#175 AI |
Leaderが知らなければならないAIの内容と今後の対応を今から始めないとあなたは蚊帳の外に置かれてしまいます。何しろあと10年で今あるビジネスの40%は無くなってしまい別の仕事が出来てくるのです。
人口知能を人に勧めるだけでなく、自分でも概念を知っておくことが絶対に必要です。こんなことは誰でも知っていると思うようなことが、まだ多くの人はわかっていないのです。
あなたはAIのプログラマーではありませんし、理工系の学生のように数学プログラムを勉強してくださいと言っているのではありません。でもAIの概念だけでも知らないとこれからの時代にはついていけないのです。
2~6歳の子供の方が新しいことに対してすぐに学習し、新しいこと、AIの思考に没頭できるのです。
リーダーのあなたが会社の大切な人材を今までと同じような育成の仕方をしているのでは会社の損失になるだけでなく、社員の人たちもかわいそうです。
AIが発達に伴って人の思考法はそのほとんどがHybridまたは、組み合わせ思考となります。
そのためにリーダーはAIの勉強が必要なのです。
AIの時代に対応できる思考法を今から考えてください。
これはものすごく重要なのですが、まだ誰も対応していないのです。会社の大小に関係なく、リーダーがどうして良いのかが新しい分野なのでわからないからです。難しい計算式を勉強や新しいアルゴリズムの勉強をしてくださいと言っているのではありません。それは理工系の人がやる仕事です。
リーダーはこれから必要でなくなる事を整理していきましょう。これがわかればものすごく理解が早くなり、残ったビジネスが大切になります。
会社の過去の出来事をきちんとまとめてある会社はものすごく少ないのです。あるとすれば財務諸表と特許関係、販売結果位です。必要なのはそれらではなくどのように会社を経営してきたかのプロセス記述です。何で市価を上げることが出来たのか、何で失敗したのかの詳細を記述しておくことです。それも詳細にです。
さもないとあなたの会社の社員は将来必要なくなってしまうからです。
1.まず過去に成功した事例等の原因と結果をきちんと把握してください。未來はこれ以上同じ問題に取り組む必要性はなく、全く新しい戦略のみを思考するのです。それで論文が書けるようにしておくのです。もう何度も屋上屋を重ねるのは必要ありません。図形化でもよいでしょう。いろいろなサポートセンターがやっていることを考えてマネしてください。
2.過去の問題解決、そのプロセス、決めておいたルール等を明文化してください。デジタル化するのです。二度と同じ内容の出来ごとは考えないで済むようにするのです。これらは一般にAI化されているので皆さんは見当がつくと思います。今までの経験した課題と回答を構造化し文章化することにより、過去の整理ができるのです。
3.これからの仕事のレポート、議事録は出来るだけ英語にしましょう。将来を考えると会社の中では英語で話すのが一番ですね。もちろんビジネスの話です。いろいろな翻訳機械が出てきますが、テキストを機械語にすることが一番進んでいる国は中国です。そして次が英語です。ITに関してはすべて英語なので将来はインドが台頭してくるでしょう。各国の言語をテキスト化してそれを機械語にするには戦略しかないからです。それは人口に比例するからで、将来はAIにより中国に経営も乗っ取られる可能性さえあるのです。それはAI化が効率よく先行するからです。今世界で一番強いのはGoogleでしょう。もしかしたら世界を乗っ取るのはどこかの国ではなくGoogle社とか、Amazon、Facebookかもしれません。Google社はAIの研究が進んでいます。また世界中の検索エンジンを持っているから強いです。Amazonはご存知のようにEC電子商取引を独占状態です。本の販売から様々なものを取り扱うようになりました。家の販売までもやっているのです。その取引金額は日本では一兆円を超え、さらに毎年拡大していくので、いろいろな国で独占禁止法に抵触するのではないかといわれるほどです。すべてをIoT化しているAI Consumer Retailerです。
4.もしあなたが何かを買いたいと思ったら、それに関連しているものをすぐに推薦してくれる会社があるのを知っていますか。それがAmazon.comです。AIが自動的に検索して似たような内容のものを過去のデータから出しているだけです。もちろんこれらのBigDataからの検索には多くの時間と資金がかかっています。でもこれからはスピードと自動化が加速するので誰にでも出来るようになります。
5.どうぞしっかり理解してください。これらの話はすべて過去の経験、実績、レポート、論文をもとにしているのであって未来の話しではありません。皆さんに何度も言っているように理工系のような数学を勉強してくださいと言っているのではありません。政治、経済、経営、法律、文学、芸術、その他いろいろなことを幅広く勉強し、その中から自分の得意なことを自分のExpertとすれば良いのです。Leaderが考える事は会社の中での教育方法をNew Liberal Artsの構造にすれば良いのです。
考え方も全く同じです。余程新しい考え方が出来ない限り、全体ではなく一部の改良されたクラスターが集まって新しい思考になっているのです。
例えば病院のシステムもそうです。健康相談といえば聞こえが良いですが、そのもとは今までの長い間の蓄積されたデータがBigData化され、それが良い/悪いの元Dataとなり、その分析、修正を情報として整理されBigDataに格納され、それを誰でも利用できるようになったのです。新しい患者の症状を聞きその人の過去のデータと比較してそのギャップが数値データとなり、画像データの場合もオープンソースに参照することができるようになっています。
さてこれからがリーダーの資質を発揮するところです。
これらのデータの集積は出来ても応用することは人間ではできないのです、全く無駄な作業です。これらはITの世界です。
リーダーがこれから自分の部下を育て、新しいビジネスの環境に対応するためには、今まで培ってきた能力の片隅にあるハイブリッドな想像力をどんどんと大きく育てるのです。
再度お話しします。未来に飛び立つグローバル化されたリーダーは、今までの最強な知的仕事術をマスターすることではなれません。
あなたに必要なことは知識ではなく健康な体と思考力を磨き、それらを最後までやり抜く力を作ることです。それがGritであり、そのためのMindfulnessや信頼を勝ち取ることがこれからは重要視されるのです。
何かに気が付かれましたか。
それを文章化しましょう。
杉井要一郎 / 2017年7月第1週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.
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