1月第2週号 2017年、日本における新しいコーチング元年です。

#152 コーチング元年


本格的なコーチングの普及をするためにも皆さんで力を合わせて、コーチング先進国のコーチングに劣らない内容で、コーチング倫理に則って実績を上げましょう。


日本のコーチングは未開発といってよいくらい、遅れています。それは今までのコーチングがライセンスビジネスに集中していたからです。コーチングを受けることの必要性、楽しみ、人生の豊かさを味わうより、職業としての価値観にとらわれすぎていたからです。

コーチングを勉強し、トレーニングをすることで目的が達成でき、もっと人生を豊かにし、自分だけでなく他の人々に対しても幸せをもたらす道具としていろいろなチャンスに巡り合えるのです。コミュニケーションを通しての人生のキャリア開発でもあるのです。

コーチングはアマチュアからプロフェッショナルまでいろいろな種類とレベルがあり、非常に価値(Value)あるもので、今世の中で最も速いスピードで成長している領域(Domain)であり、産業(Industry)です。これは世界共通ですが、文化や習慣により違う場合もあります。宗教による倫理観、国、地域(Geography)政治経済による統制(Governance)等があり、すべての勉強が共通でもない場合もあります。しかし、自分を見つめ、未来に向かって進んでいく人たちのために気づきを与えたり、自分自身の成長に対して常に学習することに関しては全く同じで変わりません。

コーチングは皆さんを望むところ(Desired state)に連れて行ってくれる最も近道に導いてくれるからです。 その種類とレベルと内容をきちんと理解することにより、あなたはコーチになったり、コーチングを勉強(Learning)、練習(Training)することにより、自分自身を知り、自分の価値観(Value)を知り、もっと効率よく人生を楽しんだり(Enjoy & stay young)、ビジネス(Management & Career)で成功し人生を幸せに(Happiness, Wellness, Healthy, Abundance) 過ごすことができるのです。

コーチングには大きく3つの種類があります。
  • ライフコーチング(Life coaching)
  • スポーツコーチング(Sport coaching)
  • 経営コーチング(Management & Business coaching)
です。

またコーチングと似通ったいろいろなものもありますので全体を知ることによりあなたはもっと具体的な行動に移ることができるのです. これからシリーズとしてまた実践的なコーチングとして継続してブログでお話ししますので、是非とも継続して勉強してください。奥行きが深く絶対にご自分のためになります。

大切なことはコーチングが教育のすべてではないということです。コーチングの全体像の中にはいろいろな要素が含まれていてそれらが複合的に重なり合って成功するのです。またコーチングを受ける場合、勉強する場合、トレーニングする場合、それぞれが共通ではないですし、逆に邪魔になったり、効率を妨げたり、間違った使い方をすることも大いにあります。ビジネスでコーチングを受ける場合、一般のコーチングを受けてもこんなものなら受けなかったほうが良かったという場合もよくあり、アメリカでも必ずしもコーチングがよいとは限らないといわれています。それは受けたコーチによるもので、コーチング自体が悪いことを教えているのではありません。

よく訓練されたコーチは自身の信頼を最も大切にするために、多くの学びの経験と毎日の学習を怠っていません。コーチングは多分野で共通した呼称ですので、どの分野の人がコーチと言っているのかが明確にしなければなりません。多くの場合コーチングはいろいろな分野から成り立っていますのでその専門家がコーチと言っている場合も多くあるからです。基本的には全く新しい学問ではなくAcademicに勉強するよりも実践的(Practical)に勉強、習得するものなので、いろいろな分野の学問も取り入れなければなりません。例えば脳・神経科学、心理学、哲学、形而上学、経営;経済学、IT 情報工学、物理学などです。コーチは常に勉強をしなくてはなりません。勉強し続けることがコーチの最低限の資格維持といっても間違いないでしょう。 それほどコーチングの人に対する責任と義務は大きなものなのです。

コーチングには倫理があります。コーチングを職業としている人はこの倫理を守らなければいけないのですが、初心者の多くはこの倫理を守っていない、または全く知らない人もいます。また国家資格でないのでコーチングという名前を悪用したり、自分のレベルが低いので、他のコーチの中に入り込んでクライアント探しをしているコーチもいるのです。 また医者が診たほうがよいようなケースを担当するのはとても危険です。双極性障害を疑うような人が相談に来た場合はコーチングをするのではなく医者を勧めることが必須です。コーチングは診療を目的としているのではありませんし、セラピストでもありません。

