新しい自分のリーダーのスタイルが明確にできていますか。2017年はリーダーの大変容期です。
新しいリーダーの4つのスタイルとは何でしょう。この厳しいグローバルの競争社会において、例えば北朝鮮の挑発に対してリーダーはどのようなスタイルをとるのが良いかを自分で考えなければなりません。
緊急事態に対応できるリーダーシップ。
自分の姿、思考姿勢を鏡に映してみてください。
今回はたまたまこの緊急事態が安倍首相がトランプ米大統領との会食の最中に起こりました。でもまだ序の口です。これからどのように発展するのかわかりません。そして北朝鮮の金正男がマレーシアで殺害されました。
ポピュリズムの台頭により、アメリカでトランプ大統領が誕生、イギリスではEU離脱が本格化し、移民問題がEU各国に影響を及ぼしています。韓国では国民による朴槿恵大統領弾劾を最高裁判所が認めたのです。
リーダーの思考はポピュリズム(大衆主義)とどう違いますか。
これらが永続的になるのですか。グローバル化を目指しながら国家民族主義政策をとることの矛盾。
政治と経営は同じものではないのですが、国民のリーダー、会社のリーダー、国家のリーダーにとっては常に相反することを同時に考えなければならないのです。これらは今までにない戦略です。
世の中がこれほど一つにならない時代は近年にはなかったことです。ここ5年間くらいに急激にでてきたことです。一般の人たちにはどのようなInfluenceをリーダーに求めなければならないのでしょう。そして自分自身がどのようにこれらに対応できるか、将来の自分の人生キャリアとして何が必要なのでしょうか。
これらの世の中の変革課題に取り組むだけの余裕が頭の中にありますか。
そのための5つの思考チップをここにあげました。
余裕とはこれらを語る前提の常識、環境、態度、思考、
未来に対する条件と自分の能力、
目に見えない、仮想思想のあると思われるOut of the boxのスペースです。さらに最低5年に一つは起こり得るという閃きスペースも考慮し、実際にそれらが起こったと想定してその差をギャップとして、それを埋めるのが思考力です。思考した結果については多くを語らず、限られた言葉の中に強いメッセージとそれに対応できるだけの自信が込められていなければなりません。
これらを論駁思考、真逆思考、類推思考でさらに思考をすすめていきます。
皆さんの寿命は5年毎に1年(1歳)伸びていくのです。現在の人間の生存可能性は150歳です。
という事は皆さんの人生で今まで以上に多くのパラダイムシフトがあり、少なくとも100歳まで働けるとしたら、10回分の緊張感をもって人生設計をしなければなりません。
この変化をすでに2000年から考えてきたのです。当初は25年に一度の変容、そして10年に一度の変革でしたが、2010年になってから20年に一度の変容、8年に一度の変革にシフトしました。
2020年のオリンピック後は15年に一度の変容,6年に一度の変革が必要になるでしょう。そしてそれらはどんどん加速していくのです。
社会においては、もっと複雑なことが目に見えない社会常識の中で進んでいます。今年の1月から話題となって毎日のように新聞、テレビ、SNS, 雑誌・書籍等のメディアで大きく取り上げられているAI(Artificial Intelligence)、ブロックチェーン(Blockchain)およびバイオ(BIO)の話題です。これらは将来身近なところで大きな変化が起こると取り上げられています。それこそ今から準備をしておかないと5年、10年、20年はあっという間です。実際にはリーダーがこれらに対応出来るだけのAdvanced思考力と倫理、常識を持っているから成り立っているのです。特別なリーダーは時間や変革と戦ってきたのです。
皆さんはそれらの変化に追従してきたのです。
さてここで大きな課題が生じました。皆さんはこれからは10年ごとに変わらないといけなくなったのです。
今までのスローライフから別の次元に行くのです。
常識、論理的な思考さえも変えなければならないのです。
いろいろな仕事がAI、ロボットに取って代わられ、ブロックチェーンによる4つのモデル(スマートコントラクト・自律分散型企業・オープンネットワーク・自律エージェント)がいろいろなビジネスモデルの革新をもたらすからです。これらの課題に対してどれほどのリーダーの人たち、または皆さん自身が未来の創造性に関して真剣に考えているのでしょうか。バイオ(BIO)に関しても全く同じです。未来の食糧問題、燃料問題、病気の解明、人口減少すべてが現実化されてきています。
これらの未来像があと5年~20年もすると現実化し、当然のこととなるのです。
未来が現実になった時の自分の思考スタイル(Back to the future)を知っていないと外の人の思考法に操られてしまうことになります。
そうなると皆さんの幸せ、未来への考え方が全く変わってしまうのです。
自分のキャリアも短期的にスペシャリストでなければならなくなるのです。いつまでもゼネラリストではいられません。それも高度な方向に行くのか変化に対応できる小幅でFlexibleに行くのか、または肉体的には若返るのですから、労働力として長く働き、若者と一緒にサービスに従事するのでしょう。そして100歳を過ぎて急激に体の組織と能力が崩れてあっという間に働けなくなるのでしょう。今みたいにだんだんと衰えるのではなくて、です。
杉井要一郎 / 2017年3月第2週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.
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