#183 Perceptron |
日本は今未曾有の変化の只中にいます。経済、ビジネス、経営、マーケティングが覆るような変化です。ここ2年くらいで始まりました。それをPerceptronによるAIでの変化とでも呼ぶべきでしょうか。
では変化の中においても一向に変わろうとしない日本企業の未来への人材育成を誰に託したらよいのでしょう。
小学生から大学まで子供たちが自分で考えられるようにと教育方法・育成方法を変えているのに、その先の社会・会社にいる人たちは変化を全く意に介さず何もしていないのです。
目に見えないところではどんどんと変化しているのです。その現実をしっかりと見ていないのです。
- 何を変えてよいのかわからない
- 今のままで安定しているので変える必要はない
- 他社が変えたら自分らも変える
- トップからの指示がない
これが今の日本企業の現実です。
何を変えたらよいのかということばかりを考えているからです。
自分の能力、知識、資質、すべての回答を出そうとしているからです。
しかし、自分の本当の能力を何十年も使っていないので、いつまでたっても自分の知っている範囲での思考になっているのです。
人に考えるようにと言っていながら自分は考えていないのです。何を考えればよいかがわかっていないのです。
それが日本人の良いところでもあるのです。
常に自分の足元を見て、とても現実的でしっかりとしているのです。Farmerです。足元を常にきちんと固めて一年間かけて種をまいて、肥料をやり、害虫にやられないように手厚く保護し、結果を期待して草木を成長させるのです。絶対に大切なことなのです。
今世の中はものすごい勢い、スピードで変革しています。しかしその内容はIT業界のソフトの開発がほとんどで皆さんは目に見ることができないのです。結果がでてから気がつくので、そのアイデアにびっくりして単にフォローしているのです。あ、こんなことができたのか…。
そしてそれを応用することばかりを考えて、それが自分のアイデアであるかのごとく錯覚しているのです。
私共のレーニング、セミナーにはものすごく知識があり、能力も経験もある方々で、人にものを教えたり、人のために教育をしようとしている人が多くいらっしゃいます。
その方々は周囲の人たちからはよく物事を知っている、多くのことを教えてくれると感謝され、尊敬されていました。
大学入試のための大学予備校みたいなものです。しかし今ではそのようなものはどんどんと廃れているのが現況です。それらは創造性の勉強ではないからです。
勉強の目的が知識を蓄積することであり、答えを教えてくれる昔の教育方法を継続しているからです。解を求め、その解を得るやり方が気持ちがよいのです。 たぶんほとんどの皆さんがそうでしょう。もしあなたがその仲間ならばどのようにそこから脱出すればよいのかを考えることです。あなたの首には鎖がついているのです。そこから脱しようとすると鎖が邪魔をするのです。そっちへ行ってはいけないよ、と。
このようなことは日本以外ではありえないのです。日本以外の国々では今まで自由にオープンに思考を使ってきていたから、束縛されることが全くないのです。
皆さんがよいと思っている30年来の習慣から抜け出せずに気がついた時にはほかの国々に比べて何周も何十年も後れを取っているでしょう。
皆さんは答えを求めて歩いているのです。
今までは答えが必ずあったのです。Perceptronを人工頭脳が感じ始めた途端に人間の一部がどこかにワープされはじめたのです。
全てはこの答えを求める習慣をいかに断ち切るかにかかっているのです。
ほとんどの人にとっては自分の首にある首輪のように、ある人にとっては自分の裁量が決まっているかのような錯覚にとらわれています。本当はもっと大きな世界にとびだしたいと思うような気づき、人によっては今の自分の習慣を取り除くのではなく、考え方を変容させなければならないような大手術が必要かもしれません。
昔の栄華をいつまでも追い続けているのです。それをComfort zoneと私たちは呼んでいます。
今まで10年、20年かけて自分が信じてやまない成功法をそんなにたやすく手放すことはだれにもできません。簡単に言えば自分で築いた成功法則の夢を壊したくないからです。
世の中のパラダイムもじっくりと変化しているのではなくここにきてこの3~5年で熟成してきたのです。
