2月第1週号 エグゼクティブコーチとはマクロとミクロの両方を思考できることが大切です。

#102 統合思考・integrated コーチング

全体を見ることが出来れば、まずは方向性とグローバル経済を見ることができる。あなたの思考はどのような集合思考力を作りますか。マクロを見るということがそれほど大切であるということは金融市場を見てもわかるでしょう。Executive Coaching にはなくてはならない経験とノウハウにともなう資質なのです。


あなたの得意分野は何ですか、Generalistですか、Specialistですか。
Macroマクロ経済Economy, Macro 世界観政治Politics and グローバリゼーションglobalization が見られますか。それとも部分最適のMicro Engineering。
この固定化されていない激動し、空洞化するグローバル社会で全体を見るとはどういうことでしょう。


 統合思考・integratedコーチング



マネタリーStruggle、地域戦争・紛争状態、国境をめぐる人々の戦い、宗教上の戦い、ガバナンスなき国際秩序。倫理を無視したとしか言えないこの人間の不確実性な秩序を正常に戻すのは誰か。
右へ行くか、左へいくか、どこへ行ったらいいのかわからない時代です。このような時期にエグゼクティブは、何を考えれば未来を明るく感じるメンタルになるかを皆に教えなければなりません。

紛争がなかったり、他国の紛争による直接の影響がない国はどのような見方をすればよいのでしょう。それが大衆・群衆のpopularity なのか。  

我々が住んでいる日本はこれらの地域的な問題から外れているからでしょう。
全くの無防備で、一旦何かが起こると過剰に反応し、大騒ぎするのが関の山です。

自分らが安全ならばよいのでしょうか、もし自分らが紛争の中にいて、その他の国の人たちが安全だとしたらあなたは何を考えますか。

抵抗力もなければ、予防力もありません。(Immunity)
マクロで動く経済・政治の中、GDP世界第3位の国でグローバル全体を考えることが出来ないリーダーがほとんどです。日常のビジネスではなおさらです。

これらのマクロ経済、またはそれに関連した戦略をリーダーが知らないではあまりにも無防備すぎます。
これは蚊に刺されてから、これはデング熱、ジカ熱だといって蚊を駆除するのと同じです。
あるいは、川に毒物や汚泥が入り込んで、川底や湖底にその汚泥がたまってしまってからさあ、どのようにしてこれらの汚泥を取り除こうとしているのと同じです。

マクロの見方というのは周囲の環境も含めて広い視野・視座からものごとを見ることです。悪い方向に行かないように事前にどうしたらよいかのガバナンス、リスクマネージメントをProactive優先的に自分から進んで行動に移せるくらいの現実性と行動力を持った思考ができて初めてマクロ的な見方といえるのです。

いつどこで何が起きてもおかしくないような環境にいる我々は、のほほんとしていること自体が自らをゆでガエルにしてるのだと感じます。(コンフォートゾーン)

全体を見るということはいつ何が起こっても大丈夫なような様々な思考を持ち、普段の経営をもしっかりするのだということです。

我々は金融の神様でもエキスパートでもありません。何かことが起こると必ずそれらが反映するのは株式市場です。一夜にして財産の多くを失ったり、増やしたりするのです。コツコツと貯めた資金が変容してしまうのです。
これらの投資をしろと言っているのではありません。ヘッジをかけたり、FXをしろと言っているのではありません。2020年の東京オリンピックまでの期間に何が起こっても自分は大丈夫だ、というしっかりした何かを持ってもらおうとしているのです。

様々な多くの思考がマクロ的にすべてを包含できればいいのです。
見えないポートフォリオ・フィナンシャルミックスした内容がどうなっているか、ROI高いのか、それとも低いのかがわかるような内容かは素人ではわかりません。
それらを嗅ぎ付けることができるエキスパートになることが本来の専門職でしょう。
でもそうなった時には大手の会社ではなく個人の会社になっていますね。
ではそのようなエキスパートになった時の情報入手はどのようにすればよいのでしょうか。だんだんと自分の領域が見えてきましたか、それともエキスパートから遠ざかっていきますか。
さあ、50歳を過ぎたらこれからの自分のあるべき姿を考えましょう。

日本は過去の20年、世界に影響を与えるリーダーの不在で非常に悩んできました。
ダボス会議等の世界会議でリーダー的な発言をする日本人がいなくなってしまいました。早く国連の常任理事国になり、世界的な視野と思考で人々の共感を得られる人が出てこないとこのままでは日本の影響力はますますなくなってしまいます。

皆さんに3つのお願いがあります。あなた方が世界のリーダーとなるために大切なことです。

1.グローバルリーダーとは何かを考える。
2.グローバルリーダーになるために、今日・今から何をするかを考える。思考の課題です。
3.5年後の東京オリンピックの時に自分はどんなことをやっているのか、エキスパートとしての姿を描く。

この3つができたらすぐに実行です。それは何ですか。
1.
2.
3.

5年後に向けてのこの3つ行動の詳細なゴールを見つけ、実行を阻害する障壁・フィルター探しもしなければなりません。

取り除くものです。何から始めましょうか。
1.
2.
3.

もしスタートできなかったら他のことをやめてこれらを優先して考えましょう。

私は邪魔を取り除くことからはじめます。
抽象的には;
1.自分のポテンシャル
2.気持ちの内容
3.実行力

です。

ぜひともみなさんこれを機会に,如何にして日本人のリーダーが物事の全体を見ることができるようになるのか、そして自分ならば将来このようなマクロが提供できる人物になりたいと、今のリーダーに教えることのTIPSを与えてください。

今後このブログでは世界中で活躍しているマクロ・金融・経済・IT・人間学のブログも特別提供していきます。
楽しみにしてください。

杉井要一郎 / 2016年2月第1週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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