7月第5週号 「体技心」か「心技体」か

#179

バイオの進化とAIの教師的な機械学習、Deep learning の発達、精神力の強化により、これからのスポーツ、芸術はどのように進化するのか。そして追加することの Longevity 100歳寿命になったのです。人生の在り方、リーダーの教育の仕方が変わってきた時代です。

皆さんで考えましょう。

リーダーの教育の仕方が変わるという事は全ての人の物の見方の構造が変わることを意味します。仕事も多重構造になるでしょう。複雑ですがそれが面白くもなります。また人生に於ける幸せというプロセスに於いても多重になるでしょう。それにつれての価値観、遊びも多重的になるでしょう。
構造が変わるという事はそれを実行するためのプロセスも変革していくのです。

これには3つの Hybrid の法則があります。技術的、医学的、精神的 Tranquilizer Focusするメンタル方法です。今までは達成するための目的にFocusしていましたが、今は3~5種類の様々な多重要素をランダムに取り入れて、他の人がやっていない方法を考えだすのです。乱数を発生させるようにして、他の人がなぜそうなるのかがわからないように考えるのです。

10,000時間が一流になるための最低限の練習量と言われています。毎日4時間練習するとしてもその内容によりとても大きな差が出てくるのです。一流になるには10歳くらいから7年間は真剣に練習を積んで経験もし、高校くらいに一番良い時になるのです。そして後はそれを熟成させるための発達段階です。

知識・技術が大切なことはもちろんですが、スポーツにおいては当然身体が資本です。体力、筋力、健康、そして精神力・マインドが必要なのは昔から言われています。ではどのように練習をしたら良いのでしょうか。

どんなによい技ができても身体ができていなければすぐに壊れてしまいます。また身体ができていなくてもできることがあります。それは精神力です。
一般に芸術でもスポーツでも、小学校に入ってから自分の好きな、やりたいことをしようとクラブに入ったりしています。
最近はスポーツ、水泳、スケート、サッカー、ゴルフ、体操や芸術、ピアノ、ヴァイオリンなどで一流になる年齢がどんどん前倒しになっています。

0~2歳児は知識はありませんが、マインドはどんどん発達しています。
3歳を過ぎると読み書きができるようになり、急激に知識が増えてきます。
7歳を過ぎて、身体は段階的に発達し、中学生、高校生、大学生で最大になります。
今までトップの座についた人たちはこの10,000時間をどのように消化していたのでしょう。

今までは早くて高校生、さらに大学生くらいが世界のトップクラスにいました。ちょうど22歳~25歳位が体力、技術力、精神力のピークでした。
昨今では練習をスタートする年齢が小学生になり、身体が未熟であるにもかかわらず高校生がいろいろな部門でトップを取り始めたのです。

ではこれからはどのようになるのでしょう。様々な分野で優勝している人たちの経歴を聞くと多くの人が4歳くらいからトレーニングを始めているではないですか。そして結果として中学生くらいになるともう身体も技術も精神力も世界一を目指して競っているのです。
10,000時間どころかその倍以上のtrainingを積んだ子供たちが次々と世界一になっているのです。

日本人は心の強さ、マインドの強さは世界一ですね。
この心の強さだけできた日本人のマインドの雰囲気がちょっと変わってきました。これからの日本人の強さはどのように変わるのでしょうか。

スポーツ(卓球、新体操、サッカー、スキージャンプ、水泳、陸上等)や芸術(ピアノ、ヴァイオリン、声楽等)において第一線で活躍する人の多くが子供のころからトレーニングを始め、また70歳過ぎの人たちもスポーツ、芸術、学問に挑戦しています。時代の波が早くなっただけではなく、どんどんと延長し、高齢になっています。稼働年数が50年以上にもなっているのです。

今日の話は早くtrainingした方が良いというのではありません。
人生のキャリアの有効稼働時間がものすごく長くなったのです。明治時代よりも20年も伸びたのです。

これは最盛期の期間がどんどん広がっているのですね。人間の細胞も心も早熟していますし、同時に延長もしているのです。
Big Dataによりほとんどの記録が抽出できるようになっているのです。
そして、それらがどのように肉体に影響するか、また肉体がどのようにマインドに影響するかということまで解明されているのです。

ではこれからはどのような方法で、人生の最高のコンフィギュレーションがわかるのでしょうか。それらはデータ解析でわかってきました。
人間のニューロンと同じで、質問しても出てきた答えが期待しているものなのかどうかはわかりませんが、期待するような答えが出るまで試行を繰り返しいろいろなWeightを測るのでしょう。

このようにして今までできなかったようなことが出来るようになり人間の価値観も変わってきたのです。
今までは勉強をして知識を蓄え、良い大学に入って大きな会社又は政府の仕事をして60歳になるまでその職場で奉公をするのが最高の幸せと言われていましたが、今では全く変わってきています。

会社自体が終身雇用を前提としなくなったことや、人生観の変化とともにもっといろいろなことを見たり考えたりして、自分にとって本当に楽しい人生とは何かを考えるようになったのです。
これからは自分の人生のシナリオは自分で考える時代です。この創造的な変化に耐えられる人が皆のLeaderとして育っていくのです。
このような人を育てるのが本当の教育であると信じています。それは会社の経営においても全く同じではないでしょうか。
会社のOwnerにとってはこれからが本当の社員の満足度を上げるための経営になりますね。皆さん同じ人間です。できない人(能力ではなく)に可能性を与える育成をしましょう。

杉井要一郎 / 2017年7月第5週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.

コメント