顕在化してきたこの現象が自分にふりかかってくるとなると変容することはできないのです。自分が変わるなんて他人から見たら笑われてしまうし、そのような度量もなければ勇気もない。とんでもないことなのです。
- ガッツがない、
- チャレンジ精神がない
- 変化を求めたくない
- 危機感を全く考えていない
のです。
それが気持ち良い人はそれでよいのです。他人の干渉をする必要は全くないからです。
でももしその人が他人に対して影響力がある人だったらどうでしょう。その影響を受ける人たちはどんどんとObsoleteして世の中についていけない人になっていくのです。
このブログを読まれている人にだけお話しします。従来の勉強法は初期にはとても有効に見えます。が大人になってからそれでは今の小学生に負けてしまうのです。他国はこのようなやり方をしません。小学校で偏差値、IQが高いのは日本や韓国、中国等小さい時から高等教育をしている国の子供たちです。小さい時からIQが高いのは小さい時から一生懸命物事を覚える、勉強する訓練を受けているからです。
アメリカ、カナダ、フィンランド、アイスランドの子供たちは全くそのような矯正はなく自由闊達です。Emotional Education から始まるからです。 そして子供から大学生まで自分で勉強の仕方を考えながら学ぶのです。もちろん試験もあります。
自分たちは何を考えたらよいかを考える創造的思考の癖を小さい時から学んでいるのです。当初のIQは低いですが、EQは高いのです。何を考えるのかではなく、どのように考えるかを考えるのです。
良い例があります。実際の例です。
まず重要なあなたのことを考えましょう。
I
- あなたの会社は自分で設立した会社ですか?
- 雇われてこの会社の社長になったのですか。
- 大きな会社で何十年も勤め、上り詰めましたか
- 小さな会社、大きな会社、中くらいの会社をいろいろと経験してきましたか
- あなたの過去のビジネスは成功続きでしたか、
- あなたは大きな失敗をしてきましたか、
- あなたは大きな失敗もしたけれどもそれが自分を成長させ、会社を立派に立て直ししてきましたか。
- 若い部下の意見を取り入れて経営をされていますか。
- 今新しいビジネスの変換期であると気がつき、何をしていますか。
II
今までのビジネス(詳細に述べる)のどのあたりが変革期にかかっていると思いますか。その理由は。
ご自分のビジネスにかかわらず、何を考えなければならないとお感じですか。その感じ方はどこから来ましたか。
周りの競合他社から何か変化が見えましたか。それはどんな変化ですか。
III
今のビジネスに全く関係ない、別の企業のビジネスを見ていて何か察するところがありますか
新聞、経営雑誌、SNS等で今一番ささやかれている政治、経済、文化、マーケティング、社会の動向で気がついたことは何ですか。
あなたはSpecialist, Expertですか、それとも経営、マーケティング、法律、政治、経済、芸術、音楽、絵画、ダンス等のリベラルアーツ的に物事を考える人ですか。(これらがこれから求められているのです。)
これから必要とされている人材は、Expertではなく、物事の全体を見ることができる若者、今までの自分の信じてきたことを覆すことができる人材です。このような人材を育成しなければならないのです。どんな大きな企業でも中堅企業でも、できたばかりの企業でもこの潮流を降り越えなければグローバルの波を乗り越えることができないのです。
5年とは言わずに10年成長する人材を育ててほしいのです。
特に教師、コーチ、メンター、ファシリテーター、教授が新しい会社の経営というものを理解しなければなりません。全く新しい経営、マネージメント、発想、開発、製造等をチャットするロボットに奪われないようにしなければなりません。これらをNew Liberal Artsと呼びましょう。
ここからが行動編です。これらを理解して本当に自分から発していくにはどのようにしたらよいのでしょうか。
Leaderとは結果を出さなければなりません。計画と実行させるための事前行動、目的と目標、計画とゴール設定KPI, KGI, マイルストーンです。プロジェクトのプロセスをきちんと理解したうえで、行動しましょう。
杉井要一郎 / 2017年9月第1週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.
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