚な気持ちで尋ねるのです。

相手の話の中身によって、相手を自分の支配下にごく自然に置く方法を知っていればあなたはすでに巧妙な傾聴の達人でもありますね。

杉井要一郎 / 2016年10月第5週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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