世界中のAIを見て歩こう
世の中の変化を見ていると、AIの進化が見えるのです。日本人の海外進出は減速し、アメリカ、イギリスの大学では日本の学生は稀になってきました。
世界を見て回り、新しいことに触れると自分の意識が変わります。
西海岸のワシントン州シアトル。
ここはアマゾン、マイクロソフトの本社があるところです。市内を歩くとアマゾンGOが見えます。ショッピングするときに会計レジがなく買い物ができるサンプルショップです。レジやチェックの人がいないのです。もし食べ物を買ってそれを食べてしまったらどうなるかわかりますか。普通だったらそれはチェックすることができないのですが、ここでは食べてしまってもちゃんと後でチャージされているのです。POSよりも正確ですね。
広く世界に目を向けてもこれらの変化がわかります。このような変化が特にビジュアルとして目に入ると今まで自分が思っていたこととの比較ができるからです。視野が広がるとは自分の知らないことが目、耳、感触、音などの五感を通して次々と自分の中に飛び込んでくるからです。そしてそれが頭の中で衝突し、新しい情報となるのです。それは知識だけではなく環境も同じです。
世界を見て歩くことは新しい発見につながるのです。これは様々な音楽、絵画、歴史、文学、経済、経営、社会を見て歩くのと同じです。今まで勉強してきたことが本当にそうなっているのかを知るには自分の目で見るのが一番確かです。ただしその場その場でのことであって、世界ではもっといろいろなものが見えるはずです。中国の上海はいろいろ異なものがあり、世界の縮図のようでもあります。
現在位置が世界全体のどこにあるのかを知るにはこれまた小さすぎますが、単に本で読んだのとは、五感で全てを感じ、そこで自分の思考の変化による判断が生まれるのです。
海外へは勉強に行くのですから単に見るだけではなくその国の人たち、学生、政治家、実業社会人と目的をもって接することが非常に大切です。それがなければ観光ガイドについていって歴史を一通り学ぶだけに終わってしまい、本当の意味でのLearningにはなりません。それなりのことを学ぶためには1週間から1か月、最低でも10日いると大分違います。そのためには学校同士の交換留学制度などもいいでしょう。企業においても全く同じです。
外資系のIT企業等はオープンで受け入れてくれるとこもいっぱいあります。逆にIT 企業のリーダー技術屋さんが社会に対して偏りすぎないようにするにもその経験、勉強をさせることは会社にとっても良いはずです。
ただ見るだけではなく、いかにオープンな環境にあるかを体験して学ぶのも楽しいものです。日本にいるとつい自分だけの主観的な考えになり、他の人と価値観を共有することがなく、全てを自分のものにしようという考えになりがちです。個々がいることの素晴らしい点は、個々の持っている全てのアイデアを皆で共有してもっと素晴らしいものを作ろうということです。
AIにおいてもまたITリテラシーにおいても同様に、汎用的な、誰でも使えるエンジン、OSを開放するArchitectureとそれらを利用したApplicationを詳細なデータとして作ろうという考え方との大きな違いを見ることができます。商品開発においてもビジョンの違い、思考の幅/深さの違いなどの文化の違いがはっきりと見えます。
自分の頭の中にあるものに、全く別の次元の自分の知らないものをどこかからPick upして追加することにより、新しいイメージや思考が生まれるのです。それは自分の連想とは全く違う思考・深さを感じさせるのです。
これらのトレーニングをすることにより、全く違う次元の物語でもその間をつなげることができるようになります。 今まで考えていたことよりも複雑な内容が解決できるようになっていくのです。この過程がAIにおけるDeep Learningです。何度もRecurrentして行くうちに新しい答えが出てくるのです。このような経験を繰り返すことで全く新しい答えが出ることもあるのです。ですから自分が経験したこと、知らないことが起こりえるのです。
これらを単なる現象としてではなく 新しいアイデア出しのトレーニングプログラムとして勉強をしてください。
このブログを皆さんにお届けする目的は、ブログを読んだ後に皆様のマインドが発達段階的に皆様が既に持っているスーパー叡智(Wisdom)をくすぐって訓練する、という経験を繰り返ししてほしいからです。
大きなパラダイムシフトのなかで様々な思考がシャワーのように降ってきて新しい世界ができる事を願うのです。
このシャワーが降る現象が起こることにより、自分でもハッとするくらいのパラダイムシフトが起こるのです。
色々なことを開示する目的は単に新しい英知を得るだけではなく、これらの叡智を応用して幅広く考えてもらうことなのです。
逆にこのような内容だけでなくもっといろいろな内容を加味するべく皆様からのご教示もお願いいたします。
世界をただ見て歩くだけではなく、いろいろな人からの紹介を得て会社の内部を見せてもらい、質問をして教えてもらうことも必要です。
結局は自分で探しに行くことが必要です。
杉井要一郎 / 2017年11月第1週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.
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