8月第4週号 リーダーの本質は、マニフェスト・Affirmation(確約・心からの誓い)が始まりです。

#133 Transformational coaching

社長の悩みがわからずに、あなたは社長のサポートができますか。社長は全てに責任を持って経営をしています。自分でそう思う思わないにかかわらず、社長は最高責任者なのです。


ではあなた方リーダーは戦略と戦術を、権限と責任をもって毎日のビジネスを行っていますか。

社長の頭の中は毎日片時も休むことなく将来の戦略を考え、従業員の将来を思い、身を粉にして未来のビジョンに向かって進んでいくことを考えているのです。そのほんの一部でも達成するために責任をもって行動するのがリーダーです。
リーダーは毎日時間があるときには、社長が考えている会社のビジョンの戦略を考えることが仕事です。
あなたはその戦略を常に考えていますか。
今日はリーダーの思考法とその構築のためのアファーメーション(Affirmation)の話です。

Transformational コーチング


リーダーは積極的に新しいことに挑戦をしています。素晴らしいです。ではリーダーと社長とは何が違うのでしょう。
もちろん社長がすべてを考えているのではないことは社長自身自覚していますし、社長が何でもできる能力と思考法をすべて身に付けているなんて誰も思ってないと思います。
他人の心の中が見えないのと同じです。
思いはBlindで見えないのです。その思いを現実化することがリーダーが発達段階的に行動するための準備なのです。
Affirmation(アファーメーション)はその大切な第一段階の約束事なのです。

大学で3~4年生に教えているときにも最初にマニフェスト(Manifest・Goal)ありきで、次にそれを実行するためのAffirmation(自分への誓約)を徹底的に教えています。

あなたは会社の重要なリーダーとして、自分が決めたこと・すべきことを明確にしているはずです。そしてそれを実行しなければなりません。
実行とは行動を起こして結果を出すことです。
もちろん会社組織ですから人を使って結果を出させることもできますが、大元はあなたが考えた戦略です。

皆さんは本当に与えられた仕事に責任をもって対応していますか(Accountability)?もちろんそうされていると思います、社長以外はその対応に準じて給料が支払われているからです。

ではリーダーのその責任というのはどのような尺度で測られるのでしょうか。本人の心の思いとその思いから出てきた行動の結果のギャップが見えないので、リーダーの責任は測定できないのです。それが戦略です。

今日は何に関して戦略を考えましたか?後付けでも結構です。戦略なき戦術は経営なきビジネスと同じです。経営なきビジネスとはその場限りの思いつきに過ぎないのです。
戦略の内容を可視化して行動に落とすこと、5W2Hにするのが戦術です。そんなことくらい知っていると言われればそれまでですが、実際には頭の中はそれほどキチンと整理されていないのです。それは潜在意識という自分の習性があるからです。

その習性から自分の顕在意識に働きかけるための第一歩がAffirmationです。会社の仕事でそれが見えるのは営業です。営業はダイナミックに毎日行動して結果を見える化しているからです。

行動は正直です。リーダーが自分で責任を取る行動課題、マニフェストに対してどのように行動をとっているか、それはどの程度の努力と責任感が伴っているかを可視化できないからです。(責任感のようにScaleできないことがリーダーには多くのしかかっているのです。それは方向性という未来に向かって羽を広げて飛び立つ準備をしているのと同じだからです)

これから一番大切な質問をします。これがクリアできればあなたは現実に足をつけて未来に向かっていくことができるのです。

・あなたは資格をどのくらい持っていますか。
・その資格はどのようにあなたにReturnをもたらしていますか。
・あなたはその資格を常にVersion Upしていますか。
・資格を自分自身の成長のためにも利用していますか。
・将来のために資格を取っておいただけですか。

これらは形式上の資格で自分の心に安心感を与えるためのツールです。

ではもっとランクの上の話です。

・あなたはその資格が本当に自分にとって必要だと思っていますか。
・その資格、あるいはあなたが学習したことが本当に役に立っていると思いますか。
・あなたはその資格を取るためにどのくらい本気で打ち込みましたか(投資した時間、努力、資金、その他)。
・その資格は自分で考えて取ったのですか、それとも他人に勧められて取得したのですか。
・資格内容を十分に理解して、自分の将来の健康、コンピテンス、年齢、人間関係なども考慮して資格を取りましたか。
・それを自分自身の成長などに振り返って利用していますか。
・その資格で収入を上げられるとしたら、そのためにあなたはマーケティング活動をしていますか。
・資格を取った後に組織や個人からその資格に関連したアプローチがありましたか。


次は現実の物語です。

同じ資格を取ったのに後から同じ資格を取得した人がクライアントを次々と見つけて成功しているのは何故ですか。その人は何をしていますか。その人を観察してみましょう。
どんな良い医者(名医)であっても何もせずにいるだけではただの人にすぎないことを知っていますか。
実際に人のために今できることに集中して人を助けていますか。それとも知識だけですか。
コーチングでも一番やさしいのはコーチングとは何かを教えることです。でもこの人は本当のコーチではないのです。コーチングは相手の気持ちを動かす大変な仕事なのです。ですから経験と実践がものすごく必要なのです。武者修行をしないと資格認定証だけでは絵に描いた餅です。