コンサルタント、セラピスト、医者、カウンセラー、催眠術、心理療法、教師、研修講師、弁護士、宗教家等とコーチを一緒にしてはいけません。これらの人はそれぞれの専門の勉強をしており、コーチはクライアントに対しコーチング倫理を貫かなくてはなりません。 コーチングまがいのことを話し、勧誘することは営業上多くありますが、本当のコーチが話すことをよく聞くことです。 

コーチングの本質を話しているのではないことを聞く方も理解しなければなりません。その他によくみられるのがコーチングとコンサルタントの見分けがつかない人です。コーチングと言いつつ結局はコンサルタントの仕事に持っていく場合と、セミナービジネスに引き込んでいく場合があります。これはコーチングの意味を理解していない場合に非常に多くみられます。2000年くらいから日本でも導入されてきたコーチングという教育が日本においては新しい分野であり、響きが良いので誰もが興味をもち、話しやすいからです。そんなに簡単にコーチになれるのならばすべての人がコーチになっているはずです。それはスポーツのメンタルコーチングが多かったからです。また海外から入ってきたNLP(Neuro-Linguistic Programming) がコーチングを始めたことにより、Mind Programming を同じようにしてきたのです。これらは洗脳として発達してきましたので、コーチングとは似てはいますがすべてが同じ内容ではありません。NLP等は経営には最適とは言えません。海外の経営者の場合にはこれらを避けている場合もあります。コーチングの場合もAffirmation Manifesto 等一部似たところもありますが、診療、催眠(Hypnotic)ではありませんし、脳を言葉で洗脳するものではありません。第一に相手から気付きを引き出す、気付きを与えることにより、自分で解決できるようにすることです。

このブログではコーチングの品質を上げるためにはどのようにしたらよいのか、コーチが本当の信頼を得るために何をしたらよいかをお話しします。
また過去ではなく未来に対してどのような勉強をすればよいのかもSuper Visionを通して説明いたします。毎回お話をするのはコーチングの比喩です。これを読んで自分で気づきを探し将来のご自分の現在地、または、未来の目的に到達するための参考としてください。

海外では基本的なコーチングのフレームをマスターされた方はそれ以降自分で自分なりのコーチングMethodを自分の分野用に作成しています。特にLife Coachingはものすごく多くの人がコーチンでいらっしゃるのでその人数分だけコーチングツールも開発されています。しかし、経営に関しては非常に少なく、ビジネスに関してはある程度開発されています。またチームに関しても最近になって多くの勉強の機会が増えてきました。

なぜ経営のためのコーチングが少ないのかというと、言葉ではExecutive Coachingと言っていますが、内容はExecutiveにLife Coachingをしているのがほとんどで、コーチ自身の経営経験がないために、大きな器である経営者に対して、コーチングをするほどの技量がないからです。

コーチングの基本はメンタルコーチングにあります。コミュニケーションであれ、すべての会話が肯定的に語られているのです。そして現在時点から目的地に行くまでにどのような気持のギャップがあるのか、またこれから取り入れなければならない事、持っていてはいけないメンタル面の削除、目的をビジュアライズしてコミットし、潜在意識の中に入るようにアファーメーションするのです。 それが自分のものになれば後は実行しやすくなります。

いくらPositiveに思っても、成功しない場合も多くあります。理由はここにあります。
あなたの潜在意識を変えない限り、いくらあなたができると思っても行動に移れなくて恐れを感じたり、その方法を知らなければ結局失敗に終わるのです。

いろいろな成功者の本を読んだり、その思いを自分のものにしても、99%の人が成功しないのは、本を読んで自分でもできると思っても実際の成功者のような潜在意識を持っているわけではないからです。思いはあっても本当にそのようになるためには、いろいろと経験をし、失敗をして、新しいことへの投資をしてすべての環境を自分で作ったときに成功するのです。
潜在意識とは、あなたの習慣でも、あなた自身のPresenceでもあるのです。ですから思いを変えるだけではなく潜在意識を変えるくらい自分の中身を変えないと思いだけで終わってしまうのです。

こんな素晴らしいコーチングを早く日本でもきちんとして皆さんに理解できる機会を多く作りたいと思います。

これからはコーチングの全体像、大きなモジュール、各課題等も提供していきます。是非とお読みになってご意見をください。名前等は一切出しませんのでこのブログを活用してください。すでに4年間初心者用からエグゼクティブ用、コーチ用まで書いています。

どんどんと発達するグローバル社会において常に最新のサポートツール、または比喩をお届けします。

楽しみに継続して購読をお願いいたします。

杉井要一郎 / 2017年1月第2週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.

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