これらの学習技法はこれからの学校の在り方も変えてしまうでしょう。家庭での勉強法をも変えてしまうかもしれません。
あなたもまた昔のように頭中にアイデアが降って湧いてきて困ってしまうようになるのです。世の中AI化すればするほど生き方、考え方が変わってくるだけでなく行動規範も変わってくるのです。
もちろん時間の使い方、仕事の方法と遊びの割合も変わり、本当の幸せとは何か、価値観は何か、自分のキャリアをどのようにしたら良いかという自身の変化にチャレンジしなければならないようになります。
明確なことは今までの延長上に未来は無く、全く別の思考法と人生観が始まるのです。
変化は既に始まっていますが、すぐに変わるのではなく、徐々に発達段階的に変わっていくのです。
その変化は目に見える変化ではなく、ソフトウエア開発による、見えないものの構造、プロセス、アルゴリズムの開発で起きているのです。
最初は小さな変化-兆候(small symptom)があり、ある程度進展が見えてくるとその傾向の変化Transit, そして変革reformがみえ、それから最終的なTransformation 変容というように4つの段階を進んで行くのです。蝶が卵を木の葉に産み付け、それがさなぎになり、脱皮して蝶に変容するまでの変革・変容なのです。
自分の価値観はそのたびごとに全く違う姿に変わり、どんどん大きく成長する価値に段階的に成長・拡大していくのです。
この変革では、人生のキャリアだけでなくその人の心のCompetencyや仕事の在り方、家族の在り方までが変わるのです。
そんなことにはありえないと思っていらっしゃる方もいるでしょう。
①
そんなことはないと思っている方、過去からの延長で思考してみてください。例えば10年前の自分と現在の自分、現在の自分と10年後の自分。今使っている家庭電化製品、自動車、趣味の機器、通信のSmartphone, PC, TV, Camera等たくさんあると思いますが、これからはもっと早く変化します。
10年前に皆さんはどんな通信機器を使っていましたか。
- パソコンは当時のSuper Computerが今のPCです。
- 自動車はまだガソリン車が主流でした。
- iPad の出始めです。
- Digital Cameraが盛んでした。
それが10年後にはガソリン燃料の使用禁止。
Smartphone
がモバイルだけでなくiPadを含めて主流です。
TVは2KのFlat Display。これからは8Kの有機ELです。
Digital
CameraはそのほとんどをSmart Phone、iPadが占め、
本屋さんはeBookにとってかわられ、Amazon.Comが主流をしめており、読みたい本はそのほとんどが家でダウンロードできるのです。
世界中の情報はGoogleが検索機能を支配し、
いろいろな調査分析はBIG Dataの分析をSNSで行うようになっています。
全く心配ないのです。
AIとは何か。詳細を知る必要は全くないのです。それはコンピュータがどのように働いているのか、Smart phoneがなぜこんなにいろいろなことが出来るか、仕様を知らずにただ使えればよいのと同じなのです。
途中の難しいプロセスやアルゴリズム、スペック等は全く知る必要はないのです。
必要なことは何をしたいのかという目的(Purpose)とゴールを見つけることです。
もし明確な目的がない場合は近い目的でもよいですし、逆に1000年先でも結構です。
今では家庭の主婦、子供たちもMobile, Smartphoneを使っている時代です。ガラケイが使い良いとか言っている時代ではないのです。
SIRI(Mac)、博士(Android)、マイクロフォン(Microsoft)等に話しかけるだけで世界中の知識の中から必要な回答を出してくれるのです。
あなたの知りたいことはすぐ身の回りのことも調べてくれる時代です。それも無料です。
②
あなたに必要なことはCritical thinking。いろいろなことに対する自分の評価、考え方を本気でぶつけることが出来るかどうかです。それだけの色々なことに対する興味を自分が持っているかが大切なのです。新聞を読んでその見出しが全部わかればよいのですが、見出しを読んでもピンとこないようでは情報が少なすぎます。新聞はその日の集大成だからです。
あなたの求めている情報は大衆的なタブロイド的なものが多いですか?それとも見出しを読んでから特別な何かを探そうとしていますか?社説とか、政治・経済面にも目を通していますか。
戦術はもうたくさんだという人は素晴らしいです。是非とも大所高所から国の在り方、世界をどのように変革すれば良いかを考えてください。それが日本にとって必要なのです。
これは未来のことです。現在のことではありません。間違えないでください。
シナリオ作成と同じです。
つまらないかもしれませんが、世の中をどのように読んで、自分達が未来を夢のある幸せな国々にするための方策を戦略的に考えることが出来る大切で必要な思考です。
もちろんキャリアも変わらなければなりません。
国民が全てだという憲法は大切です。でも国民ももっと勉強してもらわないと、
Comfort zoneから抜け出ておらず自分のことばかり考えているようでは人の批評は出来ません。
国家がどうあるべきかをきちんと高所から思考しましょう。
③
これが一番大切な思考法なのです。まずAIがもうこれ以上考える必要がないというシンギュラリティの時点がどこのあたりかを見つけなければなりません。その時点が人間が生を感じる限界点とします。今まで激流を生きてきた人の限界点です。
人それぞれでいろいろな分野での限界点があると思います。例えばスポーツの限界点です。自分はコントロールできるが他人はコントロールできません。 しかし自分では100mを10秒以内で走ることはできなくても他人は6秒に挑戦できる可能性があるとします。
挑戦する気持ちを受容できますか。もしそれが無駄だとしたら、それらを空想的に描くことが出来る瞑想の世界に入り込んでいないと不可能という言葉が存在しなくなります。
その言葉を受け入れる自分がいるかどうかがシンギュラリティ―への挑戦の限界時点だと思います。
それはそれ以上が必要でないという事です。
もしあなたが100m上まで常にワープできるようになった時にそれらを考えることが出来るでしょう。
他には正しい道への行動思考が必要です。間違った道を歩まないようにすることも人間として大切なことです。
3つの学習法とは、どのようなことを言うのでしょうか。
今のあなたは①学校ですか(研修所も含む)、②それとも会社ですか、③家ですか。勉強の目的は何ですか。
①
自分の変容のために勉強していますか。
あなたもまた心身共に若くなり、昔のように頭の中でアイデアが降って湧いてきて困ってしまうようになるのです。
②
会社の将来のビジネスのための勉強ですか。今までの延長には未来は無いと既にお考えですね。それは社長と同じ考えです。自分の目の前に大きな厚い壁が立ちはだかってもうこれ以上先にいけないと言っているのです。こんな感じになったことが今の時点でわかるという事は素晴らしいです。本当に多くの人は高い壁に突き当たっていることに気づかないのです。
③
会社での社員、自分の周りのエコロジーがどんどんと変わってきているのがわかりますか。日本だけでなく、世界中も、です。自分のためだけではなく会社員、学生、一般の人でも今、何のために何を勉強しなければないかを気づかないとならないのです。もちろん一夜にして変わるわけではありませんが、そのための準備をすることが目的です。
杉井要一郎 / 2017年7月第2週号 © 2017 Gledis Inc. All rights Reserved.
コメント