最後に行動意識についてです。

あなたはあなたが持っているスキル、特に資格に本当に集中していますか。他の人よりもより集中できていますか。
集中するということがどんなに大切かわかっていますか。他の資格やスキルに目を向けそっちのほうが楽に仕事が取れると思ったり、甘い話に乗りそうになったことはありませんか。
他人ができることは、当然自分でもできるし、誰でもできることだというのを知っていますか。
あなたは書斎派でいつも会社、家に閉じこもっているタイプですか。
自分で宣伝したり、他の人に自分のやっていることを披露する機会を有効に使っていますか。

行動とは今いる自分の位置から外に飛び出すことです。
自分が今いるやり方からもっと別のやり方や厳しい環境に出ていくことを行動というのです。

自分の殻にこもって武者修行に出るのは好きでない。自分を試すことができない。
自分のスキルを集めるだけで利用する人になれない。
これらは自分が今Comfort Zoneにいるのです。
あるいはもっと簡単にできることに目を向け始めているのです。逃避であったり、Negligenceであったり、人に教えるべきことを自分ができていないのです。

Out of the boxができないのです。

今日の内容はもっと後になって気がつくでしょう。

その1:  今までと同じ環境にいると錯覚している人が90%以上です。特に大企業で上の方のリーダーをしていた人に多いです。

その2: 大企業の人は自分で何をやってよいかわからないので、行動しなさいと言われても誰かが企画・スケジュールを組んでくれて、どこそこにいきなさいといわれなければ、いくところを探すことが出来ないし、何をしてよいのかがわ            からないのです。

その3: 失敗を恐れているのか自分に自信がないのか。自信があるとはその業界で一番になることですが、それをあなたは目指しているのですか。それとも今持っている資格を他人に披露することを拒んでいるのです。これらはPermanent    Life Employeeの究極の姿で、日本人がShayであると言われるゆえんの一 つです。

その4:    誰か助けてくれると思っているのですか。あなたは本当に恵まれた思考の持ち主です。

その5:   売り上げがなくても今までのようにお金がどこからか降ってくると思っているのですか。

その6: いま投資をしていますか。何にですか。又スキルの上塗りですか。それとも別のスキル資格を取ろうと思ってゼロからのスタートを試みているのですか。そのような人にはJob Hunter がいますが、彼/彼女たちは皆自分の資質を知っていて自分のCompetenceを外にアピールしている人です。

その7:    あなたが今思っていることが行動しようとしていることなのです(Mindfulness)。全てはあなたの思い、決断次第なのです。誰も助けてくれません。あなたは物乞いをしているわけではないのです。自分の足で立って、 自分で努力をしないたんなるLazyネグリジェントな習慣を何十年も続けてきた結果なのです。本当はあなたが5年も真剣に集中してして今やろうとしていることを学校の入学試験のようにやっていたならば99%の人はその道のエキスパートです。そしてそれが実行できるまでの自分になっているはずです。


あなたは単に甘えているのか、昔の習慣を引きずっているのか、周りの環境にそうさせられているのです。

これらを自分のものにするのがマニフェストであり、ゴール達成のためのアファーメーションです。そしてそれらを引きつけるためのMagnetである肯定思考とマインド・自分の思いをきちんと作ることなのです。それができるのはあなた自身です。

今までの話は定年になってから考えるのでは遅いのです。その決断、目的、自分の思い、自信、マニフェスト、アファーメーション、肯定思考、発達段階的な思考法を徐々に50歳過ぎから自分の身に徹底的につけて、第二の人生である60歳以降に向けて準備するのです。それができるようにサポートするのがエグゼクティブ・コーチングです。

50歳から発達段階的な第2のキャリア、第2の人生がスタートすると思ってください。今までの人生環境とは違うのがわかるのは10年くらいしてからです。丁度子供が中学生に入り本格的に何かを求めるのと同じくらいの時間がかかるのです。
何度も言いますが、あなたの人生です。あなたが思ったことが現実になるのです。そのための自分のストーリを作るお手伝いするのがコーチです。そのためにコーチは最低3年以上の勉強と経験を積んでいるのです。昔のタイトルは一切役に立たないのです。コーチングの勉強の他には心理の勉強、軽い哲学の勉強も必要です。なぜならばそれが人間の本質を知る一番の近道だからです。

過去の会社、職責、タイトルは一切捨ててください。

それらは過去のLimited Success Storyです。自分では全く気づかずに、私は元xx会社の副社長です、取締役ですと言っても誰もそんなことは聞きたくないのです。あなたの方がよっぽどいろいろな思考法を持っているのです。そうです。その勢いで思考法を勉強しましょう。

あなた自身にはもう誰も頼る人はいないのです、家族、子供たちが助けてくれる以外は。そして張り合いがない人生、目的のない人生は若さを失います。いつまでも元気で楽しくそして目的を持った人生を送りましょう。

それがAffirmationです。行動です。

さあ自分のことを考えて見ましょう

60歳を過ぎて体が疲れるとか、物覚えが悪くなった、腰が痛い、面倒くさいと言う事は全てあなたの思いです。そうではない人がほとんどだと思ってください。10人に1人そういう人がいる。10%もいると思わないでください。残りの90%の人は年齢には関係なく、健康で明るく、物覚えが良く、いつも楽しそうな60,70歳代の人をうらやましがるのではなく自分が人をうらやましがらせるのです。見ているだけでそうなります。
詳細は言葉の定義も含めて又お話しします。

杉井要一郎 / 2016年8月第4週号 © All rights Reserved by Gledis Inc.

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